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300万円で資産運用にオススメ投資商品8選|成功するコツも合せて解説

公開日:2023/01/17
男性

お金を貯めることは言うほど簡単ではありませんが、ある程度の金額になるとさまざまな投資に活用できるようになります。

そこで今回は、20代でなんとか到達できるかどうかといわれる300万円の貯蓄で始められる、オススメの投資商品8選成功のためのコツを解説します。

貯金300万円以上ある割合は?

男性

社会人として働きはじめ毎月積み立てしている人もいれば、娯楽や趣味などで全く貯金しない人までいるでしょうが、貯金が300万円以上ある人の割合はどれくらいなのでしょうか。

まずは世帯貯蓄がどれくらいあるかについて、厚生労働省が平成19年(2007年)に行った「貯蓄、借入金の状況」で見てみます。

 29歳以下30代40代50代60代
貯蓄なし18.3%9.3%8.3%9.4%9.6%
1~99万円33.2%12.4%8.2%7.1%7.7%
100~299万円24.2%22.0%13.2%10.8%10.4%
300~399万円4.7%9.9%7.4%5.2%5.4%
400~699万円7.2%16.5%16.0%13.3%11.3%
700~999万円2.4%8.9%10.0%8.1%7.1%
1,000~2,999万円2.1%12.2%21.3%25.0%24.9%
3,000万円以上0.5%1.2%4.8%10.7%14.1%
出典:厚生労働省「世帯主の年齢階級別にみた貯蓄額階級別・借入金額階級別世帯数の構成割合」(2007年)

これを整理して各世代ごとの貯蓄が300万円以上ある人の割合は以下のとおりです。

 29歳以下30代40代50代60代
貯蓄300万円以上16.9%48.7%59.5%62.3%62.8%
著者作成

こうしてみると30代でようやく半数近くが300万円以上になっていることが分かりますが、自身と比較してどう感じるでしょうか。

貯蓄額が多いほど投資に回せる資金を確保できるので、さらに増やせる可能性が高まります。

それと年齢にもよりますが、仕事を退職した後の生活資金を考えれば、貯蓄・金融資産は多くて困ることがないので、300万円は一つの通過目標だといえます。

300万円で資産運用する時にオススメの投資商品8選

スーツ

300万円あったとしたら、サラリーマンでもいざというときの資金を残しながら、十分資産運用へ活用することができます。

ここからは、300万円で資産運用する時にオススメの投資商品を8種類紹介し、そのメリットとオススメポイントを説明します。

(1)専門家が運用してくれる「投資信託」

「投資信託」は、各投資家が少しずつ拠出した資金を運用の専門家が国内株式・国内債権だけだはなく、海外にも投資・運用し、その運用益を各投資家に分配する投資商品です。

①メリット

投資家が行う一般的な株式投資や債券投資と違い、投資信託商品は投資先を分散させてリスクヘッジをしているので、一点投資のようなギャンブル性は低い点が特徴です。

商品の特徴は目論見書を見ることでおおよそ理解できるなど、投資初心者にも分かりやすく、投資期間が長くなるほど複利効果によって収益が期待できます。

②オススメしたいポイント

投資信託は、資産形成の入門編ともいえる投資商品で、銀行や証券会社などの金融機関で広く募集しています。

投資判断はプロが行っているので、いちいち株価のチャートなどを気にする必要はありませんが、若く長期的に投資できるなら多少リスクがあってもリターンの見込めるファンド、そうでなければリスクの低い商品がオススメです。

投資信託について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(2)1万円からスタートできる「不動産クラウドファンディング」

「不動産クラウドファンディング」は、多くの投資家が出資した資金で不動産運用会社が不動産に投資・運用し、そこから得た家賃収入(インカムゲイン)や売却益(キャピタルゲイン)で利益・元本を償還する仕組みです。

簡単いえば「不動産の共同投資」のようなサービスといえるでしょう。

①メリット

小額から不動産投資を始められるのが特徴で、最低出資額は1万円から投資できるケースがほとんどです。

通常の不動産投資と違い、管理運営の手間は必要なく運用会社に全てを任せることができるのもメリットといえます。

不動産クラウドファンディングは、投資家保護のため優先劣後システムを採用しているので、元本割れのリスクが低くなっています。

②オススメしたいポイント

不動産クラウドファンディングは、不動産投資の中では低リスクの投資ですがリターンも多くは期待できないうえ、途中解約の出来ない長期間の投資となります。

この特徴を考えると、安定した利回りを期待した商品なので、あまり多くを振り向けない方が良いでしょう。

(3)インフレに強い「金(ゴールド)投資」

古代から現在まで金ほど普遍的な価値を持ち続ける資産はありませんが、そこへ投資するのが「金(ゴールド)投資」です。

金貨や金地金の現物を購入する方法や、毎月定額又は定量の金を購入する積み立てなど、投資方法が多いのも特徴です。

①メリット

国が発行する通貨や債券、企業が発行する株式などは、国や企業が破綻もしくは破綻したと見なされれば価値がゼロになりますが、世界中で価値を認められている金ならその心配がありません。

