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100万円で資産運用する時にオススメ投資商品7選|成功するコツも解説

公開日:2022/11/17 最終更新日:2023/05/25
男性

「100万円で資産運用をはじめたい」そうは思っていても、何からはじめればよいかわからないという人は少なくありません。

本記事では

  1. ☑資産運用とは何か?
  2. ☑資産運用のメリットとは何か?

などをはじめ、100万円の投資資金に対しておすすめの投資商品も合せて徹底解説します。

また、初心者でも成功できる投資のコツについても解説しますので、これから資産運用を検討されている方、手元にある100万円を本格的に資産運用を考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

資産運用とは?資産運用するメリット

資産運用

まずは資産運用とは何か、資産運用のメリットから見ていきましょう。

(1)資産運用とは?

資産運用とは、自分のお金(資産)を例えば株や金、不動産投資などで増やしていくことです。

貯蓄や銀行預金も資産運用に含まれますが、現在の低金利の日本では、普通預金金利はわずか0.001%ほどしかありません。そのため効率的に資産形成をするのには不向きです。

その点、投資信託などの投資には元本割れのリスクもありますが、預貯金と比較し高い利回りで運用できる可能性があるため、高い運用成果が期待できます。

(2)資産運用するメリットは?

資産運用には「働かずしてお金を得られる(不労所得)」「複利効果でお金を増やせる」といったメリットがあります。

不労所得とは、自分が働いてお金を得るのではなく、株や不動産など何かしらの運用商品に働いてもらいお金を増やすことです。

本業とあわせて収入源が2つになると、例えば将来給料が減った際や、リストラになって会社を辞めることになっても、お金に困らず生きていける可能性が高くなります。

また投資商品によっては複利運用できるため、さらに大きな利益が期待できるのもメリットです。

なお複利とは、運用で得られた利益を再度投資して、投資元本プラス運用益に対する利息で利益を得る仕組みです。

投資する期間が長くなればそれだけ複利効果が大きくなるため、より利益も膨らみます。

100万円で資産運用する時にオススメの投資商品7選

男性

ここでは実際に、投資額100万円で資産運用するのにおすすめの投資商品を紹介します。

各金融商品のメリットやおすすめポイントを徹底比較することが、資産運用で失敗しないコツです。

自身に合った投資スタイルが見つかるはずなので、ぜひチェックしてみてください。

(1)専門家に運用を任せる「投資信託」

投資信託とは、投資家から集めたお金を資金として、運用のプロであるファンドマネージャーが株や債券などに投資・運用する商品です。

投資信託では、個別株や国債などの債券投資をパッケージ化して提供しています。運用で得られた利益は、投資家が出資した金額に応じて分配されます。

①メリット

投資信託には下記のメリットがあります。

  1. ☑投資のプロに運用をおまかせできる
  2. ☑少額からはじめられるため投資のハードルが低い
  3. ☑分散投資で元本割れのリスクを軽減できる
  4. ☑分配金がもらえる

投資信託は、自分の代わりに経験豊富なファンドマネージャーが運用してくれるため、初心者でも始めやすいのが利点です。

金融機関によっては最低購入金額が「100円~」に設定されているケースもあるので、少額から始められるのも魅力です。

なお、投資信託は商品に組み込まれた企業すべてに対して投資ができます。そのため、分散効果により元本割れのリスクが軽減できるのもメリットです。

また他にも商品によっては分配金が受け取れますし、もしくは複利効果を得たいなら再投資タイプもあるので、投資の目的にあわせて選んでください。

②オススメの人

下記の特徴に当てはまる人は、投資信託の利用を検討してみてください。

  1. ☑投資に興味があるけど時間がない人
  2. ☑定期的に収入が入る
  3. ☑すぐに使わない預貯金がある

投資信託の運用はプロにおまかせできるため、投資に興味を持っていても「仕事や子育てが忙しくて時間がない」という人に適しています。

また、投資信託は定期的に収入が入る人にもおすすめです。投資信託の基本は長期に渡る積立投資です。

少額でもコツコツ積立額を増やしていけば、将来大きな資産形成が目指せます。

他にも、すぐに使わない預貯金がある人にも投資信託は向いています。ただし、全額出資してしまうとお金が必要となったときに困ってしまうので、余裕資金で行ってください。

なお投資信託では、管理・運用コストとして年率0.5~2.0%の信託報酬がかかります。

投資信託についてより詳しく知っておきたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(2)少額からスタートできる「不動産クラウドファンディング」

