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【2024年版】公共料金の支払いにおすすめのクレジットカード10選!還元率やメリットを徹底比較

公開日:2024/01/23
女性

日本ほど現金への信頼度が高い国も珍しいのですが、ネットでのお買い物も一般的となった今、クレジットカードなしでの生活は考えられなくなってきました。

普通に持っているクレジットカードを有効活用しようと思ったら、毎月確実に支払わなければならない公共料金の支払いに利用するのがオススメです。

本記事では、各種公共料金をクレジットカードで支払うメリットやデメリットや、そのためにオススメのカードについて徹底解説します。

公共料金の支払いでクレジットカードを選ぶポイント

クレジットカード

公共料金をクレジットカードで支払う場合、どのカードを使っても同じだと思っていないでしょうか。

実は使うクレジットカードを選ぶポイントがあり、ここでは公共料金の支払いでどのクレカを選べばよいのかポイントを考えてみましょう。

(1)還元率

クレジットカードで支払いをするとポイントが貯まっていきますが、公共料金は毎月支払うものなのでクレジットカードの「ポイント還元率」を意識しましょう。

一般的なクレジットカードのポイント還元率は0.5%くらいで、1.0%を超えると高還元率と言われています。

クレジットカードには、「この支払だと還元率が高い」という得意分野があることが多く、単純に高還元率を謳うクレカに惑わされないことが大切です。

一つの目安としては、公共料金の支払いで還元率が1%以上のクレジットカードを選ぶことが基本となります。

(2)年会費

クレジットカードには年会費がかかるものがあり、せっかくポイントを貯めたとしても年会費を払っていては損得が合わなくなるかもしれません。

例えば一時期までは憧れの対象でもあったアメリカンエクスプレス・プラチナカードは、還元率を見れば1%となっていて「まあまあ」に見えます。

しかしアメックス・プラチナカードの年会費は、驚きの165,000円(税込)となっていて、ポイントの恩恵など消し飛ぶ支出となってしまいます。

公共料金をクレジットカードで支払い少しでも得をしたいのなら、入会金や年会費が無料となっているクレカがオススメです。

(3)ポイントの使い道

クレジットカードを利用して貯まったポイントの使い道にも注意が必要で、クレカによってはポイントが使いづらいことがあります。

各クレジットカード発行会社は、自社独自のポイントを還元していて、主だったカードで見ると以下の通りです。

クレジットカード貯まるポイント
三井住友カードVポイント
JCBカードOki Doki ポイント
楽天カード楽天ポイント
MUFGカードグローバルポイント
dカードdポイント
オリコカードオリコポイント
エポスカードエポスポイント
著者作成

使い勝手の良い使い道は、電子マネーへの交換や支払いへの充当ですが、この辺りの使い勝手もクレジットカード選びのポイントとなります。

またポイントで支払いできる店舗数なども大事な点なので、あとになって後悔しないようにしっかり調べておきましょう。

公共料金のお支払いにおすすめクレジットカード10選

クレジットカードで公共料金を支払うためのカード選びのコツを踏まえて、利用を検討して頂きたいおすすめのクレカ10選をご紹介します。

これを選べば、現金払いや口座振替で支払うより断然お得になるので、カードの特徴をしっかり把握し参考にしてください。

エポスゴールドカード

エポスゴールドカード
公共料金のポイント還元率最大1.50%
基本ポイント還元率0.5%
年会費5,000円
国際ブランドVISA
ポイントの名称エポスポイント
移行可能マイルJAL、ANA
著者作成

エポスカードは、クレジットカードとしては比較的新しいものですが、「赤いカード」といわれる旧マルイカードとして知っている人は多いと思います。

エポスゴールドカード最大の利点は、自分で選んだ3つの加盟店「選べるポイントアップショップ」の還元率を1.50%に出来るところです。

選べるショップには、東京電力・関西電力・中部電力などの大手電力会社も含まれているので、支払先によってはかなりお得に利用できます。

気になる点は5,000円という年会費ですが、下記のいずれかの条件を達成すると永久に無料となります。

  1. ✅エポスカードから招待を受け取ること
  2. ✅プラチナ・ゴールドのエポスカード会員の家族に招待してもらうこと
  3. ✅クレジットカードで年間50万円以上支払うこと

