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積立投資は利回りより積立てる金額が重要?シミュレーションも紹介

公開日:2023/05/13

貯金だけではなかなかお金が増えないので、初心者でも始めやすい積立投資を検討されている方が増えています。

月々いくらをどのくらいの期間で積立をすれば、いくらの金額に達成できるかについて、これから積立投資を検討している方の中で最も気になることではないでしょうか。

そこで本記事では、積立投資の仕組みや、積み立て投資をする時のシミュレーション、積立投資をする時にオススメサビースなどについて紹介していきます。これから積立投資を検討されている方は、ぜひ最後までお付き合いください。

積立投資とは?積立投資のメリット

積み立て

まずは積立投資の仕組み、積み立てを行う上で得られるさまざまなメリットについて知っておきましょう。

(1)積立投資とは?

積立投資とは指定した投資対象の銘柄へ、毎月自動的に一定額の金額を引落し・買付を自動的に行う投資手法の1つです。

具体的には毎月・毎週の設定した銘柄や金融商品等へ一定の間隔で買付を行うことで、マーケットの価格変動リスクを分散し長期的な資産形成を目指すことができます。

また積立投資は毎月一定の金額を積立てることでドル・コスト平均法により、長期的に利益を毎年積み上げることができます。

なお、ドル・コスト平均法とは一定期間にわたって一定額の投資を繰り返すことで、投資リスクを分散し、長期的な資産形成を目指す投資手法のことです。

ドルコスト平均法の例

出典:三井住友銀行

ただし、積立投資は長期運用することが前提となり、短期的な値上がりといった為替相場変動等に一喜一憂されずに継続して積み立てを行うことが前提となるため注意しましょう。

また投資である以上、購入価格を下回る元本割れを引き起こすデメリットがある点も理解した上で、慎重な投資判断を行う必要があります。

(2)積立投資のメリット

続いて、積立投資で得ることができる3つのメリットについて、解説していきます。

①少額からスタートできる

積立投資は月々少額の金額で投資が可能なため、投資初心者でも気軽にスタートすることができます。

ネットで開設できる証券口座によっては、100円からの少額投資で積み立てることが可能です

また設定した金額で自動的に銘柄選定と投資を行うロボアドバイザーを使用し実践した場合、自分で投資商品を選ぶ手間を省くこともできます。

②時間を味方にしてくれる

積立投資は毎月・毎日一定価格の額を投資することで、投資金額を徐々に増やすことができるため、時間を味方にして投資成果を複利の効果により上げることができます。

また長期的な運用によるドル・コスト平均法を活用することで、購入時に市場の値動きに左右されずに着実に資産を増やすことを目論むことができるでしょう。

③初心者でも簡単に始められる

積立投資は口座開設が非常に簡単で、投資信託やETFなどの金融商品・取扱商品を提供している証券会社や銀行などが多数あります。

さらに、NISAやiDeCoなどの非課税制度を活用することで、将来目標となる資産形成や老後資金の準備が可能です。

また分散投資を行うことで、リスクを抑えながら安定的な運用成果を期待することができるでしょう。

積立投資はいつスタートすべき?

積立投資は長期的な資産形成に適しているため、可能な限り早い段階でスタートすることが望ましいでしょう。

特に投資初心者であれば、少額から始めて徐々に資産を増やすことでリスクを最小限に抑えることができます。

積立投資は継続することが成功の鉄則

一般的に積立投資は定期的に一定額の通貨を投資することで投資元本が増えるため、利益も複利効果によって増大します。

そのため、FXのように上下する為替から短期的な売買でリターンを求める投資ではないことを理解した上で、運用を行う必要があるでしょう。

積立投資は継続的に投資を行うことが前提となり、毎月設定した投資を変更等せず続けることで市場の変動に左右されずに利益を得ることが可能です。

実際に積立投資のシミュレーションをしてみる

カップル

積立投資の前提を解説したところで、実際に「月1万円を複利3%で20年・月2万円を20年」の2パターンで積立投資のシミュレーションを行ってみましょう。

また注意点・注意事項としてシミュレーションの計算結果は税金や手数料、金利等を考慮しておらず、将来の実質的なリターン・可能性は保証されていないことをご了承ください。

(1)月1万円を複利3%で20年

  1. ✅20年後の積立資産:約327万円程度

利用シミュレーションツール:Keisan

(2)月2万円を20年

  1. ✅初期投資額:0円
  2. ✅毎月の投資額:2万円
  3. ✅運用期間:20年(240ヶ月)
  4. ✅20年後の積立資産:480万円程度

(3)利回りより積立金額を増やすことも重要

上記のシミュレーションでも分かる通り、積立投資においては利回りだけに注目するのではなく、月々の積立金額を増やすことだけで、利回り関係なくお金を増やすことができます。

適切なタイミングで損失・リスク管理を行い長期的な視点を踏まえたうえでライフステージにあわせた投資を続けることが、積立投資による資産形成の成功の秘訣でしょう。

積立投資にオススメ5つのサービス

積立投資を行う際には、税制で優遇された制度や様々なサービスが存在します。

そんな積立投資を実施するのに、登録がおすすめのサービス例について紹介していきましょう。

(1)つみたてNISA

つみたてNISAは国が定める特定の投資信託やインデックスファンド、ETF(上場投資信託)といった投資先で運用することで、最長で20年間非課税で運用益を得られる魅力的な制度です。

