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不動産投資の相談はどこにする?主な相談先5選と失敗しない選び方を解説

公開日:2023/02/06 最終更新日:2023/07/29
相談

「不動産投資について勉強したいけど、独学だけじゃ不安だし、誰か相談できる人っていないかな・・」

不動産投資に興味を持つ人は増えてきていますが、不動産投資は高額な不動産の売買になり、気軽に始めるのが難しいため、相談相手が周りにいないという人も少なくないのではないでしょうか。

今回は、不動産投資について相談できる相談先5選をお伝えしていきます。

相談する前に気をつけておくべき注意点もまとめておりますので、是非、参考にしてみてください。

不動産投資で主な相談先5つ

相談

不動産投資を実践する前に相談できる主な相談先は5つです。

  1. (1)投資全般の相談をしたいなら「ファイナンシャルプランナー」(FP)
  2. (2)不動産投資に特化した相談をしたいなら「不動産投資会社」
  3. (3)資金の相談をしたいなら「金融機関」
  4. (4)リアルな体験談などを知りたいなら「不動産投資経験者」
  5. (5)確定申告など税金について相談したいなら「税理士」

それぞれ1つずつ詳しく解説していきます。

投資全般の相談をしたいなら「ファイナンシャルプランナー」(FP)

ファイナンシャルプランナーは個人のライフプランの相談窓口であり、お金についてのスペシャリストになります。

(1)FPに相談できること

ファイナンシャルプランナーに相談することで、現在の収支のバランスの見直しや、加入している保険や住まいについて適切かどうかといったお金に関する悩みや疑問を一緒に解決していくことができます。

具体的にFPにに何が相談できるのか、下記記事を参照にしてみてください。

(2)FPに相談するメリット

ファイナンシャルプランナーは第三者の立場から、不動産だけでなく、さまざまなお金に関する資金計画についても相談できます。

例えば、不動産投資を始める以外の選択肢として、金融資産での資産運用を考えるのがよいか、もしくは支出の見直しをして貯金を増やすのがよいか、など様々な視点からアドバイスを受け取ることができます。

(3)FPに相談するときの注意点

ファイナンシャルプランナーは不動産に特化した仕事ではないので、不動産投資や賃貸経営について専門知識が浅く、不動産投資の詳しい内容までは把握していない場合もあります。

不動産投資について、より詳しく理解をしたいのであれば、宅地建物取引士の資格を持っているFPや、不動産投資に詳しく実績のあるファイナンシャルプランナーを紹介して頂くなど意識しましょう。

弊社の場合は私は個人で不動産投資をやっており、相談実績も非常に多くありますので、ぜひ気軽に相談してみてください。

不動産投資に特化した相談をしたいなら「不動産投資会社」

相談

不動産投資会社は、不動産投資で対象となる収益用物件のプロになります。

(1)不動産投資会社に相談するメリット

不動産投資の始め方から、融資先の金融機関の斡旋購入後の管理運営についてなど幅広くサポートを受けることができます。

不動産投資会社は数多くの収益物件を扱うことで、物件毎の特徴や違いもきちんと把握しており、希望に応じたベストな選択肢を提案してくれます。

(2)不動産投資会社に相談するときの注意点

不動産投資会社に相談する際の注意点としては、不動産投資会社はあなたに不動産を売って収益をあげたいという会社が多いということです。

できるだけ早く、高い売上を上げたいから収益性の悪い、ハイリスクな投資物件を無理やり売ろうとしてくる可能性がデメリットとしてあります。

不動産投資会社に相談したり、投資会社が主催する資産形成のセミナーに参加する際は、複数の物件を比較検討してきちんと提案してくれているかを意識しながら、どうしても不安であれば、第三者やFPなどにも共有してアドバイスを貰うようにするのも良いでしょう。