不動産クラウドファンディングとは、事業者が出資者から集めた資金で不動産を取得し、発生した賃料や売却益を投資家に分配するものです。

一般的な現物不動産投資と比べて、1万円や10万円などの少額からはじめられるため、これまで不動産投資に対してハードルが高いと感じていた人たちからも、人気の高い投資手法です。

①メリット

不動産クラウドファンディングのメリットは「数万円の少額から投資できる」そして「運用の手間がかからない」点です。

不動産クラウドファンディングは、1口1万円から投資できます。通常の不動産投資だと、不動産購入にあたり数千万円以上の資金が必要ですが、不動産クラウドファンディングなら、その点どなたでも気軽にはじめやすいです。

また、不動産クラウドファンディングでは物件選びから入居者の募集、運用、売却といった手間を省けます。

全て運営会社におまかせできるため、投資家は気楽に投資できます。

②オススメの人

少額から投資できる不動産クラウドファンディングは「お金はないけど不動産投資に興味がある」「手間をかけたくない」という人に最適です。

ただし不動産投資には元本保証がありませんのと、また満期まで途中解約できない、といったデメリットもあるのでその点は理解しておきましょう。

(3)緊急事態に強い「金(ゴールド)投資」

金投資は文字通り「金(ゴールド)」に投資する商品です。なお金投資では、投資対象としてゴールドバーを購入する他にも、投資信託で積立投資する方法があります。

金の価格は、インフレ時や世界情勢の混乱時などに上がる傾向があるため「緊急時に強いのが魅力」として、リスク回避に購入されています。

①メリット

金投資には下記のメリットがあります。

  1. ☑金は世界共通の価値を持つ
  2. ☑取引における安全性・信頼性が高い
  3. ☑インフレリスクに強い

埋蔵量に限りがある金の価値は、日本はもちろん世界でも認められており、他の資産と比べて換金しやすいのが特徴です。

そのため、取引における安全性や信頼性が高い点があげられます。

また金は価格変動が緩やかなため、インフレで貨幣の価値が下がる状況でも影響を受けにくいのが強みです。

②オススメの人

金投資は「安定資産を望む人」「分散投資が目的の人」におすすめです。限りある資産である金は、その価値がなくなることはありません。

なお金は株式や債券と異なる値動きをするため、リスク分散を目的に保有したいという人に適しています。

ただし金を現物で購入した場合は、紛失や盗難のリスクがあるので注意しましょう。また、金は銀行預金や株と異なり利息や配当がありません。

その他金の現物は、買付手数料や保管手数料なども発生しますので、その点は理解した上で始めてください。

金(ゴールド)投資について詳しく知り合い方は、下記記事を参照にしてみてください。

(4)節税効果がある「つみたてNISA」

つみたてNISA(ニーサ)は、最大1年間で「40万円まで」そして投資期間「20年間」運用益が非課税となる少額投資非課税制度です。

非課税制度にはつみたてNISAと同様に一般NISAもありますが、こちらは運用期間5年間、年間120万円の範囲となります。

なお、つみたてNISAの対象は日本国内に住む20歳以上の人です。少額からこつこつ長期投資できるので、投資初心者向けです。

①メリット

つみたてNISAには下記のメリットがあります。

  1. ☑少額から投資できる
  2. ☑ドルコスト平均法により平均購入コストを抑えられる
  3. ☑いつでも解約できる

つみたてNISAは少額から投資できるのが魅力です。

毎月積み立てできる掛金は証券会社によって異なりますが、ネット証券の中にはSBI証券や楽天証券のように100円から投資できるところもあります。

また、ドルコスト平均法で長期的に商品を一定額購入していくと、平均購入コストが抑えられるのも利点です。

つみたてNISAの場合、初回に積立金額を設定しておけば、自動で買いつけてくれるためほったらかしでも大丈夫だといわれています。

なお、つみたてNISAと比較されやすいiDeCo(個人型確定拠出年金)の場合、原則60歳まで解約できませんが、つみたてNISAならいつでも解約できます。

そのため突然まとまったお金が必要となっても安心です。

②オススメの人

つみたてNISAがおすすめなのは「投資初心者の人」そして「将来のためにまとまった資金を用意したい人」です。

投資をはじめる上で最初の難関となるのが銘柄選びです。知識のない初心者は頭を抱えてしまうでしょう。

その点つみたてNISAでは、金融庁が一定の条件のもと選定した投資信託・ETF(上場投資信託)を扱っています。

またつみたてNISAでは国内株式はもちろん、米国株式のS&P500に連動する投資信託などにも投資できます。

