アルファ・ファイナンシャルプラナーズ

インデックス投資とは?初心者にオススメする4つの理由と7つの注意点

公開日:2023/05/22

投資初心者の中でインデックス投資が注目されています。

インデックス投資は投資初心者にとって、始めやすい投資商品ではありますが、投資である以上リスクもつきものです。そのため、リスクの回避策、失敗しないための注意点などを事前に把握しておくことが重要です。

そこでこちらの記事では、インデックス投資のメリット・デメリット、始める時の注意点、はじめ方などについて書いていきます。これからインデックス投資を検討されている方は、ぜひ最後までお付き合いください。

インデックス投資とは?

投資

インデックス投資とは世界中の特定マーケットへ複数の分散投資を行うことで、市場指数(インデックス)に連動する投資信託で資産運用を行う投資手法です。

代表的なインデックスの一例として下記のような、国内・海外の代表的な株価指数や指標をベンチマークとして連動するグローバルな分類のインデックスファンドが存在します。

  1. ✅日経平均株価(日経225)
  2. ✅TOPIX(東証株価指数0
  3. ✅ダウ平均株価(NYダウ)
  4. ✅ダウ・ジョーンズ
  5. ✅NASDAQ
  6. ✅S&P500
  7. ✅全世界株式(オールカントリー)
  8. ✅NASDAQ総合指数
  9. ✅AJFI(不動産ファンドインデックス)
  10. ✅J-REIT(Jリート)

そのため、インデックス運用することで、米国株式市場などマーケット全体の成長に合わせた資産で投資家はパッシブ運用を行うことが可能です。

またインデックス投資は定期的に買い付けを行う積みたて投資による長期運用を利用することで比較的低リスクで、投資初心者でも比較的簡単にリターンを得やすい投資手法です。

さらに、月々1万円程度の少額から手軽・気軽に分散投資が運用できる、積立NISA(少額投資非課税精度)や老後の悩みに備えたiDeCo(個人型確定拠出年金)にも採用されています。

また国内株式・外国株式や債権、リート(不動産)などのシリーズに分散投資する投資信託は、バランスファンドとも呼ばれています。

インデックスファンドのメリットとデメリット

インデックスファンドに投資する2つのメリットとデメリットについて、それぞれ解説していきます。

(1)メリット

インデックス投資には、主に以下の3つのメリットがあります。

  1. ✅投資初心者でも参入しやすい
  2. ✅運用成果が優れている
  3. ✅運用コストが低い

ポイントとしてインデックス投資は自分で頻繁な取引や設定がなく、投資知識に乏しい今後勉強や経験を積み重ねる必要がある初心者の投資家でも比較的利益を出しやすい積立投資にも向いています。

また運用成果に優れている金融商品が数多く、ファンドマネージャーによる判断ミスや市場変動による影響を受けにくい強みや特徴を持つのもインデックス投資の特徴です。

さらに、インデックス投資は特定の市場指数に連動しているため、個別の企業の株式を直接購入するよりも、均等に投資リスクが分散されるメリットがあります。

加えてインデックス型の投資は市場全体や国・地域などの市場指数に自動的な連動を目指した投資を行うため、運用チームの人件費や研究費などが少なくて済むためアクティブファンドと比較すると低コストです。

一度の投資額が大きい個別株といった株式投資と異なり、少額からでも取引を始めることができるため初心者向けの投資方法としても最適でしょう。

(2)デメリット

一方でインデックス投資のデメリットは、以下のような点があげられます。

  1. ✅短期間で大きな利益が得られない
  2. ✅元本割れが発生する恐れがある
  3. ✅一定の運用コストが必要

通常インデックスは長期運用による複利効果を狙う投資スタイルとなるため、FXのようにレバレッジ運用による運用期間が短期的でもリターンを期待できる投資とは異なります。

さらに、個別銘柄が大きく上昇する場面においても、インデックスファンドのリターンは計算・算出方法によっては限定的になる場合があります。

もちろん投資である以上リスクはゼロではなく、今後はタイミング次第で運用途中に相場が暴落し購入時より値下がりが起きる元本割れが伴うリスクも発生する点に注意が必要です。

またインデックス投資は証券会社や運用会社が提供するサービス利用に伴う費用が手数料として発生する点も、注目したいデメリットの1つでしょう。

インデックスファンドとアクティブファンドの違い

カップル

インデックスファンド・アクティブファンドの違いについても、それぞれ詳細を解説していきます。

(1)アクティブファンドとは?