投資で大きなリターンは見込めない代わりに、投資価値がなくなるリスクがないところが大きなメリットです。

②オススメしたいポイント

金の価値は、全世界の物価の変動に連動しており、インフレに非常に強い投資資産です。

日本を含めた先進国ではインフレ傾向が強まっているので、貨幣価値の目減りに備える意味ではオススメの投資といえます。

金(ゴールド)投資について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(4)節税効果がある「つみたてNISA」

つみたてNISA(ニーサ)は、投資信託などの投資で得られた利益を「NISA口座」内で一定額非課税とする長期投資優遇税制です。

2018年1月からスタートした制度ですが、令和5年度税制改正の大綱で2024年以降のNISA制度の拡充・恒久化の方針が示されています。

①メリット

つみたてNISAのメリットは、運用益・分配金が長期にわたって非課税になることで、通常の投資で運用益・分配金に課税される20.315%の所得税が掛からない点です。

そのため長期の投資先として非常に魅力的で、投資信託と同じように低リスクなことも大きなポイントといえます。

②オススメしたいポイント

投資の運用益が一定額まで非課税になり、その点を含めるとポートフォリオに入れるべき投資商品といえます。

2024年以降は、年間投資枠・非課税期間ともに拡大されるので、投資期間が長いほど大きな効果が期待できるでしょう。

 2023年まで2024年以降
年間投資枠40万円120万円
非課税保有期間最長20年間無期限化
非課税保有限度額800万円1,200万円
抜粋:金融庁「新たしいNISA」

(5)高配当企業の「株式投資」

投資の王道ともいえる「株式投資」ですが、株式投資といっても短期の売買で売却益を狙う短期保有と、配当金や株主優待を中心に考える長期保有の2種類があります。

そのうち高配当企業の株式に投資することで、高利回りを狙う長期保有は最も基本的な株式投資といえるでしょう。

①メリット

高配当企業の株式を長期保有するメリットは、毎年発生する配当金が高利回りになることで、企業の成長に伴って株価も上がっていき最終的なキャピタルゲインも期待できるでしょう。