資金の相談をしたいなら「金融機関」

金融機関は銀行や信用金庫など、実際に不動産投資の融資を担当してくれることもあり、資金調達も含め相談先としては重要になります。

(1)金融機関に相談するメリット

不動産投資を始めるには何よりも自己資金と、多くの場合、融資が必要になります。

どんなに良い物件を見つけても資金がなければ購入できませんが、融資がいくら受けられるかが分かっていれば、投資目的に見合う良い物件を見つけたらすぐに購入するかどうかの判断をすることもできます。

(2)金融機関に相談する時の注意点

金融機関は融資をするのが仕事とはいえ、実際に不動産購入を決めて審査を受けるまでは、確定的な情報をだしてはくれないでしょう。

また、不動産投資自体が専門ではありませんので、金融機関の意見が常に正しいというわけではありません。

お金を融資してくれるから、優良物件に投資できていると安易に判断しないように注意が必要です。

リアルな体験談などを知りたいなら「不動産投資経験者」

投資

不動産投資を実際に経験している投資家が身近にいれば、実際のリアルを聞いてみるのも良いでしょう。

(1)不動産投資経験者に相談するメリット

不動産投資を初めて挑戦したときに何が大変で、どういった不安やトラブルがあったのか、リアルな実情を聞くには経験者に聞くのが一番でしょう。

実際に始めてみて、始める前にやっておいた方が良かったとや、保有物件を売却する際の話などを聞けるかもしれません。

また、不動産投資経験者から話を聞いていく中で、信頼できる不動産会社を紹介してもらえる可能性もあるでしょう。

(2)不動産投資経験者に相談する時の注意点

不動産投資の経験者に相談する際には、相手は自分と状況が違い他人であるということを受け入れてから相談するようにしましょう。

もし仮に、相手の資産額が自分の10倍で、年収が自分の2倍で不動産投資にうまくいったとして、経験者と同じ手法でチャレンジしてもうまくいかないかもしれません。

不動産投資の失敗談や体験談は参考になる部分が多いかもしれませんが、成功談をそのまま実践したからといって同じように成功できるとは限りません。

確定申告など税金について相談したいなら「税理士」

男性

税理士は税金に関する資格を持った専門家になります。

不動産投資は不動産の売買、賃貸がメインになりますので、税金は切っても切り離せません。

税金の専門家である税理士は、不動産投資家の豊富な事例を知っているケースも多く、さまざまな属性の投資家について、出口戦略までサポートしている場合もあります。

(1)税理士に相談するメリット

税理士から不動産投資に関わる所得税等の税金を教わることで正しい税引き後のキャッシュフローを理解することができます。

また、税理士はすでに色々な経済状況の人から相談を受けていますから、不動産投資以外にも、自分の資産状況を客観的にみてアドバイスを貰えるかもしれません。

結果として、不動産投資の経費を活用した税金対策や節税効果を高める物件購入の方法についてなど、より詳しく税金について学ぶことができるでしょう。

(2)税理士に相談する時の注意点

税理士とはいえ、税金の専門家であり不動産の専門家とは限りません。

税金は多岐にわたるジャンルですので、不動産が得意な税理士に相談するように心がけるのがいいでしょう。

また、税理士への相談方法として、無料で相談する方法は限られており、専門的な相談をするのであれば、ある程度の相談料を想定しておくのが良いでしょう。

信頼できる不動産投資会社を選ぶ時のコツは?