エポスゴールドカードは、自分で選べる3つのポイントアップショップに対象公共料金を指定することで1.50%のポイントをゲットできるので、公共料金支払い専用という使い方もありでしょう。

リクルートカード

リクルートカード
公共料金のポイント還元率最大1.20%
基本ポイント還元率1.20%
年会費無料
国際ブランドVISA、マスター、JCB
ポイントの名称リクルートポイント
移行可能マイルJAL(Pontaポイント経由)
著者作成

リクルートカードは、高還元率の定番カードといわれるほどメジャーなクレジットカードです。

公共料金だけではなく、全ての支払いが1.20%という高還元率なので、メインのクレジットカードとして使えます。

またリクルートが運営している、じゃらんやホットペッパービューティーなど、おなじみのサービスで還元率がアップすることも嬉しいポイントです。

ただ、貯まったポイントを交換するのに手間がかかるのがネックで、店頭での支払いに利用するにはPontaポイントやdポイントに交換する必要があります。

またポイントの有効期限が1年という点も注意が必要です。

PayPayカード

paypayカード
公共料金のポイント還元率最大1.0%
基本ポイント還元率1.0〜5.0%
年会費永年無料
国際ブランドVisa、Master、JCB
ポイントの名称PayPayポイント
移行可能マイルなし
著者作成

PayPayカードは、普通にクレジットカード払いをするだけでは還元率0.5%なのですが、「PayPayクレジット(旧:あと払い)」にすることで1.0%という高還元率になるところが魅力です。

また、Yahoo!ショッピングやLOHACOで買い物をすると還元率が最大5.0%になり、ソフトバンクやワイモバイルユーザーが利用できるYahoo!プレミアム会員なら追加で2.0%のポイントもゲットできます。

普段からPayPay支払いを利用する人にとっては使い勝手の良いクレジットカードで、様々なポイントアップキャンペーンがることも魅力的なカードです。

なおポイント還元率1.0%の計算は、200円(税込)ごとに2ポイントとなっています。

クレジットカード番号が記載されていないナンバーレスデザインなので、セキュリティー面でも安心です。

dカード

dカード
公共料金のポイント還元率最大1.0%
基本ポイント還元率1.0〜14.5%
年会費永年無料
国際ブランドVisa、Master
ポイントの名称dポイント
移行可能マイルJAL
著者作成

dカードは、普段のお買い物だけではなく公共料金の支払いでも100円(税込)ごとに1ptのdポイントが貯まるクレジットカードです。

dカードの魅力は、dカード特約店で買い物をするとさらにポイント還元率がアップし、dカード加盟店で「dポイントカード」を提示して、dカードを支払い方法に設定した「d払い」を利用すると、ポイントの三重取りが可能な点。

またドコモケータイ、スマートフォンやドコモ光を利用しているドコモユーザーならではの必需品ともいえるカードで、ポイント還元率を重視するなら、dカードGOLD(年会費11,000円)にアップグレードするのもおすすめです。

JCB CARD W

JCB CARD W
公共料金のポイント還元率最大1.0%
基本ポイント還元率1.0〜5.50%
年会費永年無料
国際ブランドJCB
ポイントの名称OkiDokiポイント
移行可能マイルJAL、ANA、デルタ航空
著者作成

JCB CARD Wは、JCBブランドのなかで加入対象者が18〜39歳限定のカードです。

公共料金の支払いで1.0%のポイント還元となっているので、効率よくポイントを貯められます。

貯まったOki Dokiポイントは、1ptあたり3円でカード支払いに充当できるほか、Amazonの買い物で1pt=3.5円分、スターバックスカードへのチャージで1pt=4円分で交換可能です。