いずれにしても、初心者でも安心・簡単に投資先を選択できるのはメリットです。

また、つみたてNISAの非課税期間は最長20年間と長期なので、例えば「将来の老後資金を用意したい」といった人にも向いています。

2024年につみたてNISAが新しくなります。詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

また、私が講師を務める「新NISA制度丸わかりセミナー」の動画をLINE友達限定にて公開しています。

  • つみたてNISAの落とし穴
  • 新NISAの注意点
  • 実際に私が実践している投資商品
  • 成功するための鉄則

などリアルな情報がたくさんです。つみたてNISAで損をしている方、これからNISAを検討している方は、ぜひご覧ください。

(5)安心感がある大手企業の「株式投資」

株式投資とは株式会社が発行する「株式」を購入し、配当金や売却益を得る投資法です。日本株式市場の他にも海外の企業に投資する外国株式があります。

安心感がある大手企業に投資すれば、コンスタントに配当が受け取れますし、また持ち株数に応じた株主優待が受け取れるケースもあります。

①メリット

株式投資には下記のメリットがあります。

  1. ☑キャピタルゲイン(売買差益)
  2. ☑インカムゲイン(配当金)
  3. ☑株主優待
  4. ☑企業の経営に関与できる

キャピタルゲインとは、株式を売却することで得られる売買差益です。保有している株が、購入時と比較し上がったタイミングで売却できれば、その差額が利益となります。

インカムゲインは株式を保有している間に受け取れる配当金です。そして、株主優待は企業から与えられる自社製品の優待券などです。

自分好みの株主優待を探して株主になる人もいます。その他、株主になれば株主総会に参加でき、企業の経営に関与できるのもメリットです。

②オススメの人

株式投資に向いているのは、下記の条件に当てはまる人です。

  1. ☑投資に対する勉強が苦にならない
  2. ☑冷静な判断ができる
  3. ☑失敗しても諦めない

まずは投資に対して熱心に勉強できる人です。リスクを回避するためには、深い投資知識が必要です。

新聞やインターネットには様々な情報があふれていますが、見極める力も重要です。

冷静な判断ができないと、投資で失敗する可能性が高くなります。とはいえ、失敗したからといってすぐに諦めてしまうのもよくありません。

投資にはリスクがつきものなので、失敗を教訓として次に活かしましょう。ただし、株に限らず投資は余裕資金で行うのが大切です。

なお、一般的な株取引だと100株単位ですが、LINE証券の「いちかぶ」のように、1株(数百円程度)から利用できるサービスもあるので利用してみてください。

(6)レバレッジ効果が高い「不動産実物投資」

不動産実物投資とは、実際に自分で不動産を購入し管理・経営していく投資手法です。上手く運用していけば、将来的に大きな利益や不労所得を得られる可能性があります。

なお、不動産実物投資と比較されやすいものにREITがあります。

違いは投資家が実物不動産を所有するか(不動産実物投資)、不動産投資法人の証券を購入するか(REIT)です。

また、投資には様々な種類がありますが、中でも不動産実物投資はミドルリスク・ミドルリターンに位置します。

ハイリスクハイリターンな仮想通貨やFXなどと比べると、不動産投資は比較的リスクの低い投資手法です。

①メリット

不動産実物投資には下記のメリットがあります。

  1. ☑レバレッジ効果で自己資金以上の不動産を取得できる
  2. ☑生命保険代わりとして役立つ
  3. ☑年金対策になる
  4. ☑相続税対策としても有効

不動産実物投資で融資を活用すると、少ない元手でも高額な不動産を取得できるのが魅力です。つまり、レバレッジ効果を最大限に得ることが可能です。

不動産実物投資では、空室にならない限り家賃収入が入ってくるので、将来の年金対策としても有効です。その他不動産を持っていれば、相続税の節税効果もあります。

また、不動産投資ローンでは団体信用生命保険が利用できます。そのため、例えばローン契約者が亡くなった場合は、以後契約者家族がローンを支払う必要がありません。

とは言え、団体信用生命保険を利用する際に注意点もあります。事前に知っておきたい方は下記記事を参照してみてください。

②オススメの人

不動産投資は、社会的信用力がある人や真面目で几帳面な人に向いています。

例えば、月々安定した収入が得られるサラリーマンはローンの審査に通りやすいです。一方でフリーランスだと、社会的信用力の面で通りにくい傾向にあります。