アクティブファンドとは指数を上回る資産形成を目的として、ファンドマネジャーと呼ばれる投資のプロや専門家が銘柄の選定を行い預かった資産のアクティブ運用が行われる金融商品です。

(2)インデックスファンドとアクティブファンドの4つの違い

インデックスファンドとアクティブファンドについて、以下の4つの概要を深掘りしていきます。

①コスト

アクティブファンドはファンドマネージャーなどの人件費が伴うため、結果として信託報酬などの手数料が発生するためインデックファンドより高いコストが伴います。

ですが、インデックスファンドは高額な人件費によるコストが不要のため、毎日・毎月積み立て投資を行なった結果として運用成績が良くなるケースが多い銘柄です。

②利回り

インデックスファンドは市場全体の平均的な値上がりによるリターンに追従するため、アクティブファンドよりも安定したリターンを獲得しやすい傾向があります。

③リクス

市場全体にリスクを分散するインデックスファンドと異なり、アクティブファンドは運用チームの投資判断が正しくない場合にはマーケットに対して運用利益が大きく下回る恐れがあります。

④初心者のわかりやすさ

インデックスファンドは市場全体の平均的なリターンに推移するため投資家にもわかりやすく、運用方針や銘柄選定に高度な知識を必要とするアクティブファンドは高度な知識・経験が必要です。

インデックスファンドを初心者にオススメする4つの理由

インデックスファンドが初心者におすすめできる理由について、4つの項目をそれぞれ解説していきます。

(1)商品の値動きが分かりやすい

インデックスファンドはさまざまな専門的な知識を必要とするアクティブファンドと異なり、特定のマーケットと連動するため値動きが非常にわかりやすい特徴があります。

(2)難易度が低く始めやすい

銘柄選定やポートフォリオを自身で構築するといった高い専門知識を必要とする投資手法と異なり、インデックス投資は特定の投資商品を購入するだけで済むため初心者でも始めやすい運用方法です。

(3)手数料が安く利益出しやすい

一般的にファンドマネージャと呼ばれる販売元のプロに運用を託せるアクティフファンドでは、人件費が伴うため高いコスト負担が発生します。

一方、インデックス投資は手数料が安価で、運用成績が良く利益が出しやすいというメリットがあります。

(4)運用実績がよく、安定している

分散効果により低リスクで運用できるインデックスファンドはアナリストによる銘柄の選択ミスによる人的リスクが数なく、運用実績が比較的安定しているのも初心者におすすめできる理由です。

インデックスファンドを始めるときの注意点

男性

インデックスファンドを始める際に注意したい、7つのポイントについても解説していきます。

(1)投資目標など自分にあった商品を選ぶ

インデックスファンドは選択肢として投資対象となる市場や銘柄の範囲がそれぞれ異なるため、自分の投資目標にあった商品を選択する必要があるでしょう。

例えば日本株式市場に投資したい場合には、日本株式指数に連動するインデックスファンドを選ぶ必要があります。

(2)コストの低い商品を選ぶ

インデックスファンドは、アクティブファンドと比較して低コストで投資ができますが、コストの低い商品を選ぶこと長期的に見て年間で得られるリターンがさらに高くなります。