また、特定のパートナー店舗で買い物をすると最大21倍のポイントをゲットできます。

普段からAmazonやセブンイレブン、スターバックスを利用する機会が多い人には、使い勝手の良いクレジットカードです。

au PAYカード

au PAYカード
公共料金のポイント還元率最大1.0%
基本ポイント還元率1.0〜7.0%
年会費無料(条件あり)
国際ブランドVisa、MasterCard
ポイントの名称Pontaポイント
移行可能マイルなし
著者作成

au PAYカードは、au PAYとの連携やauの携帯電話料金のポイント還元などauユーザーにとってお得なクレジットカードです。

公共料金の支払いでも1.0%のPontaポイントが還元されるので、使い勝手の良いカードといえるでしょう。

以前までau PAY(請求書支払い)で公共料金を支払うとPontaポイントが加算されていましたが、2023年4月1日をもって廃止になりました。

その代わりに今は「たぬきの抽選会」という、必ずPontaポイントが貰える抽選会に参加できます。

なお年会費が無料になるには条件があり、auスマホやUQモバイルを利用しておらず、かつ年に一度もau PAYカードを利用しなかった場合は1,375円(税込)の年会費が発生するので注意しましょう。

イオンカードセレクト

イオンカードセレクト
公共料金のポイント還元率最大0.50%
基本ポイント還元率0.5〜2.50%
年会費永年無料
国際ブランドVisa、Mastercard、JCB
ポイントの名称WAONポイント
移行可能マイルJALマイル
著者作成

イオンカードセレクトは、公共料金の支払いでの還元率は0.5%と決して高くはないのですが、普段からイオングループの店舗を利用する機会が多い方にはメリットの多いカードです。

ただ公共料金の支払いでも、1件の支払いにつき5ptのWAONポイントがボーナスで付与されます。

また、カードと同時に開設されるイオン銀行を給与の受取口座に指定すると、さらに追加で10ptのWAONのポイントをゲット

通常の還元率も、電子マネーのWAONをオートチャージに設定し、チャージしたWAONでお買い物をすると還元率が1.0%にアップします。

Orico Card THE POINT

Orico Card THE POINT
公共料金のポイント還元率1.0%
基本ポイント還元率1.0〜2.50%
年会費永年無料
国際ブランドMastercard、JCB
ポイントの名称オリコポイント
移行可能マイルなし
著者作成

オリコが発行している「Orico Card THE POINT」は、1.0%以上の安定した還元率が魅力のクレジットカードです。

オリコモール経由してAmazon・楽天を利用すると還元率が2.0%にアップするので、これらのECサイトを頻繁に利用する方ならお得にポイントを貯められます。

貯めたオリコポイントは、他の電子マネーや商品券などに交換できますが、その交換方法はネットが苦手な人には難しいようです。

その点を考慮すると、Amazonや楽天を利用する機会が多く、ネットリテラシーに明るい人向けのカードなのかもしれません。

Amazon Mastercard

Amazon Mastercard
公共料金のポイント還元率1.0%
基本ポイント還元率1.0〜10.0%
年会費永年無料
国際ブランドMastercard
ポイントの名称Amazonポイント
移行可能マイルなし
著者作成

Amazonカードが発行する「Amazon Mastercard」は、日常的にAmazonで買い物をする人にとっては必需品といえるクレジットカードです。

公共料金の支払いでも1.0%という還元率で使えるカードですが、最大の魅力はAmazonでお買い物をしたときに発揮されるポイント還元率だといえます。

Amazonプライム会員の場合、Amazonで買い物をすると常時2.0%のポイントが貯まり、プライム会員以外でも1.50%の還元率です。

また、定期的に開催される「ポイントアップキャンペーン」では、最大10%というポイント還元率となります。

三井住友カード ゴールド(NL)

三井住友カード ゴールド(NL)
公共料金のポイント還元率1.0%
基本ポイント還元率0.5〜7.0%
年会費5,500円(条件達成で永年無料)
国際ブランドVisa、Mastercard
ポイントの名称Vポイント
移行可能マイルANA
著者作成

Visaブランドを日本に広めた老舗カードが三井住友カードですが、そのなかの「三井住友カード ゴールド(NL)」は、コンビニを頻繁に使う方にオススメのカードです。

通常のポイント還元率は0.5%ですが、セブン-イレブンやローソンなどの提携店舗で、Visaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済でスマホ決済することで、6.5%も還元率が上乗せされます。