株式や投資信託、ETFなど幅広い金融商品を選択でき口座開設も簡単なので初心者が最初に積立投資を挑戦するのにピッタリの制度でしょう。

2024年1月に新しいNISAがスタートします。現行NISA制度との違い、新しい制度の利用方法などについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

また、私が講師を務める「新NISA制度丸わかりセミナー」の動画をLINE友達限定にて公開しています。

  • つみたてNISAの落とし穴
  • 新NISAの注意点
  • 実際に私が実践している投資商品
  • 成功するための鉄則

などリアルな情報がたくさんです。つみたてNISAで損をしている方、これからNISAを検討している方は、ぜひご覧ください。

セミナー

(2)iDeCo(イデコ)

個人型確定拠出年金制度の1つで、積立額のうち最大で年間120万円まで非課税となります。

口座開設後に毎月一定額の数量を積立てて運用・保有を行い、65歳以降に受け取ることが可能です。

iDeCoについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(3)ロボアドバイザー

ロボバイザーはAIを活用して毎月自動で銘柄を検索しポートフォリオを組み立ててくれるため、投資初心者でも手軽に分散投資ができるサービスです。

運用成果に応じて信託報酬の負担・費用・運用管理費用が発生しますが、ポイントとしてプログラムによる運用のためファンドマネージャー等の人件費がかからず手数料等は比較的低く抑えられています。

(4)投資信託積立サービス

投資信託積立サービスは、投資信託を積立投資で購入することができるサービスです。

投資信託は資産を分散投資することができ、リスクを抑えつつ収益化を期待できる金融商品の1つとなります。

株式や債券などの商品ごとを組み合わせたポートフォリオを積立ながら組むことで、リスクを分散させることが可能です。

(5)株式累積投資(るいとう)

株式累積投資(るいとう)とは定期的に一定額を投資し、その都度自動的に株式を購入する内容の投資方法です。

毎月・毎週など設定した期間に、自動的に一定額の資金を株式投資信託(ETF)や個別株式などに投資することができます。

株式累積投資は単一の投資よりも複数へ分散化されたポートフォリオの構築することを容易にすることができるため、初心者にもおすすめの投資手法です。

初心者にオススメ証券会社3選

会社

実際に積立投資を行う際に利用する証券会社で、初心者がチェックしておきたいおすすめのネット証券会社を3つ紹介していきます。

(1)SBI証券

SBI証券はオンライン証券会社の1つで、SBIホールディングスグループの子会社です。

取り扱い銘柄数はトップクラスで、他社のネット証券と比較すると取引手数料が低いため高い人気を誇る運用実績を持つ証券会社となります。

さらに、専用の取引ツールを利用できる点や夜間取引が行えること、口座管理画面が使いやすいといった機能面でも充実しているのも人気の秘訣です。

投資顧問サービスや資産形成セミナーなども提供しており、投資初心者でも投資の基礎を学びながら安心して利用できる証券会社の1つでしょう。

(2)楽天証券

楽天証券は楽天グループを構成する一員で、オンライン証券会社として高い人気を誇る証券会社です。

楽天証券の場合は積立投資の手数料が非常に安く設定されており、長期的な投資に向いているため積立投資の申込みにピッタリの証券会社でしょう。

さらに、クレジットカード・クレカを通じて投資を行いポイントを貯めることができるのも、楽天証券の大きな特徴となります。

また、楽天証券は口座開設手続きが非常に簡単なため、スマホを利用してWEBからでも設定を行い開始することが可能です。

(3)大和証券

日本を代表する証券会社の1つである大和証券は、大和グループの一員として展開しています。

大和証券の特徴は世界中に国際的なネットワークを持っており、海外の投資商品にも幅広く対応している点でしょう。

また無料の市場情報やリサーチレポート、投資セミナーなど積立投資に役立つデータやグラフが豊富に提供・表示されている点も高い人気を誇る理由です。

投資プランを作りたい方はFPに相談

会社

投資プランを作りたい方はお金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)相談・質問するのも、失敗を防ぐために有効な行動の1つと言えるでしょう。

理由としては自分で投資プランを作る場合は、バイアスや情報の不足などから客観的な意見を得ることができないことがあるためです。

我々FPはお金と投資に関する専門知識を持ち幅広い経験を持っている証明である資格を取得しているため、投資プランの作成において専門的なアドバイスや戦略を中立的な立場で提供することができます。

また人それぞれのライフスタイル・ライフプランや資産状況、リスク許容度などを踏まえた上で最適な投資プランの提案最短で期待できるのもFPに相談を行うメリットです。

実際に弊社のFPにどんな相談をされているか、相談事例集を参照にしてみてください。

まとめ

お金

積立投資は少額でも定期的に積み立てることで、長期間にわたり大切な資産を形成することができます。

ですが、シミュレーションで解説した通り、積立額が大きい場合には同じ期間であればより早く資産を形成することが可能です。

積立投資においては利回りとともに積立額の大きさも非常に重要な要素となるため、投資家自身が設定した積立金額・目論見書を確認いただき理解を深めた上で無理のない投資判断をしていきましょう。

ご自身でなかなか判断できない方は、ぜひ弊社FPに気軽に相談してみてください。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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