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【商品別】投資のやり方を解説|失敗をおさえるコツも合せて紹介!

公開日:2023/04/09 最終更新日:2023/05/25
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投資信託、株式投資からはじめ数多くの投資商品があります。

しかし、投資初心者からしたら、どのように始めたらいいのか、投資のやり方について知らない方も多いでしょう。

そこでこちらの記事では、初心者が押さえておきたい投資のやり方や、おすすめの投資商品について徹底解説していきます。これから投資を検討されている方、投資の始め方がわからない方は、ぜひ最後までお読みください。

初心者が知っておきたい投資商品7選

投資

まずは初心者が知っておきたい投資商品7つについて解説していきます。

(1)投資信託

投資信託とはファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロに資産の運用を任せ、複数の資産に分散投資が行うことができる投資商品です。

①メリット・デメリット

投資信託のメリットは少額の投資でも始めることができることや、分散して投資する金融商品のためリスクが低い点などがあげられます。

デメリットとしてはファンドマネージャーを介すため、人件費などのコストが発生する投資商品が多い点や、短期的な投資には向いていない投資商品であることでしょう。

そのため、長い目線で日々の価格変動に捉われず、ロボアドバイザーといった積立投資でコツコツと資産を運用したい方に向いている金融商品となります。

②投資の始め方

投資信託の投資を始めるためには、最初に証券口座の開設を行う必要があります。

証券口座を開設後、購入したい投資信託の銘柄を選択し証券口座ごとに定められた操作を行うことにより投資を始めることが可能です。

さらに投資信託では利用する投資制度によっては、NISAや積立NISA、iDeCoといった税制優遇制度が設けられています。

そのため、初心者が投資信託の投資を始める際には事前に銘柄ごとの目的・目標を定めて計画に沿った運用を行うことで、失敗するリスクを低くすることができるためおすすめの投資商品です。

投資信託について詳しく知っておきたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(2)株式投資

株式投資とは常に株価が値動きする上場した株式会社が発行した「株式」を、株式市場で売買することで、売却益などを狙う投資となります。

①メリット・デメリット

株式投資のメリットは、株主優待と呼ばれる企業からのサービスや製品、割引券などを受け取ることができる魅力を持つ点です。

株式の銘柄によっては配当金と呼ばれる、資産を保有し続けることで獲得できる利益(インカムゲイン)を獲得することもできます。

デメリットとしては投資金額が高額な銘柄が多く、国内株式・国外株式を問わず投資した企業の業績が悪化・変化し経営破錠するといったリスクが伴います。

そのため、株取引は上級者向けの要素が強い性質から、初心者向けの投資商品での運用に慣れた方におすすめしたい金融商品でしょう。

②投資の始め方

株式投資を始めるためには、基本的に投資信託と同様にSBI証券や楽天証券などのネット証券といった証券口座の開設を済ませておく必要があります。

株式の買い方は証券口座の開設後、購入する銘柄を選択し証券口座毎に設定された操作で購入・売買を行うことができます。

株式投資は購入前に事業計画などのリサーチを済ませ、余剰資金を用いて事前に損切りのルールを定めるといった事前計画の徹底が投資初心者でも大きく失敗しないためのコツです。

(3)金(ゴールド)投資

金(ゴールド)は数ある金属の中でも希少性が高く世界中で共通の価値を持つため、無価値になる可能性が非常に低い安全資産として注目されている投資商品です。

①メリット・デメリット

金投資のメリットは地球上での埋蔵量に限りがある資源のため価値が暴落する恐れが低く、金銭の価値が下がるインフレや不景気に強い特徴となります。

デメリットとしては取引手数料が高く、所有し続けることで獲得することができる利益(インカムゲン)が無いため、金投資で獲得できる利益は値上がり益の売却(キャピタルゲイン)のみという点です。