また貯まったVポイントは、利用できるシーンが多く使い勝手の良いポイントです。

なお、年会費はカード利用額が年間100万円になることで、翌年以降は年会費無料になります。

クレジットカードで支払いができる公共料金や税金

公共料金

現在では支払いできないものはないくらい、幅広いシーンで活躍してくれるクレジットカードですが、公共料金や各種税金をどの程度までカバーしているのでしょうか。

クレジットカードを有効活用するためにも、クレカで支払いができる公共料金や税金をしっかり確認し、具体的な注意点について説明します。

(1)クレジットカードで支払いができる公共料金

普段から聞くことの多い「公共料金」という言葉ですが、公益性の高いサービス利用に対して支払う料金のことです。

一般的に知られているものでいえば、電気料金や上下水道料金などの光熱費関係や、固定及び携帯電話料金などの通信費関係、旅客機や鉄道料金など多岐にわたります。

現在クレジットカードで支払いできる公共料金は、具体的に以下のようなものです。

項目主な支払先
水道代地方公共団体
電気代東京電力など地域電力各社や、新電力など
ガス代一般ガス事業者(都市ガス)やプロパンガス事業者
電話料金NTTや携帯電話事業者
インターネット料金インターネットサービスプロバイダなど
テレビ受信料NHKや有料チャンネル放送
新聞代読売新聞や朝日新聞など
各種運賃ANAやJALなど航空各社やJRや私鉄、あるいはタクシー各社
医療費病院、診療所
授業料等教育費国公立学校や私立学校
保険料国民健康保険や国民年金、または生命保険、損害保険
著者作成

主だったものだけでもこれだけあり、ほとんどがクレジットカードで支払うことができます。

(2)クレジットカードで支払いができる税金

クレジットカードで支払うことのできる税金は、所得税や相続税・贈与税などの国税と、住民税・自動車税・固定資産税などの地方税があります。

国税は、そのほとんどすべてがクレジットカードで支払うことでき、個人にはあまり関わりのない法人税や消費税及地方消費税などもクレカに対応しています。

■クレジットカードで支払いができる国税

申告所得税及復興特別所得税消費税及地方消費税法人税
法人税(連結納税)地方法人税地方法人税(連結納税)
相続税贈与税源泉所得税及復興特別所得税(告知分)
源泉所得税(告知分)申告所得税復興特別法人税
復興特別法人税(連結納税)消費税酒税
たばこ税たばこ税及たばこ特別税石油税
石油石炭税電源開発促進税揮発油税及地方道路税
揮発油税及地方揮発油税石油ガス税航空機燃料税
登録免許税(告知分)自動車重量税(告知分)印紙税
国際観光旅客税国際観光旅客税(告知分) 
引用:国税クレジットカードお支払いサイト

国税より普段の生活に関わりの深い地方税も、以下の税金がクレジットカードで支払うことができます。

  1. ✅自動車税(種別割)
  2. ✅軽自動車税(種別割)
  3. ✅固定資産税
  4. ✅都市計画税
  5. ✅不動産取得税
  6. ✅個人事業税
  7. ✅住民税

税金をクレジットカードで支払えるようになったのは比較的最近のことで、国税が対応をスタートしたのは2017年(平成29年)1月からです。

昔のように銀行や郵便局などの金融機関の窓口に出向く必要がなくなり、かなり利便性が高まったといえるでしょう。

クレジットカードで公共料金を支払うメリット5つ

公共料金の支払い方法はいくつかあるのですが、クレジットカードを利用することで得られるメリットがあります。

そこでクレジットカードで公共料金を支払うメリットを、5つに分けて考えてみましょう。

(1)クレジットカードのポイントが貯まる

クレジットカードで公共料金を支払うと、当り前のことですがポイントが貯まるというメリットがあります。

日常生活で、電気料金やガス代金、携帯料金の支払いは毎月必ず発生する固定費です。

これらをクレジットカード払いにすることで、黙っていても毎月ポイントが貯まるため利用しない手はないでしょう。

ただ、事業者のなかには口座振替割引を行っているところもあるので、その割引額とポイントの還元率を比較する必要があります。

(2)公共料金の支払日をまとめることができる

ただでさえ支払先の多い公共料金ですが、さらに面倒なのは「支払期日」がバラバラなところです。

それがクレジットカードに支払いをまとめておけば、月1回だけクレジットカードの利用料金の引き落とし日までに引き落とし口座の残高が足りているかを確認するだけでよくなります。