男性

実際に不動産投資を成功させるポイントとして、信頼できる不動産投資会社を選べるかは重要になります。

相談すべき信頼できる不動産投資会社を選ぶコツは以下の4つに当てはまるか確認するのが良いでしょう。

(1)社歴、業績の動き

不動産投資会社においては、社歴が長いかどうか、つまり、継続して事業を続けられているかが評価のポイントになります。

不動産投資会社は少ない元手で始められるということもあり、すぐに倒産してしまうことも少なくありません。

せっかく不動産投資を始めたのに、取引先がすぐになくなってしまっては不動産投資初心者にとっては不安が強くなってしまうでしょう。

社歴の長さはどうか、その上で、有益な仕組みやノウハウがあり、業績が上向いているかどうかを確認するようにしましょう。

(2)事務所を構えている場所

不動産投資会社の場合、築古の雑居ビルの一室などに拠点がある場合も少なくありません。

判断ポイントとして、グレードの高い立地や事業用ビルに事務所を構えているということは、十分な業績があり管理会社の審査に通過するだけの企業ということになります。

最適な相談相手を見抜くために、ハイグレードなエリアに事務所を構えているかというのも重要な判断ポイントになるでしょう。

(3)口コミなど悪い書き込みがないか

実際に物件を購入した購入者の口コミやお客様の声も一つの判断材料になります。

すべての口コミに信憑性があるとは限りませんが、あまりにもネガティブな口コミばかりが目立っているようであれば注意が必要です。

例えば、契約までは丁寧だったのに、フルローンを組んで物件を購入したタイミングで連絡が取りにくくなったという話は少なくありません。

同様に、威圧的な電話での勧誘が口コミに複数書き込まれている場合も要注意です。

一方で、契約後のアフターフォローまでしっかりしているという口コミが多いようであれば、評判の良い不動産投資会社として、相談できる相手になるかもしれません。

(4)物件の管理をしているか

投資用物件の販売だけでなく、物件の管理をしているかも確認するようにしましょう。

不動産管理は中長期的に大家さんの資産管理を行うことになりますし、企業としても安定的な管理収入があるというのは収益基盤の安定に繋がります。

自社で不動産管理をしていることで、管理業務や修繕費、管理費の取り扱いにも慣れている可能性が高く、トラブル時に適切なサポートも受けられるでしょう。

さらに、保有しているアパートやマンションの管理戸数が多ければ、安定的な手数料収入という保証もあるということで、無理やり投資物件を販売しなくても良い安定した企業かもしれません。

逆に、物件管理を行っておらず、販売専門の業者だと売れなくなったら利益がマイナスになり業績が大きく傾いてしまう可能性もあります。

もちろん、信頼できる不動産投資会社かどうかは総合的に判断する必要がありますが、今後、長く付き合う相手として問題ないか見極めていきましょう。

不動産投資についてよくある相談内容

質問

不動産投資にはよくある質問や問い合わせ内容があります。

専門家に相談する前に基本的な知識を確認しておきましょう。

(1)不動産投資のリスクと回避策

不動産投資においては様々なリスクがあります。

具体的には、空室リスク、家賃下落リスク、物件価格下落リスク、災害リスクなどです。

不動産投資というと不労所得をイメージする方が少なくありませんが、マンションを所有していたとしても、家賃滞納で収入がなくなるなど、数多くの種類のリスクがあります。

全てのリスクをゼロにすることはできませんが、事前に様々な事業計画を立ててシミュレーションを行い、マイナスになってしまったときにも安心して相談できる信頼できるパートナー会社を見つけておくことで、大きな損失を回避することができるでしょう。

不動産投資のリスクや回避策について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(2)自己資金はいくら必要なのか

不動産投資を始めるには自己資金は大いに越したことはありません。

ただし、自己資金が少なくても不動産投資を始められるケースもあります。

具体的には、年収が平均的な年収に比べて高ければ、物件価格だけでなく、諸費用等も含めて融資を受けることもできるからです。

もちろん、諸費用も含めて融資を受ける場合、返済期間や返済額も高くなってしまうので諸費用を賄えるくらいの自己資金は準備しておくのがおすすめです。

よくある初心者向けのオンラインセミナーでは、簡単に始められるイメージを持ってもらうために営業マンや投資アドバイザーが、自己資金ゼロでも大丈夫という話をすることもあるでしょう。