そのため、ローリスクな反面で他の投資商品と同じ期間で投資を行った場合には、獲得できる利益やチャンスが少ないケースが多い性質を持つ投資方法である点に注意が必要でしょう。

②投資の始め方

金投資の始め方はいくつか種類があり、代表的な方法は以下の5つとなります。

  1. ✅現物購入:宝飾店や貴金属展など店頭での購入
  2. ✅金ETF:証券取引所での購入
  3. ✅金関連の投資信託:証券取引所での購入
  4. ✅純金積立:貴金属メーカー、地金商、証券会社、銀行などで購入
  5. ✅先物取引:証券会社や商品先物業者で購入

中でも最も手軽に金へ投資することができる、証券取引所を介して売買が行える投資商品がポピュラーな方法となります。

ただし、金は現物の管理コストが高い性質上、各購入で発生する手数料等が比較的高いという難点を抱えている点に考慮が必要でしょう。

金(ゴールド)投資について詳しく知っておきたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(4)外貨預金

金利の低い日本円から、米ドルなど高金利が設定された海外の外貨で貯蓄を行うことにより利息・利子の獲得を目論むことができる投資商品が外貨貯金です。

①メリット・デメリット

外貨貯金のメリットは円安が進むと生じる為替差益による影響で収益が得られる点で、高金利の通貨であれば利息と合わせて利益を目論むことができます。

デメリットとしては高額な為替手数料や為替レートの発生や、状況や時期によっては結果的に購入時より円高になると元本割れを引き起こす可能性がある点です。

ですが、今後正申告の中でも経済力が下落し円安が進んでいく見通しが予想されている国内において、リターンが期待できる投資商品の1つとされています。

②投資の始め方

外貨貯金は現在利用している銀行口座の金融機関にて営業日に所定の手付きを完了することで、簡単に始めることが可能です。

またネット銀行であれば、外貨貯金の設定はインターネット上でも手続きを行うことができる便利な金融機関もあります。

中には自動的に設定した金額で毎月指値注文を行う積み立てオプションサービスを提供している金融機関も存在するため、長期的な投資で購入の手間を省きたいサラリーマンや、将来に不安を抱える方には最適な選択肢となるでしょう。