一昔前のように支払先別にお金を振り分けるような手間が省け、その無駄な労力が必要なくなるだけ、ほかの活動へ力を避けます。

(3)公共料金の支払い忘れを避けられる

クレジットカードの特徴なのかもしれませんが、公共料金の支払い忘れを防げるのも大きなメリットです。

例えば、口座振替で設定をしていると、残高不足で公共料金が引き落としされないケースが起こり得ます。

少なくともクレカ払いなら、そのようなことはあり得ませんし、口座振替でなければ払い費出向く手間も省けます。

(4)家族名義のカードで支払うこともできる

クレジットカードの支払いでは、一般的に本人名義のカードでなければ出来ません。

しかし公共料金の支払いの場合は、家族名義のクレジットカードが利用できるケースが多いので、遠方に家族がいる場合に利便性が高まります。

例えば進学などの理由で離れた場所に一人暮らしをする子どもの支払いを、親名義のカードで支払えるのは大きなメリットです。

(5)クレジットカードの利用金額などの実績が作れる

どちらかと言えば「現金主義」が一般的だった日本では、クレジットヒストリーという意識が乏しいのが現実です。

実は日本におけるクレジットカードの新規申し込みで、約4分の3の方が審査に落ちているという現実があります。

支払い遅延など分かりやすい理由だけではなく、クレカの利用実績のない方もカード発行会社から見ると「イマイチなお客様」なのです。

クレジットカードの利用実績がないということは、ある意味でいえば「信用が無いお客様」だと認識され、今後AIによる審査が浸透すれば余計そう判断されることになるでしょう。

クレヒスは、今後の日本でも重要な信用情報になるので、公共料金のクレジットカード払いは一石二鳥だといえます。

クレジットカードで公共料金を支払う注意点

女性

先ほどまでメリットばかり説明してきましたが、場合によってはクレジットカードで公共料金を支払うメリットを享受できないこともあります。

クレジットカードで公共料金を支払うときの注意点について、考えられるポイントを整理してみましょう。

(1)ポイントの還元率が下がるカードがある

クレジットカードのなかには、公共料金の支払いでポイント還元率が下がるものがあり、最近その傾向が強まっているので注意が必要です。

例えば最近「ポイント改悪だ!」と話題になっていた「楽天カード」の場合、通常のポイント還元率は1.0%なのに、公共料金の支払いだと還元率が0.2%になってしまいます。

公共料金の支払いで還元率の下がる主なクレジットカードは、以下のクレカです。

カードブランド名通常の還元率公共料金の還元率
アメリカンエクスプレス(AMEX)1.0%0.50%
ダイナースクラブカード1.0%0.50%
楽天カード1.0%0.20%
TS CUBIC CARD レクサスカード1.0%0.50%
ラグジュアリーカード(チタン)1.0%0.50%
著者作成