また、例えばクレーム対応などは管理会社におまかせできますが、内容によってはオーナーとしてお詫びが必要となるケースもあるでしょう。

その際は誠実な対応が求められるため、真面目な人が有利です。

(7)評価が高い通貨の「外貨預金」

外貨預金は、自分が所有する日本円を米ドルやオーストラリアドルなどの外貨で預金することです。

日本円でも当然利息はつきますが、低金利が続く日本と比較した際、外貨預金の方が高金利なのが利点です。

また、外貨預金にも普通預金・定期預金・つみたての3つがありますが、いずれにしても外貨預金の口座開設が必要です。

①メリット

外貨預金のメリットには下記のものがあります。

  1. ☑円預金と比較し金利が高い
  2. ☑為替差益を得られる
  3. ☑インフレ対策に効果的

ほとんどの場合、外貨預金は日本の金利を上回るため、より高い金利水準の利息が期待できます。

また、外貨預金では為替差益が得られるのもメリットです。つまり預け入れた時点よりも円安になれば、円に換算したときに手元に残る金額が当初よりも大きくなります。

そして、外貨預金はインフレ対策としても有効です。

インフレ時は日本円の価値が外貨と比較して総体的に下がってしまいますが、外貨で預けておけば、インフレになったときでも資産価値を維持できます。

②オススメの人

ここまでお伝えしたメリットを受けたい、という人に外貨預金はお勧めですが、一方で海外によく行く人にも適しています。

よく行く国の通貨で外貨預金をしておけば、為替レートに左右されないのがメリットです。

また、外貨預金は例えば1ドルや1ユーロなどの少額からはじめられるため、手軽にはじめたい人にも適しています。

資産運用で失敗しないコツ

相談

ここでは資産運用で失敗しないコツをお伝えします。前提として覚えておいてほしいのは「資産運用にリスクはつきもの」ということです。注意点も含め見ていきましょう。

(1)資産運用にリスクがあることを理解する

資産運用をはじめるあたり、ポジティブにリターンばかり考えている人も少なくありませんが、資産運用には必ずリスクがあるのを忘れてはいけません。

大きなリターンが期待できる商品は、それだけリスクも大きいです。反対にリスクが小さければ、大きなリターンは望めないということを覚えておきましょう。

商品によってリスクとリターンは異なるため、あなたのリスク許容度を事前に見極めておく必要があります。

(2)無理して投資しない

「無理して投資しない」というのも、資産運用で失敗しないために覚えておくべきことです。資産運用の種類によっては元本割れのリスクがあるからです。

多額の資金を投資した結果「お金がなくなって生活ができなくなった」となっては元も子もありません。

そのため特に初心者は少額からはじめるようにしましょう。少額投資であれば、損益が出たとしてもダメージは少ないですし、改めて冷静な判断ができます。

(3)分散投資してリスクヘッジする

投資で失敗しないためには「分散投資でリスクヘッジする」ことも大切です。例えば全財産を株に投資してしまうと、株価下落による損失のダメージが大きくなってしまいます。

資産運用には「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。

複数の資産(カゴ)に分散しておけば、一つを落として割ってしまったとしても、他のカゴの卵は助かるということです。

投資初心者はFPなどの専門家に相談する

相談

ここまで資産運用で失敗しないコツをお伝えしてきましたが、そうはいっても投資初心者にとっては、他にもさまざまな不安があるかもしれません。

例えば投資商品の種類は多いので、どれが自分に適しているかの判断は難しいはずです。

始め方や選び方、ポートフォリオの組み方など自分自身ではわからない場合は、弊社の経験豊富なFP(ファイナンシャルプランナー)にぜひ相談してみてください。

我々お金のプロが、あなたに適した運用方法や商品を適確にご提案します。

まとめ

男性

今回は、資産運用のメリットからおすすめの投資商品、そして失敗しないためのコツを解説しました。

紹介した投資商品の中には魅力的な商品もあったでしょう。ですが「資産運用にはリスクがつきもの」という点は決して忘れないでください。

資産運用に対する不安をまだ感じるようなら、ぜひ弊社FP(ファイナンシャルプランナー)相談してください。

あなたの実現したい未来のために、具体的なシミュレーションそしてアドバイスを提供いたします。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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