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不動産投資を30代から始める6つのメリット!注意点や失敗例も紹介

公開日:2023/05/26
不動産投資

「将来に向けた資産形成として不動産投資が気になっているけど、30代で不動産投資を始めるのってどうなんだろう・・

30代になると、プライベートでは結婚や出産、仕事では昇進や転勤など、様々な変化を迎えることが増えてきます。

状況の変化に合わせて、今後の人生を見据え、新しく資産形成を始めたいと考える人も少なくありません。

その中で、30代にとっては不動産投資が有効な選択肢の1つであるといわれています。

今回は、不動産投資を30代から始めるメリットはもちろん、30代が不動産投資を始める際の注意点や失敗例についても詳しく解説していきます。

30代が不動産投資をした方がいい理由!6つのメリット

不動産

まずは、30代が不動産投資をした方がいい理由について確認していきましょう。

具体的に、30代が不動産投資によって得られる6つのメリットについて解説していきます。

(1)40代以上の世代より長く投資ができる

不動産投資を始めるには、多くの場合、不動産投資ローンを利用して、高額な融資を受けることになります。

返済期間は20年から30年といった長期に及ぶケースが多いです。

65歳を定年のタイミングと考えても、30代であれば、現役時代に全額の返済をすることも十分に可能です。

ローン完済後は、家賃収入を取得し続けることができますし、相場によっては、売却をして退職金のようにまとまったお金を受け取ることもできます。

(2)ある程度ライフプランが見えて投資戦略を立てやすい

不動産投資は中長期的な資産運用になりますので、今後の人生を通して、どのような投資プラン、投資目的を持つかで計画が変わってきます。

30代であれば、定年退職までの期間が30年前後あり、現役で働いている期間内に返済計画も立てやすくなります。

また、結婚や出産に関しても、多くの人がどのようにしていくか方向性が見え始めてくる時期ですので、どの程度のリスクを許容できるかも判断しやすくなります。

万が一の際に、家族に資産を残せる団体信用生命保険を利用できるなど、ご家族がいる方でも不動産投資は良い選択肢の1つになってくるでしょう。

(3)収入が上がり不動産投資ローンが組みやすい

不動産投資のローンは、物件の資産価値はもちろん、融資を受ける個人の条件として給与額や勤続年数なども審査条件に入ります。

30代であれば、20代に比べて収入も増加しているケースが多いですし、定年までの期間も十分にあり、給与所得を稼げる期間も金融機関からの高い評価に繋がります。

30代として、金融機関からの融資が組みやすいというのも大きなメリットになります。

(4)返済期間を最も長く組めてレバレッジ効果を最大限に活用できる

不動産投資の魅力の1つとして、融資を受けることで、手元資金以上の金額で資産運用を行えるレバレッジ効果を活かせるということがあります。

一般的な資産運用として、株式投資や投資信託などでは融資を受けることが難しいです。

不動産投資であれば、より大きな金額を、より長い期間運用することでレバレッジ効果を高めることができ、最短で利益を増やす仕組みにもなりますので、30代から不動産投資を始めるのは良い選択肢となるでしょう。

(5)投資期間を長く確保できることから経営規模を拡大しやすい

30代という比較的早い時期から不動産投資を始めることで、ある程度の実績を残すことができれば、追加融資を受け、保有物件を増やしていくことも可能です。

管理する不動産が増えれば、老後に得られる期待リターンも増えますし、リスク分散の観点からも事業は拡大してくことができます。

(6)万が一失敗してもリカバリーが効きやすい

不動産投資を始めることで得られるリターンも大きい反面、注意するべきデメリットもあります。

不動産投資を実践していく中で、空室期間が長引いてしまったり、退去後のリフォームに思わぬ費用がかかってしまったりと、損失が発生してしまう時期もあるでしょう。

30代として、安定した給与所得があれば、トラブルにきちんと対応しながら不動産投資を続けることもできます。

もちろん、過剰なリスクをとってしまうとリカバリーできなくなってしまいますので、収支が悪化してしまうシミュレーションも十分に行った上で、不動産投資を始めていくようにしましょう。

30代の資産状況について

不動産投資を始める際には、現在の資産状況に応じて適切に選んでいく必要があります。

30代の年収や貯金など、資産状況についても確認しておきましょう。

(1)30代の平均年収は?