そのため信託報酬率を比較し、手数料といったコストの低い商品を選ぶのもインデックスファンドを始める前に押さえておきたい重要なポイントです。

(3)ファンドの規模、総資産が大きい運用会社を選ぶ

ファンドの規模や総資産が大きい運用会社を選ぶことで、信頼性が高く為替ヘッジなどリスクが分散された運用ができることが期待できます。

(4)リスクをきちんと理解し回避策を立てる

インデックスファンドにも、投資する市場や構成銘柄といったタイプによってリスクは異なります。

ベストを尽くすためにリスクに対する認識を持ち戦略を考え、ライフプランに合わせた投資法のリスクを適切に管理する必要があります。

(5)損失することも想定しておく

インデックスファンドは投資である以上、保有する銘柄の選び方や価格変動によっては損失を被る可能性もあります。

特に投資に不慣れな初心者の方は投資に対するリスクや損失についても事前に想定を行い、損失が出ても精神的に受け止められるように準備をしておくのも大切です。

(6)ポートフォリオを作成し投資バランスを考える

単一のインデックスに投資すると、そのインデックスに関連したリスクを負うことになります。

例えば、eMAXISSlim米国株式(S&P500)といった2023年現在で高い人気を誇るアメリカのみの成長株や銘柄ひとつへ純資産総額を全て投資した場合、米国株式市場の時価総額に関連するリスクを負うことになります。

そのため、異なる種類のインデックスを組み合わせて分散投資し、投資バランスと比率を考えたポートフォリオを作成した運用を長期間行うことが望ましいでしょう。

(7)プロにアドバイスをもらう

インデックスファンドなどの銘柄は過去のデータを基にした市場動向の分析や将来予測、ニュースにより厳選した構成が行われますが、初心者は自分の力だけでの選定では限界があります。

そこでファイナンシャルプランナーといったアドバイザーやプロへ相談しアドバイスや説明を聞くことで、自分自身の考え方や投資可能額から計算した具体的なリスク許容度を踏まえた投資戦略を実現することができます。

ただし、プロに相談し参考にする場合には、内容によっては手数料や費用に注意することも必要でしょう。なお、弊社の場合は初回無料になります。企業会員の方は3回までの無料対応しておりますので、該当しているかどうかはまず確認してみてください。

弊社の相談事例も公開していますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

インデックスファンドの始め方

カップル

インデックスファンドを始めるための手順は、基本的に以下の4ステップです。

  • 金融機関の選択
  • 口座開設手続き
  • インデックスファンドの選択
  • 購入手続き

上記のようにインデックス投資を始めるためには、インデックスファンドを購入できる金融機関・証券取引所・販売会社を選ぶ必要があります。

一例として大和証券やSBI証券といった国内の大手証券会社や、スマホアプリでもログイン・開設・登録が便利に利用できるネット証券などが提供。

利用する会社・口座によっては、楽天証券のように楽天カードやアプリを利用することで楽天ポイントが貯まるものや、スマホで自動積立といった設定を利用することができる証券会社があります。

各社の手数料や取り扱い銘柄、サービス内容などを比較し、自分に合った金融機関の証券口座を選びましょう。

金融機関を選んだら口座開設手続きを行うため、公式サイトで必要な情報を入力後に本人確認書類などの提出が必要になる場合もあります。

口座開設から入金後、取引可能になるまでの期間の目安として、およそ数日から最大1週間ほどの時間がかかることがあるため早めの準備がおすすめです。

口座開設が完了したら購入したいインデックスファンドを選択し、購入する金額や数量などを入力します。

インデックスファンドの購入買付には、必ず銘柄分析や販売手数料等の費用もチェック・シミュレーションしましょう。

商品選び後に無事に購入手続きが完了すると、口座に購入した投資信託が反映されます。

まとめ

投資

インデックス投資は市場全体・市場平均の動向に連動するため、投資経験の浅い初心者や忙しい人にも人気の投資方法です。

インデックス投資はアクティブ投資と比較して運用費用が低く、積立額を変更せずに長期投資による複利効果により高いリターンを期待することができます。

また、分散投資によりリスクを分散することができるため、個人投資家のポートフォリオのリスクマネジメントにも役立つでしょう。

積極的にお金の投資先を選ぶことが苦手な人や、投資に対してリスクを抑えたい人はインデックス投資を税金面で優遇された積立NISAといった少額投資非課税制度などを活用して始めてみてはいかがでしょうか。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

初回無料相談

あなたにとって本当に良いマネープランが分かる
漠然とした将来不安を見える化しよう。

初回無料相談はこちら

会員企業従業員様向け相談予約

ベネフィットステーション、リロクラブなど
企業会員勤務の方は15,000円/回が3回まで無料

会員企業従業員様向け相談予約の方はこちら