固定費の節約方法は?おすすめの節約術とポイントを詳しく解説!
毎月の家計費のやりくりに苦労している主婦や一人暮らしの方は多いのではないでしょうか。
- ☑「頑張って節約してもなかなか貯金にまわせるお金がない…」
- ☑「毎月コンスタントに節約できる方法が知りたい」
このように思う方は少なくないはずです。
今回は、節約効果が高いと言われる固定費の節約術と、節約のポイントについてご紹介します。
固定費の削減は節約効果が大きい
家計の支出は「変動費」と「固定費」に分かれます。
変動費はその名の通り、食費や交通費、交際費、冠婚葬祭費など、支出がその時によって変動する費用のことです。
一方固定費は、住居費や水道光熱費などの変動がない費用のことをいいます。
変動費と比べ、固定費は毎月必ずかかってくるものであることから、固定費を抑えられれば節約効果が大きいです。
また、変動費の節約は交通費や冠婚葬祭費など、自分ではコントロールが難しいものもあります。
固定費の節約はコントロールがしやすいという点でもおすすめです。
固定費の節約方法
(1)住居費の見直し
毎月の固定費の支出のうち、大きなウエイトを占める住居費を見直し、改善ができればかなりの節約に繋がります。
一般的には収入の3分の1程度の金額が家賃の目安と言われています。
ご自身の住居の家賃があまりにも目安の金額からオーバーしていないか確認し、適正でなければ引っ越しを検討しましょう。
同じような条件の物件でも、より家賃の安い物件があるかもしれません。
持ち家に住んでいて、住宅ローンを組んでいる方は、ローンの見直し、繰り上げ返済を検討しましょう。
(2)水道光熱費の見直し
電気・ガス・水道は生活に欠かせないライフラインです。
これらの使用量を減らすのも一つの節約方法ですが、夏や冬にエアコンの使用を制限するなど、あまり節電・節水を頑張りすぎるのはストレスとなります。
そこで、まずは電気とガスの契約プランの見直しを検討しましょう。
電気とガスが自由化したことで、電気会社や契約プランを選ぶことができるようになりました。
契約している会社を変更したり、電気とガスがセットになったプランに切り替えたりすることで、光熱費が安くなる可能性があります。
(3)保険の見直し
保険は将来起こるかもしれないリスクに備えるため、必ず必要となります。
しかし、ライフステージによって必要となる保険の種類や特約は変化していきます。
加入している保険が、今の自分に合った保険の契約プランなのか、契約内容を見直しましょう。
新たにより良い保険商品が出ているかもしれません。
また不要な保険を解約したり、特約を外したりすることで保険料を安くできる可能性があります。
ただし保険の解約や契約プランの変更は、一度行うと元に戻せないため、慎重に検討する必要があります。
判断が難しいという方は、ぜひ弊社のファイナンシャルプランナーに相談してみてください。
(4)通信費の見直し
近年、大手携帯キャリアが格安スマホに近い、低価格なプランを売り出すようになりました。
現在契約している携帯の料金プランを見直し、携帯料金を下げることができれば、年単位では大きな節約となります。
使用状況と比べ、必要以上に大容量の料金プランを選択していないか、見直してみましょう。
また、インターネット回線の使用料についても携帯同様、削減できれば節約効果が大きいです。
業者ごとの料金を比較して切り替えたり、携帯電話とのセット割引が効くものに変更したりすることで、費用を抑えられないか確認しましょう。
(5)車の維持費の見直し
車は購入するだけでも大きな費用がかかりますが、税金、駐車場代、保険料、車検代などの維持費もかかってきます。
これらの維持費は、車に乗っても乗らなくても、保有しているだけでかかる必要経費です。
使用頻度によっては車を保有するより、必要な時のみレンタカーやカーシェアリングを利用する方が経済的な場合もあります。
まずは本当に「車を保有する必要があるのかどうか」を考え直しましょう。
住む地域の環境や生活スタイルによって、どうしても車を保有する必要がある場合は、維持費が安く済む軽自動車の購入を検討しましょう。
さらに、より料金が安い駐車場や、車検代の安い整備工場を選択することにより、維持費にかかるコストを下げることが可能です。
(6)教育費の見直し
教育費は子供の人生にとって重要な費用であり、親はなるべく質の高い教育を受けさせたいと思うのが普通です。
ただし、ただお金をかければよいというものでもありません。
「とりあえず塾に行かせておけばいい」という考えだけでは、学力が向上しない可能性もあります。
文部科学省が発表している「平成30年度子供の学習費調査」によると、高校生のひと月の塾代の平均は24,000円~28,000円です。
通信教育は、ひと月あたり数千円~1万円前後のものが多く、通信教育にすれば節約となります。
最近の通信教育は紙教材だけでなく、アプリを使った映像授業やAIによる学習指導サービスも提供されており、塾に通わなくても受験対策が可能です。
自分の子供にとって本当にマッチした教育方法は何か、比較検討しましょう。
(7)サブスクリプションサービスの見直し
サブスクリプションサービスとは、「Netflix」や「YouTubeプレミアム」、「Spotify」など、毎月定額の料金を支払うことで受けられるサービスです。
契約したものの、結局あまり利用していないということはありませんか?