(5)不動産投資

住宅を購入し賃貸として他人へ貸し出すことで家賃を得たり、売却額で利益を得たりする投資手法が不動産投資です。

①メリット・デメリット

不動産投資のメリットは、入居者を付けることができれば月々の安定した収益を獲得することができる点です。

また物件購入費用は経費として計上することができるため、節税効果が期待できる点も見逃せないメリットでしょう。

デメリットとしては1回あたりの購入代金が大きい点や、ローンを利用した不動産投資の場合にはマイナスのキャッシュフローが発生する空室リスクとなります。

加えて、不動産投資はアパートやマンション、一戸建てなど物件の種類によって様々な戦略が存在するため、投資前の入念な基礎勉強が必要不可欠な投資商品です。

②投資の始め方

不動産投資は不動産投資業者を介して、所定の手続きを踏み物件を購入することで始めることができます。

  • 不動産会社への問い合わせ
  • 現地確認及び内見
  • 買付証明の提出
  • 売買契約の終結
  • 物件の引き渡し

上記の手順に加え、必要に応じて金融機関へ融資の申し込みと審査を行います。

不動産投資は一度の購入額が非常に大きい投資手法のため、不動投資について不安な方は、FPなどの専門家にセカンドオピニオンすることがオススメです。

(6)FX

日々為替相場が変動・上下する異なる通貨同士の売買を行い、高いレバレッジを利用することで最短のリターンを目論むことができる投資商品がFXです。

①メリット・デメリット

FXのメリットは少額でもレバレッジと呼ばれる仕組みを利用することで、実際の投資額より大きな金額を運用し利益を目論むことができる点です。

デメリットとしてFXで利用するレバレッジはマイナスにも働くため、預けた資産を一度に消失するリスクや追証と呼ばれる借金が発生するリスクを抱えています。

そのため、FXは数ある投資商品の中でもハイリスク・ハイリターンの特徴を持つため、慎重な投資判断が十分必要です。

②投資の始め方

FXは利用するFX会社にて口座開設を行い、保証金と呼ばれる運用資金を入金することで始めることができます。

始めてFXを行う場合には操作画面を覚える間に資金を失う恐れがあるため、最低限デモ口座と呼ばれるシミュレーションで練習し実績や経験を積むのが一般的です。

またFXで利益を獲得し続けるためには、スキャルピングやデイトレード、取引ツールを用いたシステムトレードなど様々な戦略が存在します。

そのため自身の最も得意な戦略をデモ口座で確立し、実際の資金を利用して取引を行うリアルマネートレードへ挑む流れが一般的です。

(7)不動産投資クラウドファンディング

投資家から集めた資金を元に、事業者が取得した不動産で発生した利益を分配する投資商品が不動産クラウドファンディングです。

①メリット・デメリット

不動産クラウドファウンディングのメリットは、通常の不動産やREITと異なり発生する労力が少ない上に1万円単位の少額で投資を始めることができる点となります。

デメリットとしては原則として途中解約が行えない点や、流動性が低く換金や売却ができない恐れがあるといった側面を抱えています。

そのため、現物の不動産を購入できるほどのまとまった購入資金がない方や、事前に定められた運用期間で満期まで計画的に投資を行いたい方に向いている投資商品です。

②投資の始め方

不動産クラウドファウンディングは、大まかに分けて以下の3つのSTEPで始めることができます。

  • 運営事業者の選択
  • サービスサイトの会員登録や口座開設
  • 投資する案件の選択

不動産クラウドファウンディングでは案件への投資が成功し運用が開始されると、定期的に設定した口座内へ分配が行われます。

ただし、高いリターンを目論むことができるなど、期待度の高い人気の案件は応募者が殺到し投資ができない恐れもあるため注意が必要です。

節税対策を備える投資のやり方2選

せっかく投資で得られた利益は税金で取られたくないと思われている方も多いでしょう。続いて、国が推奨している節税対策についてご紹介します。

(1)つみたてNISA

つみたてNISAは毎月一定額の買付を行う積立投資を通じてドル・コスト平均法利益により目論んだ利益が、20年間の運用益・分配金が非課税になる非常に節税効果の高い税制優遇制度です。

投資のやり方はつみたてNISAの取り扱いがある金融機関で口座開設を行い、米国株など長期目線で上昇が期待される投資を行う銘柄と金額を設定・入力することで始めることができます。

ただし、つみたてNISAで投資を行える金額は、年間で40万円までと決められているため、入念な仕組みのチェックが大切です。なお、2024年1月から新しいNISAがスタートします。上限額がなくなったり、非課税枠が大きくなるなどの改善点が多くあります。より詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

また、私が講師を務める「新NISA制度丸わかりセミナー」の動画をLINE友達限定にて公開しています。

  • つみたてNISAの落とし穴
  • 新NISAの注意点
  • 実際に私が実践している投資商品
  • 成功するための鉄則

などリアルな情報がたくさんです。つみたてNISAで損をしている方、これからNISAを検討している方は、ぜひご覧ください。

セミナー

(2)iDeCo(イデコ)

iDeCoとは別名「個人型確定拠出年金」とも呼ばれ、積立投資を通じて個人で老後資金を作ることを目的とした非課税精度が導入された年金制度です。

やり方は運営管理機関にてiDeCo専用の口座開設を行い、設定額と対象の運用商品を設定し目論見書を確認することで始めることができます。

ただし、iDeCoでは60歳になるまで投資した資産は、購入後に出金できない注意点に気をつけましょう。

iDeCo(イデコ)について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてみてください。

投資で失敗するリスクを最小限に抑えるには?

