貯金できない人に共通する5つの特徴!効率よく貯金できるコツを解説

目次
「貯金したいのに、なかなかお金が貯まらない」
「いつも給料日前にお金がないと困っている」
老後資金には2000万円以上が必要と言われる中、将来のライフイベントに備えて、貯金はなるべくしておきたいものです。
しかし、なかなか貯金ができずに貯金ゼロで焦っている人もいるのではないでしょうか。
実は、貯金ができない人には共通点があります。
本記事では、貯金ができない人に共通する特徴や、効率よく貯金するコツについて徹底解説していますので、貯金が苦手な人や、貯金が貯まる方法を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
貯金できない人に共通する5つの特徴

お金が貯まらない人にはいくつかの共通点があります。
さっそく確認していきましょう。
(1)収入より支出の方が多い
当たり前ではありますが、収入額よりも支出額が多い場合、お金は貯まりません。
特に、普段からクレジットカードやキャッシュレス決済をよく利用する人は要注意です。
現金以外の決済は、いくら使ったかが分かりにくいため、知らず知らずのうちに浪費癖がついて赤字になっている可能性があります。
翌月の引き落とし額に驚くケースも少なくないので、注意しましょう。
(2)お金が余ったら貯金するという甘い考え方
「月末にお金が余ったら貯金しよう」と考えている人はいませんか。
人はある分だけお金を使ってしまう傾向にあります。
本気で貯金したいと考えるなら、具体的に月の貯金額を決めるのがおすすめです。
(3)貯金する目的がなく貯まらない
目的がない人も、なかなか貯金が貯まらない傾向にあります。
「欲しい車がある」「限定モデルの服をゲットしたい」など、具体的な目標があれば貯金を頑張れますが、目的なしに貯金するのはなかなか難しいです。
(4)衝動買いなどお金の使い方に計画性がない
「欲しいと思った商品は必ず買ってしまう」「セール品には目がない」など、予算を決めずに無計画にお金を使ってしまうのも、貯金できない人の特徴といえます。
貯金をするとなると自由に使えるお金は限られるため、買い物の際は衝動的にならず、ある程度慎重にならなければいけません。
(5)スマホなどの固定費の割合が大きい
月々のスマホ料金が高額だと生活コストが高くなるため、貯金ができない原因になりかねません。
スマートフォンの料金が月1万円近い人は、大手キャリアから格安SIMや格安スマホに替えるだけでも、基本料金の節約ができます。
【年代別】みんなの平均貯金額
同年代がどれくらい貯金しているのか気になる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、金融広報中央委員会のデータを参考に、年代別の貯金額を紹介します。
参考:金融広報中央委員会 | (家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和4年調査結果)
(1)20代
20代の貯金額の平均は185万円です。
中央値は20万円となっているため平均値に比べてかなり低く感じますが、大学生や専門学生などの会社員以外も含む年代なので、中央値が低いと考えられます。
(2)30代
30代の貯金額の平均は515万円です。
中央値をみると150万円となっており、年齢的に結婚や出産などを考える人が多くなることから20代に比べて貯金額が高くなる傾向にあります。
(3)40代
40代の貯金額の平均は785万円です。
中央値は200万円となっており、中央値だけでみると30代とあまり数字に差がないように思われます。
貯金額が30代とほとんど変わらない理由としては、マイホーム購入による住宅ローンの負債が最も多く、貯金が貯まりづらい年代であることが挙げられるでしょう。
(4)50代
50代の貯金額の平均は1,199万円で、中央値は260万円です。
会社に勤めている人は役職がついて年収が高くなったり、子どもの教育資金が不要になる人が増えたりすることから、貯金額の平均が高くなると考えられます。
(5)60代
60代の貯金額の平均は1,689万円、中央値は552万円です。
50代同様、教育費用が不要になることに加え、住宅購入によるローンを完済する人も増えるため、貯金額は一気に増加する傾向にあります。
また、退職した人も該当するため、貯金額を引き上げていると考えられるでしょう。
年代別の貯金額について知りたい方は、下記記事を参考にしてみてください。
貯金ができるようになるための4つのステップ