例えば電子書籍のサブスクリプションサービスで、使用頻度が低い場合は、毎月契約料金を支払うより本を購入した方が安いこともあります。
サブスクリプションサービスの契約状況を見直し、不要なものがあれば解約しましょう。
固定費を削減し節約を成功させるためのポイント
紹介した固定費の節約術に加え、節約を成功させるためのポイントをご紹介します。
(1)家計簿で毎月の出費額を「見える化」させる
家計簿、または家計簿アプリを利用し、毎月の収支を「見える化」させましょう。
何にどのくらいお金を使っているのか・予算内でやりくりできているのかを常に認識することで、無駄な出費を減らし、節約へのモチベーションを保つことができます。
弊社には16,000件の相談データを元に開発された、簡単に資産管理ができる「マネソル」(特許あり)というアプリがあります。銀行などの金融機関とのデータ連携ができることから、家計簿の機能から詳細の資産管理まで一元管理することができます。固定費を明確に管理したいという方はぜひ活用してみてください。
(2)無理な光熱費の節約はしない
光熱費の節約術のところでも述べましたが、単純に使用量を減らし、節約することは簡単です。
しかし無理な節電・節水は、体調に影響がでたり、ストレスが溜まったりして、長期的に継続することは難しいです。
無理なく節約を継続するため、ストレスとなるような過度な節電・節水は避けるべきでしょう。
(3)固定費をクレジットカード払いにしてポイントを貯める
携帯料金や光熱費、保険料などは、合計すると数万円分となり、毎月クレジットカード払いとすれば、ポイントがどんどん貯まります。
貯まったポイントを別の支払いに利用すれば、お得に買い物ができ、節約に繋がります。
(4)節税対策をする
税金控除の申請など、少しでも多く収入が手元に残るよう節税対策をすることも大切です。
①医療費控除
一般的に1年間で支払った医療費が10万円を超える場合に、医療費控除の対象となります。
病院の治療費や薬局の薬代の領収書を保管しておき、確定申告の際に医療費控除の明細書を添付して申告すると、控除を受けることができます。
医療費控除について詳しくは国税庁の「医療費を支払った時(医療費控除)」より確認してみてください。
②生命保険料控除
生命保険・介護医療保険・個人年金保険を支払った場合に、必要書類を勤務先の会社に提出することで、一定の額が所得税から控除されます。
③住宅ローン控除
住宅ローンを利用してマイホームを購入した場合、確定申告の際に「住宅ローン控除」を申請することができます。
控除申請をすると、適用要件を満たした場合、住宅ローンの年末残高×1%または取得額(4,000万円限度)×2%÷3のいずれか少ない額が控除されます。
中古住宅の購入や自宅の増改築の場合も、一定の要件を満たせば控除が適用されます。
控除の適用要件については、国税庁HPに記載がありますが、よくわからないという場合はファイナンシャルプランナーに相談してみましょう。
④確定拠出年金
確定拠出年金とは、老後の資産形成を目的とした年金のことです。
企業が掛け金を拠出する「企業型年金(企業DC)」と、個人で掛け金を拠出する「個人型年金(iDeCo)」があります。
運用益は非課税となり、受給時においては、年金は公的年金控除、一時金は退職所得控除の対象となります。
個人型年金(iDeCo)について詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてぜひお読みください。
⑤つみたてNISA
つみたてNISAとは、2018年からスタートした少額投資非課税制度です。
つみたてNISAの特徴は、投資で得た利益に税金がかからないことです。
非課税投資枠が40万円で、投資期間が最長20年間となっており、長期的に毎月コツコツお金を増やしていきたい、という方におすすめです。
つみたてNISAについて詳しく知りたい方は、下記記事も合わせてお読みください。
まとめ
今回は固定費の節約術と、節約を成功させるためのポイントについてご紹介しました。
固定費を削減して確実に節約を成功させたい!という方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
著者
- AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
最新の投稿
- 税金2024年2月27日不動産を相続したら相続税はいくら?手続き、計算方法や活用方法を解説
- 不動産投資2024年2月24日不動産所得がある場合は確定申告が必要!計算方法や申請手順を解説
- 税金2024年2月23日不動産の生前贈与はした方がいい?メリット、手続きや注意点を解説
- 不動産投資2024年2月21日不動産投資クラウドファンディングとは?おすすめ商品も合わせて紹介