相談

投資である以上リスクは付き物です。では、リスクを最小限におさえるにはどうしたらいいでしょうか。

(1)投資目標を設定する

投資の失敗リスクを抑えるためには、事前に投資目標の計画を設定し運用を行うのがおすすめです。

失敗として多い事例は、目標達成前に計画を変更して利確(利益確定)をしてしまい本来獲得できていた利益や機会を逃してしまうケースです。

特に長期投資を前提とした投資信託や金(ゴールド)投資では、事前に運用期間と利益目標を企てての投資法が推奨されます。

(2)自分に合った投資商品を選ぶ

投資の失敗で多い事例は、自分に向いていない投資スタイルやタイプへの挑戦を何度も続け損失を膨らませてしまうケースです。

特にFXや株式投資は短い期間で利益を得る確率が高い反面、自身の資産を失う恐れが高いハイリスク・ハイリターンの投資商品には注意が必要でしょう。

(3)少額からスタートして知識を学習する

各投資商品を取り扱うためには経験の少ない初心者ほど、損失のダメージが少ない少額投資が推奨されます。

特に初めて運用を行う投資商品は、大金は控えて失敗しても勉強代だと割り切れる気軽な額でスタートしてみましょう。

(4)金額、地域、時間分散して投資する

投資で集中投資と暴落により資産を失う失敗を防ぐためには、金額、地域、時間分散することでリスク分散を行うのが重要です。

資産運用では「一つのカゴに卵を盛るな」と言われることわざがあるように、性質が異なる資産に金額・地域・時間を分散させて投資を行うことで、リスクを抑えて投資を行うことができます。

(5)FPなどの専門家に相談する

FP(ファイナンシャルプランナー)とは、幅広い分野に渡るお金の知識・ライフプランといった豊富な内容を習得した専門家です。

さまざまな投資対象や情報のプロフェッショナルとも呼べる専門家への事前相談も、投資で失敗するリスクを抑えるため活用すべきことです。

初心者が投資を始める時の流れ

最後に初心者が投資を始めるときの流れについてご紹介します。

(1)投資目標を決める

初心者が投資を始める前に押さえておきたい第一ステップは、自身の現金・自己資金を元に投資期間・利益目標といったイメージや投資目標の設定です。

事前に投資目標の設定を済ませておくことで、計画から逸れた無謀な投資を行うことによる失敗を防ぐことができます

(2)投資商品の仕組みを理解する

投資目標を達成するための手段を選ぶためには、投資商品の仕組みの理解が必要不可欠となります。

投資商品の仕組みを理解するためには、興味のある各投資商品の仕組みや性質、戦略や計算といった幅広い知識の習得を習得できる情報サイトの利用がおすすめです。

(3)投資金額を決め、投資プランを作る

各投資商品の理解を済ませた上で、最も自身と相性の良い資産運用を戦略的に行う投資プランを作成しましょう。

(4)FPなどの専門家にアドバイスをもらう

自身が作成した投資プランに問題がないか、FPなどの専門家に目を通してもらい説明やアドバイスを受けるのも、初心者が投資で失敗しないために済ませておきたい対策例の1つです。

(5)投資商品を選定する

FPなどの専門家から問題を指摘されないような具体的な投資プランを作成できたら、実際に投資商品の選択を行いましょう。

(6)必要に応じて口座開設などをする

投資商品の中には証券口座の口座開設など、購入するためには所定の手続きが必要な投資商品が存在します。

取引所の利用などに必要な手続きを済ませていない場合には、投資を始めるために必要な口座開設などを済ませましょう。

(7)実際に投資をスタートする

口座開設など必要な手続きを済ませた上で、実際に自身が選択した投資先での投資のスタートを行いましょう。

まとめ

男性

初心者が実践前に知っておきたい7種類の投資商品や各メリット・デメリットについて紹介していきました。

今後投資を検討している方は各投資商品全ての特徴を理解した上で、2023年から自身にピッタリの投資商品を探してみては如何でしょうか。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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