公共料金などの支払い分で還元率が下がる理由は、事業者が負担する手数料が低く設定されているためで、場合によっては逆ザヤになっているといいます。

クレジットカード会社は、通常の還元率を前面にアピールしているので、公共料金の支払い時の還元率は必ずチェックしましょう。

(2)クレジットカード支払いに対応していない自治体がある

最近では公共料金のクレジットカード払いは一般的になっていますが、自治体や事業者によってはクレジットカード支払いに対応していないことがあります。

とくに地方へ行くとそのような自治体が多い傾向があるので、事前にクレジットカード支払いに対応しているか確認しましょう。

公共料金のなかでは、水道料金の支払いがクレカ払いに未対応のケースが多いようですが、今後そのような自治体は減ると考えられます。

(3)口座振替割引の適用されない

電気やガスなど公共サービスを提供す事業者、また地方公共団体のなかには、口座振替を対象とした割引キャンペーンを行っている事業者があります。

多くの自治体が口座振替割引の割引額を55円(税込)に設定していて、クレジットカード支払いのポイント還元とどちらが得なのか比較することが必要です。

例えば55円の割引と比較して、ポイント還元率が1.0%なら5,500円以上支払うのならクレカ決済の方がお得となります。

支払う公共料金の金額は、支払先や家族構成によって大きく異なるので、口座振替とクレジットカード支払いのどちらが得なのか、よく比較しましょう。

(4)クレジットカードで税金を支払うと手数料がかかる

今ではクレジットカードで税金まで支払えるのですが、支払うにあたって手数料が加算されてしまいます。

例えば国に払う税金の場合、収める税額に応じて以下の手数料がプラスされることに留意しましょう。

納付税額手数料(税込)
1円~10,000円83円
10,001円~20,000円167円
20,001円~30,000円250円
30,001円~40,000円334円
40,001円~50,000円418円
著者作成

50,000円以降も手数料が加算されるのですが、この理由は国税庁によると「民間の納付受託者(クレジットカード会社)は貸倒リスクを負う一方、利用者は納付繰り延べなどの利益を得ること」とされています。

つまり後払いにするだけで余計な負担をすることになるので、税金の支払いでもポイント還元率との比較は重要です。

(5)クレジットカードの利用枠が減る

当り前のことですが公共料金をクレジットカードで支払うと、その分だけクレジットカードの利用可能枠が減ってしまいます。

クレカの利用歴が長く利用枠の多い方には関係のない話ですが、カードを作りたてで利用枠が少ない方だと思わぬトラブルになる可能性もあるので、月々の支払額をよく考えることが重要です。

また、上限額ギリギリまでカードを使っていたりすると、公共料金を滞納する可能性もあります。

公共料金の支払額と普通に利用する金額は、事前によく考えてから利用することが大切です。

公共料金にクレジットカード払いでよくある質問

女性

(1)コンビニで公共料金の支払いはクレジットカード払いできる?

振込用紙をコンビニに持ち込み、それをクレジットカードで支払うことは基本的にできません。

ただ、コンビニによっては自社発行のクレジットカードや電子マネーでの支払いに対応しているケースがあります。

例えばセブンイレブンであれば同社の電子マネー「nanaco」で支払うことができますし、ファミリーマートでは「ファミマTカード」でクレジットカード払いが可能です。

また、PayPayアプリで「クレジット(旧:PayPayあと払い)」の設定をしていれば、結果的にクレジットカード払いとなります。

PayPayクレジットだと、ポイント還元率は1.0%のままなので非常にお得な支払方法です。

(2)クレカが更新した場合は公共料金の手続きも必要?

クレジットカードには有効期限があり、カード会社によって違いはありますが一般的に3年~5年となっています。

公共料金の支払いに利用しているクレジットカードの期限が更新された場合、有効期限の変更手続きをしなければなりません。

多くの場合、オンライン手続きで変更が可能ですが、事業者によっては書面の提出による手続きが必要です。

意外と見落としがちなポイントなので、有効期限がいつなのか把握しておくことをオススメします。

(3)楽天カードで公共料金の支払いできる?

2023年12月18日に、国内発行枚数が3,000万枚を超えたことがニュースになった楽天カードは、オリコン顧客満足度調査でも1位を獲得している人気のクレジットカードです。

その楽天カードですが、先ほども少し触れたとおり公共料金の支払いには対応していますが、還元率では魅力はありません。

楽天カードだけを持っているのなら仕方ありませんが、公共料金の支払いには別のクレジットカードを利用すべきでしょう。

(4)公共料金の支払いをクレジットカード払いに変更するには?

公共料金の支払いをクレジットカード払いに変更する申し込み方法は、事業者ごとに異なりますが、大きく分けると「インターネットからの申し込み」「郵送による申込」の2つに分かれます。

民間事業者の場合はネットで完結することが多くなったのですが、地方公共団体の多くはいまでも郵送による申込が主流です。

具体的な申込方法は、事業者のホームページに記載されているので、確認することに手間はかかりません。

まとめ

女性

公共料金の支払いは毎月必ず発生するものなので、クレジットカードで支払うことで効率よくポイント還元の恩恵を受けられます。

これを活用しない手はないので、還元率とともに普段クレジットカードを多く使うシーンを考え、自分に合ったクレカを選びましょう。

またクレジットカードによって付随するサービスも様々なので、あまりカード枚数を増やさないようにすることがオススメです。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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