不動産投資を始めるのに有利と言われている30代の平均年収を確認していきましょう。

平均年収は統計のとり方や、単身者のみ、共働きを含むなど、条件によって算出される数値は異なってきます。

例えば、国税庁の民間給与実態統計調査では、令和元年の年齢階層別の平均給与が公開されております。

具体的には、30歳から34歳の平均は410万円35歳から39歳の平均は455万円になります。

民間の調査として、大手転職サイトdodaの平均年収で確認してみると、30代の平均年収は435万円(30代男性474万円、30代女性377万円)となります。

(2)30代の貯金額はいくら?

不動産投資を始めるには、フルローンを組むケースもありますが、頭金や諸費用など、現金の支払いが必要な場面もあります。

そのため、ある程度のまとまった貯金があるかどうかも、不動産投資を無理なく始めるには大切なポイントとなります。

例えば、金融広報中央委員会の世論調査によると、一人暮らしの30代の平均貯蓄金額は638万円、二人以上世帯だと498万円という結果がでています。

ある程度、現金資産にも余裕がでてくるからこそ、リスクを取って不動産投資を始めるには30代は適した年代といえるでしょう。

30代が不動産投資をする時の注意点

不動産

30代が不動産投資を始めるときの注意点についても確認しておきましょう。

(1)住宅ローンと重なる可能性が高い

30代では、住宅ローンを利用して持ち家を購入するケースも多いです。

もし仮に、持ち家と投資用の物件を同じ時期に購入した場合、二重ローンとなり返済も増えてしまいます。

もちろん、投資用物件と住まいとしての物件では考え方が異なる部分もありますが、借り入れが必要で返済を継続していくという点では同じなので、小さな変化によって両方の支払いが滞ることがないように対策を十分にしておきましょう。

(2)少額の物件からスタートする

不動産投資で大きなリターンを得るために、一棟マンションやアパート経営など、規模の大きい投資から始めるようする方もいるでしょう。

しかし、30代でまだまだ年収や貯金に不安がある場合には、いきなり高額な融資ギリギリで買えるような物件に手を出すことは、リターンも見込める反面、失敗するリスクもあります。

まずはワンルームマンションや区分投資など、小規模スタートをすることで、不動産投資に慣れていくのが良いでしょう。

(3)本業が忙しくあまり時間の余裕がない

30代として仕事も軌道に乗ってくると、勤務時間はもちろん、残業や休日にも仕事に関する時間が増えていく人も多いでしょう。

不動産投資は運用が始まれば、賃貸物件を管理会社にある程度、業務を委託することができますが、物件購入までの勉強や物件選定、融資審査などは自ら行うことが多いです。

当然、ある程度のまとまった時間を掛ける必要がありますので、本業が忙しくなり不動産会社に丸投げをして失敗してしまうケースもありますので注意が必要です。

(4)本業の就業規則に違反しないかを確認する

不動産投資を拡大していくことで、不動産所得の増加、節税のために法人設立など考えていくと、勤務先のルールや働いている業界によっては、就業規定に接触してしまう可能性もあります。

特に、民間企業ではなく公務員の場合、一定規模以上の不動産事業を行うには承認や認可が必要になってくるため、無断で行っていた結果、処分を受けてしまう可能性があるので、事前に十分に確認しておくようにしましょう。

(5)FPなど第三者のセカンドオピニオンを受ける

不動産投資を始める前には、第三者のセカンドオピニオンを受けるのがおすすめです。

自己判断だけだと、早く不動産投資を始めたくて判断が甘くなっている可能性もありますし、販売元の不動産会社も、物件を売りたいがためにデメリットの試算が甘くなっていることもあるかもしれません。