また長期保有であれば短期の株価の動向をそれほど気にすることもなく、腰を据えて企業の成長を見守ることになります。

②オススメしたいポイント

仕事で忙しい方や資金を長期的に固定できる人には、高配当企業への株式投資はオススメです。

成長が期待できる企業を探し当て、その成長を見守る「投資家」としての醍醐味を楽しめますが、業績悪化や破綻などのリスクは伴います。

(6)融資を活用できる「不動産実物投資」

不動産を購入し、それを他人に貸し出すことで家賃収入を得るのが「不動産投資」で、歴史的にも古典的な投資といえます。

現物投資となるので、建物や家賃収入の管理など必要になり、所得税や固定資産税なども課税されるので、理論上の利回りだけでは判断できない点に留意が必要です。

①メリット

不動産の購入と聞けば多額の資金が必要となりますが、200万円ほどの手持ち資金があれば不動産投資のための融資を利用できるので、レバレッジ効果が期待できます。

つまり元手以上の利益が期待できるのですが、空室リスクや金利の上昇リスクも考えなければなりません。

また不動産投資を利用した相続税の節税効果もあるので、資産状況や年齢によっては投資によるリターン以外の目的も考えましょう。

不動産投資のリスクについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

②オススメしたいポイント

不動産投資は、投資物件の見極めがポイントとなりますが、そこさえ見誤らなければ家賃収入による安定したインカムゲインと、売却時のキャピタルゲインが期待できます。

また現物投資の特徴ですが、価値がゼロになることは稀なので、そのメリットと流動性の低さのバランスはよく考えて投資しましょう。

失敗しないためには事前に失敗事例について知っておく必要があります。詳しく知りたい方は下記記事を参照にしてみてください。

(7)為替レートを活用した「外貨預金」

外貨預金は、日本円ではなく外国の通貨で預金するもので、外貨を持つのと同義といえる投資です。

代表的な外貨はドルやユーロですが、世界には様々な通貨がありリスクや金利を含めて非常に多い選択肢があります。

①メリット

外貨預金のメリットで分かりやすいのが、日本と投資先通貨の金利差と為替レートの変動による利益です。

日本では長いこと超低金利が続いているので、諸外国と金利差が大きくなっているので、利息収入が期待できます。

また円安となった場合の資産防衛手段としても使えますが、円高に振れた場合は資産価値が減ることも考えられます。

②オススメしたいポイント

通貨安のリスクはどの国でもあり得る話なので、分散投資先の一つとして外貨預金はバランスの取れた投資先といえます。

日本国内への投資と併用することで、それぞれのメリットとデメリットを上手く相殺できるでしょう。

(8)複数の物件を投資できる「REIT」

「REIT」は不動産投資の一つですが、一つの物件に共同出資する「不動産クラウドファンディング」と違い、複数物件に投資できることが特徴です。

①メリット

REITが複数物件に投資できる理由は、個別の不動産投資への出資と違い、複数不動産を運用する不動産会社への出資だからです。

そのため中途解約できない不動産クラウドファンディングと違い、投資の流動性は高く比較的簡単に売却し現金化できることもメリットです。

②オススメしたいポイント

REITは不動産投資の一つですが、性質的には投資信託に近い投資商品になります。

そのため不動産運用会社の経営内容や実績などを見極め、企業破綻などのリスクを軽減するのが投資のポイントです。

また少ない資金で始められる点も、分散投資先の一つとしてオススメできます。

資産運用で失敗しないコツ

考える

会社員が毎月の給料を貯めていき、100万円を超えやがて300万円までになるまでは、意外と苦労をするものです。

そうして貯めた300万円で投資をする場合、もちろん損失を被ってしまうのではという不安を感じるものですが、いろいろある運用方法の注意点さえ守ればリスクを減らすことができます。

ここでは資産運用で失敗しないコツについて考えてみましょう。

(1)資産運用する目的を明確にする

資産運用をするにあたっては、目的を明確にしなければ運用方針についても決められません。

若い世代であれば、「300万円を元手に、5年後には500万円、そして10年後には1000万円以上にする」といった目標もひとつです。

またある程度の年齢の方であれば、老後の年金収入や将来の人生設計もシミュレーションして、いくら必要でそのように投資するかという考え方も必要になります。

目的が明確でなければ、投資が上手くいっているのか判断できず、止め時も分からなくなるのです。

(2)資産運用にリスクがあることを理解する

投資全般にいえることですが、資産運用には大なり小なりリスクがあることを理解しなければなりません。

資産運用はリスクがあるからこそリターンがあるのであって、失敗した時のリスクは自分が背負わなければならないのです。

ある程度難解な投資のノウハウを得るためには、個人で勉強して知識を深める必要もあります。

(3)無理して投資しない

投資にリスクがあることを理解したなら、せっかく貯めた300万円を一度に投資するような無理をしてはいけません。

300万円を貯めたといっても、いつ不測の出費があるか分からないので、出来るかぎり余剰資金で投資することが大切です。

無理して投資をしたばかりに、必要な費用の支払いのため借金などしていては本末転倒といえるでしょう。

(4)分散投資してリスクヘッジする

投資の基本ですが、出来るだけ多くの投資先を検討し、分散投資でリスクヘッジしましょう。

ここで紹介した資産運用以外でも、節税効果の高いiDeCo(イデコ)や、リスクが低いと言われる国際・ETF・保険商品など、少なくとも3つ以上の投資先を考えておくべきです。

興味がある取引だけ見ていては選択を誤るので、資産運用の情報は広く調べることをおすすめします。

資産運用の仕組みなどについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

投資初心者はFPなどの専門家に相談する

男性

300万円から始める投資は、ある意味最初の一歩で投資家デビューなのかもしれません。ネットなどを調べると投資に関する情報が溢れていますが、怪しいものも一定数見られます。

投資初心者が一番避けなければならないのは、少額でも投資に失敗し「投資を嫌いになってしまう」ことです。

少しでも不安があるのなら、我々FP(フィナンシャルプランナー)などの専門家相談し、自信をもって投資を始めることをオススメします。

まとめ

男性

給与も伸び悩み、実質賃金も大きく下がっている日本で、今までどおりの考え方では不安ばかり募ります。

将来の生活を守るためにも、貯蓄が300万円になったことを契機として、投資による資産運用を考えてみてはいかがでしょうか。

この記事を参考にしながら、FPなどの専門家の知恵も借りて、素晴らしい投資家人生のスタートを願っております。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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