上記の貯金平均額をみて、焦りを感じた人もいるかもしれません。
ここでは、貯金ができるようになるための仕組みづくりを具体的に紹介していますので、貯金への一歩を踏み出しましょう。
(1)家計簿などをつけて現状を把握する
まずは、家計簿をつけて収支状況の把握をしましょう。
「手書きの家計簿は面倒」という人には、家計簿アプリがおすすめです。
レシートの写真を撮るだけで買い物の内容を読み取って入力したり、自動的に収支の計算をしたりする便利な機能が備わっていてストレスなくかんたんに家計管理ができるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
なお、弊社では簡単にお金管理できるアプリ「マネソル」(特許あり)を開発しています。家計簿の管理から資産管理まで一元管理ができます。また、データの入力方法、ライフプランの見直しなど無料にて弊社のFPと相談することができます。
ぜひ活用してみてください。
(2)無駄遣い、固定費など見直せる項目を見つけ出す
収支状況を把握したら、次は固定費の削減を検討しましょう。
生活費には以下の2種類があります。
- ✅固定費…住居費や保険料、通信費といった毎月かかる費用が一定の項目
- ✅変動費…流動費ともいい、食費や光熱費、交際費、医療費など月ごとにかかる費用が変わる項目
変動費はなかなか節約が難しい項目ですが、固定費は一度見直してしまえば長期的な節約効果が期待できる項目なので、定期的に料金を見直すのが大事です。
また、変動費の中でも食費は比較的見直しやすい費用ですので、コンビニの利用や外食が多い人は出費の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
固定の見直しする時のコツなどについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
(3)明確な貯金目標を決める
料金を見直せたら、貯金の目標金額を具体的に決めます。
できれば目標達成までの年数も決めておく方がよいです。
貯金の目標額と年数を決めると「1年で〇万円貯める」「月に〇万円貯金する」のように、より具体的に貯金のシミュレーションができます。
(4)貯金用の口座を作る
貯金用の口座を作るのも、かなりおすすめです。
少し手間ではありますが、お金が貯まっていくのが目に見えて分かるため、貯金のモチベーションになります。
貯金用口座の選び方などについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
効率よく貯金するためのポイント
貯金できる仕組みづくりについて理解したところで、続いては効率よく貯金するためのコツをみていきましょう。
(1)財形貯蓄制度など会社の福利厚生を利用する
財形貯蓄制度とは、会社が設定した銀行口座に、給料の一部を自動で入金できる制度です。
給与から一定額が天引きされるので、気軽に先取り貯金ができます。
また、先取り貯金のために銀行へ行く手間も省けるので便利です。
注意点としては、会社によっては制度を導入していない場合があります。
そのため、気になる人はまず勤め先に確認するのがよいでしょう。
財形貯蓄制度について詳しくは下記記事を参照にしてみてください。
(2)FPに家計の見直しをしてもらう
FPとはファイナンシャルプランナーの略で、人生設計やライフプランのアドバイスを行うお金の専門家です。
貯金には固定費の見直しが効果的とお伝えしましたが、「何を見直せばいいのか分からない」「家計のやりくりが苦手」といった人は一度FPに相談してみてはいかがでしょうか。
弊社の場合は企業会員は3回まで無料にて相談することができます。まずは該当するかどうかを確認してみてください。
貯金目標を達成するために資産運用も利用する

日本は銀行の金利が低いため、定期預金だけではなかなか貯金目標に届かない可能性があります。
賢く貯蓄を増やすには、預貯金と資産運用をバランスよく行うのが大切です。
ここでは、資産運用のメリットや初心者におすすめの資産運用をご紹介します。
(1)資産運用するメリット
資産運用とは、不動産や株などを運用して金融資産を増やす方法を指します。
資産運用にはさまざまなメリットがありますが、中でも最大のメリットは、貯金だけの資産形成よりも大幅に資産を増やせる可能性があることです。
また、「リスクを抑えてコツコツ貯蓄額を増やしたい」「リスクを負ってでも高いリターンを狙いたい」など、目的によって運用の仕方を変えられるのも、資産運用のメリットといえます。
(2)初心者にオススメする資産運用方法
初めて資産運用をする際は、何から始めればいいか分からない人も多いでしょう。
ここでは、初心者におすすめの資産運用方法を厳選してご紹介します。
①つみたてNISA
つみたてNISAは、節税効果の高い積立投資です。
一般的な株式投資では、発生した運用益に20%の税金がかかります。
一方、つみたてNISAでは決められた金額内の投資であれば利益が非課税になるので、手軽に資産を増やすことが可能です。
取り扱っている商品や手数料は金融機関や証券会社によって異なるため、しっかりと情報収集を行う必要があります。
2024年1月に新NISAがスタートします。詳しくは下記記事を参照にしてみてください。
また、私が講師を務める「新NISA制度丸わかりセミナー」の動画をLINE友達限定にて公開しています。
- つみたてNISAの落とし穴
- 新NISAの注意点
- 実際に私が実践している投資商品
- 成功するための鉄則
などリアルな情報がたくさんです。つみたてNISAで損をしている方、これからNISAを検討している方は、ぜひご覧ください。
https://s.lmes.jp/landing-qr/1654415164-1klP0WOz?uLand=7MsZ67
②iDeCo(イデコ)
iDeCoとは、高い節税効果が期待できる個人型確定拠出年金で、厚生年金や国民年金などの公的年金とは別に、任意で加入できます。
掛け金は全額所得控除の対象になるので、税金を抑えたい人にぴったりの資産運用です。
また、ふるさと納税や医療費控除と同じように確定申告によって税金が還付されるため、他の税控除と合わせて利用しやすいのもメリットといえます。
iDeCo(イデコ)について詳しくは下記記事を参照にしてみてください。
③投資信託など少額からできる投資商品
投資信託とは、資産運用のプロに資金を預けて代わりに投資してもらう投資方法です。
株を直接買うのではなく、バランスよく複数の株に分散投資をしてくれるプロ(会社)を買うといったイメージなので、リスクを抑えて資産を増やすことができます。
投資信託から資産運用の考え方、失敗をおさえるコツなどについて詳しくは下記記事を参照にしてみてください。
やり方が分からない方はFPに相談

「自分に合った資産運用の方法が分からない」「そもそも投資ってどうやって始めればいいの?」など不安や悩みを抱えている人は、FPに相談するのも選択肢の一つです。
資産運用のやり方からお金に関する知識まで、丁寧に教えてもらえます。
なお、弊社の場合は企業会員は3回まで無料にて相談することができます。まずは該当するかどうかを確認してみてください。
まとめ

この記事では、貯金ができない人の特徴と効率的に貯金するための工夫について解説してきました。
貯金がなかなか貯まらない人には「収入より支出が多い」「貯金の目的がない」などの共通点がありますが、逆にこうした問題を解消していくと貯金が貯まりやすくなるとも考えられます。
貯金は長い時間をかけて計画的に積み上げていくものなので、大変だと感じる人もいるかもしれません。
現在の貯金額や将来の暮らしに不安がある人は、プロに相談するのを検討してみるのもよいでしょう。
また、資産を増やすには貯金だけでなく資産運用もおすすめです。
ただし、運用の際は無理のない範囲で、ゆとりのある資金で行いましょう。
著者

- 株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
- AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
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