客観的にFPや税理士からアドバイスを貰うことで、冷静に投資計画を見直すことで、より確固たる事業計画をたてることができるでしょう。

30代で不動産投資をしている人のブログを参考にする

30代の中には、会社員をしながら不動産投資を始めている人もいれば、不動産投資ですでに大きな実績を出している人もいます。

30代で不動産投資を実践している人の中には、ブログを通して不動産投資に関する情報発信しているという人も増えてきています。

30代という近い年代の人が、実際に不動産投資を実践して学んだ体験談やブログの記事は非常に魅力があり、大きな学びになります。

30代でなかったとしても、不動産投資に興味がある人にとって有益な情報がつまっているサイトを3つ厳選しましたので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。

  1. 不動産投資で人生を変える!30代平凡サラリーマンの資産運用術
  2. 30歳からの駆け出し不動産投資blog
  3. 普通のサラリーマンの区分マンション投資ブログ

不動産投資を失敗した事例3選

悩む

長期的に投資ができ、収入が上がってきて融資を組みやすくなる30代ではありますが、学ぶべき知識が不十分なまま不動産投資を始めてしまうと、結果として、失敗してしまう可能性もあります。

具体的な不動産投資の失敗事例を参考にして、同じような失敗をしないように、十分にリスク対策をした上で不動産投資を始めていきましょう。

(1)都合の良い予測ばかりしてしまった

投資先の不動産を選定するに当たっては、良い情報、悪い情報を偏りなく受け入れて判断する必要があります。

不動産投資を始めたばかりだと、担当者やセミナーから得られる良い情報に引きずられてしまって、都合よく将来の予測をして失敗してしまうケースも少なくありません。

具体的には、最寄り駅がどんどん開発されているとか、ここ数年不動産価格が上がっているから早く買えばその分利益を得られるといった、不確定な未来予測をしてしまうことです。

確かに、今までは事実だったかもしれませんが、同じ状況が今後もずっと継続するとは限りません。

不動産投資をする際には、あえて、悪い情報もしっかりと受け入れて判断していくことが大切です。

(2)不動産会社の話を鵜呑みにしてしまった

不動産会社の中には、物件のデメリットを隠して、良い面ばかりをプレゼンして販売してくるようなケースもあります。

購買意欲を掻き立てられ、何としても不動産を購入してしまいたいと思ってしまうこともあるかもしれませんが、一度購入したら、簡単には手放すことができません。

不動産会社の話を参考にしながらも、最終的な判断は自己判断であることを肝に命じておきましょう。

(3)本業が忙しくなり丸投げしてしまった

不動産投資を始めるタイミングでは、まとまった時間を確保して物件選定に励んでいたとしても、本業が忙しくなり、少しずつ不動産投資にかけられる時間が減っていってしまうということは少なくありません。

せっかく時間を費やしてきたんだからと、不動産会社に丸投げして物件選定や融資準備を進めてもらい、無理して頭金を準備して不動産購入してしまうと、結果として、不利な条件のまま不動産投資を始めることになってしまいます。

30代として本業も忙しい中であっても、不動産投資は副業ではなく、不動産事業と捉え、おろそかにならないように、時間配分には注意をするようにしましょう。

まとめ

不動産

今回は、30代が不動産投資を始めるべきメリットについて解説してきました。

20代と比べると収入、資産ともに余裕が出てきて投資計画もたてやすく、40代、50代といった年代と比べて投資期間を長く設定できる30代にとっては不動産投資は魅力的な資産形成の1つといえます。

もちろん、注意するべきポイントもありますが、きちんとした知識を抑えることで、成果を上げる可能性を高めることが可能です。

将来の安定的な資産形成に向けて、30代からの不動産投資を検討してみてくださいね。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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