詐欺とまでは言いませんが、良い面ばかりを強調している可能性もありますので、言われたことを鵜呑みにせずに正しい情報かどうか選定するようにしましょう。

(3)頭金はいくらが目安なのか

頭金は購入予定の物件価格の10%から20%くらいが目安となります。

そのため、自己資金として頭金が支払えるくらいの現金があるとスムーズといえます。

より慎重になるのであれば、頭金が多く準備できる方がよいですが、頭金の目標が高すぎると不動産投資をスタートする時期がどんどん伸びてしまいます。

ご自身で納得できるゴールを決めて、ある程度の頭金が確保できたら実践していくことも忘れてはいけません。

不動産投資する時の頭金について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

(4)家賃収入でローンへの返済を賄えるのか

ローン返済をすべて家賃収入で賄えるかというのは、どれだけリスクを許容できるかによってかわります。

諸費用も含め全て融資を利用した上で、ローン返済を家賃収入で賄うとすると、かなり高い利回り物件を狙う必要があります。

しかし、高利回りになればなるほど、築古物件や何かしらリスクのある物件になってしまう可能性が高く、高利回りを維持するのは簡単ではありません。

リスクを減らすためには、まとまった自己資金を活用して融資額を抑えるなどの対策が必要となるでしょう。

(5)提携金融機関はいくつあるのか

不動産投資会社によって提携金融機関の数は様々です。

付き合いの長く利害関係のある数行とだけ提携している仲介会社もあれば、数十行との金融機関と提携している企業もあります。

提携先の金融機関が少ないと心配になるかもしれませんが、ローン審査は物件を決める前に、自ら積極的に金融機関を開拓することもできます。

もちろん、金融機関を複数訪問して相談するには労力もかかりますし手間ですから、負担も少なくないでしょう。

融資条件は不動産投資を成功させる重要なポイントになりますので、いくつかの金融機関に融資相談をするように心がけましょう。

効率よく相談するには?

相談

実際に不動産投資について相談するには、事前の準備が大切になります。

(1)相談内容を整理しておく

何を相談したいのかを具体的に整理しておきましょう。

どうしたら不動産投資で成功できますか?というような漠然とした質問には一般的な回答しか得られないでしょう。

一方で、

  1. ✅賃料の高い所有物件を管理委託する際に考慮するべきことは?
  2. ✅遠方の物件を保有した際の失敗事例はありますか?

というような、自身の状況を踏まえて具体的に質問することが、求めている解決策を得るためには必須となります。

現状の状況や、具体的に困っていることなど、相談内容を精査しておきましょう。

(2)相談内容に合った相談先にする

相談内容を具体的にすることで、必然的に相談するべき専門家も変わってきます。

不動産実務の経験豊富なベテラン担当者に相談するべきか、宅建士を保有している専門家に相談するべきかといった相談先も変わってくるでしょう。

その上で、どの投資物件を購入するか決断する前に相談したいのか、万が一、大きな損失を被ってしまった際の対策について知りたいのか、適切な専門家に相談することで得られる回答もより専門的で価値のある内容になるでしょう。

(3)必ずセカンドオピニオンをする

相談した後は、受け取った回答に偏りがないかセカンドオピニオンをして確認するようにしましょう。

過度に悲観的、もしくは楽観的な回答であれば、なおさら注意が必要です。

専門家からもらえる情報は大事ですが、最初の回答で満足してしまい、盲信した結果として失敗しないように、常に正しい最新情報を得るためにも、セカンドオピニオンからも詳細なアドバイスをもらうようにするということを忘れないようにしましょう。

まとめ

相談

今回は、不動産投資の悩みについて相談すべき相談先を5つ解説してきました。

前提として、自分自身でも最低限の知識や専門用語を理解しておくことが大切です。

せっかく相談する機会があっても、内容が理解できないとアドバイスを活かすことが難しくなります。

書籍やインターネットで独自にも学びつつ、具体的な困り事や相談を専門家にすることでアドバイスを活かしていくことができるでしょう。

その上で、相談先にもそれぞれに強みや特徴がありますので、相談内容に合わせて適切な相談先を選ぶようにしていきましょう。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
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