100万円にオススメしたい資産運用方法6つ!FPが運用時の注意点も解説
もし100万円があったら、何に使いますか?
欲しい物を買う人や旅行に行く人、貯金する人もいるでしょう。
100万円があったら、資産運用してお金を増やすのもひとつの方法です。
本記事では、100万円の使い道としておすすめの資産運用方法6つを徹底解説しています。
資産を運用する際のポイントも紹介していますので、将来のために生活資金を蓄えておきたい方や、資産運用に興味のある方はぜひ本記事を参考にしてください。
100万円があったら投資をすべき理由
まずは100万円があったら投資すべき理由を見てみましょう。
(1)貯金だけにするリスク
日本における銀行預金の金利は非常に低い傾向にあります。
利息がほとんど付かないので、預貯金だけでは貯蓄がなかなか増えません。
インフレによってモノが値上がりするとお金の価値が下がるため、貯金は増えるどころかどんどん減ってしまう可能性があります。
(2)効率よく貯金を増やすことができる
普通預金だけのリスクを避けるためにおすすめなのが投資です。
投資をよく知らない人からすると、投資はギャンブルのようなイメージを持たれることが多いですが、しっかりとリスクを管理すれば効率的にお金を増やせます。
下記で初心者向けの投資商品を紹介していますので、さっそく確認していきましょう。
100万円にオススメしたい投資商品6選
続きまして、100万円を投資にしたらオススメしたい投資商品をご紹介します。
(1)投資信託
投資信託は投資家が運用会社に投資資金を出資し、代わりに株式などを運用してもらう投資スタイルです。
経済の動向に詳しい投資のプロが日本株や米国株、債券などさまざまな投資商品をバランスよく選んで運用してくれるため、投資初心者にとって比較的簡単な投資方法といえます。
デメリットとしては、元本割れのリスクと手数料の発生が挙げられます。
投資信託は元本が保証されているわけではありません。
運用成績によっては投資元本よりも少なくなるリスクがあることを理解しておきましょう。
また、投資信託は運用会社を通しているので下記のような手数料がかかることも合わせて把握する必要があります。
- ✅販売手数料…購入時にかかる費用
- ✅信託報酬…保有期間中ずっと支払う費用
- ✅信託財産留保額…受取時にかかる費用
投資信託について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
また、投資商品の中には絶対に損をする商品もあります。下記動画ではそのような商品の特徴を解説していますので、損をしたくない方はぜひご覧ください。
(2)株式投資
株式投資とは、企業などが発行した株式の売買によって配当金や分配金などを得る投資法です。
銘柄ごとに一口あたりの取引単位が決められているのが特徴で、購入は数万円からとある程度の自己資金を事前に準備しておく必要があります。
株式投資は短期間で金融資産を大きく増やせる可能性がありますが、一方で元本保証がないため、運用益が下がると大きな損失が出ることもあるので気をつけましょう。
(3)金(ゴールド)投資
金投資とは、名前の通り金が投資対象の資産運用です。
株式と違って金は現物なので、資産価値がなくなる可能性が低いのが特徴といえます。
また、金の価値は世界共通となっているため世界中どこでも換金可能です。
ただし、可能性は低いものの盗難によって資産を失うリスクがありますので、手元に置いておく場合は安全性に注意しましょう。
金(ゴールド)投資について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
(4)不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングとは、不動産を対象としたクラウドファンディングに投資家が出資し、出資者は配当として利回りを得られる投資方法です。
不動産に関する投資には、他にもREIT(リート)と不動産投資があります。
- ✅REIT…不動産を対象とした投資信託。基本的な仕組みは株式の投資信託と同じ。日本のREITはJ-REITともよばれている。
- ✅不動産投資…アパートやマンションなどの不動産を購入して賃貸経営を行い、家賃収入や売却益を得る投資方法
また、不動産投資で得られる利益には、インカムゲインとキャピタルゲインがありますのでそれぞれの利益の特徴も合わせてチェックしておきましょう。
- ✅インカムゲイン…投資資産を保有している間に得られる利益(利息、配当金、分配金、月々の家賃収入など)
- ✅キャピタルゲイン…保有していた投資資産を売却した際に得られる利益(売買差益)
(5)外貨預金
外貨預金は米ドルやユーロなど海外の通貨で行う外貨建て定期預金で、日本円よりも高い金利と100円程度からできる少額投資が魅力です。
円高のときに外貨で預入し、円安のときに払い戻すと、その為替差益が得られる仕組みとなっています。
外貨預金の高金利は非常に魅力的ですが、注意したいのがインフレリスクです。
政治や経済の影響によって円安になると、元手が増えるどころか減額する可能性もあります。
また、外貨の預入時と払戻時には為替手数料がかかりますので、こうしたデメリットを考慮し、外貨預金を利用するか判断してください。
(6)債券
債券とは、企業や国などが資金調達のために発行する有価証券です。
債券の中でも国が発行する債券は国債、企業が発行する債券は社債とよばれており、個人投資としては個人向け国債が資産運用によく利用されています。
債券は満期が決まっているのが特徴で、年ごとに利子を受け取れるほか、満期日には投資金が返ってくる元本保証があります。
そのため、元本割れの心配がなく低リスクで始められるのが債券投資の魅力といえるでしょう。
債券は証券会社や銀行など多くの金融機関で取り扱っていますが、購入時期や満期日がそれぞれ異なりますのでご注意ください。
資産運用を活用した節税制度2選
(1)つみたてNISA
つみたてNISAは、利益が非課税になる積立投資です。
一般的に投資で得た利益には、20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別税0.315%)の税金がかかりますが、つみたてNISAにはこれらの税金がかからないため、お得に資産運用ができます。
つみたてNISAは、毎月一定額をコツコツ積み立てていく長期運用を目的とした金融商品です。
一般NISAもつみたてNISAと同じ積立投資ですが、両者には下記のような違いがあります。
つみたてNISA | 一般NISA | |
年間非課税枠 | 40万円 | 120万円 |
非課税総額 | 最大800万円 | 最大600万円 |
非課税期間 | 20年間 | 5年間 |
非課税対象 | 対象商品に関わる配当金・分配金・売却益 |
2024年1月にNISAが新しくなります。その際の注意点や手続きなどについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
また、私が講師を務める「新NISA制度丸わかりセミナー」の動画をLINE友達限定にて公開しています。
- ✅つみたてNISAの落とし穴
- ✅新NISAの注意点
- ✅実際に私が実践している投資商品
- ✅成功するための鉄則
などリアルな情報がたくさんです。つみたてNISAで損をしている方、これからNISAを検討している方は、ぜひご覧ください。
(2)iDeCo(イデコ)
iDeCoは個人型確定拠出年金ともいわれる非課税制度です。
掛金が全て所得控除になるため源泉徴収がいらず、確定申告も不要なので、副業として始める人も増えています。
iDeCoの注意点としては、60歳まで引き出せないことが挙げられます。
そのため、老後資金として長期的に増やしていくのがよいでしょう。
iDeCo(イデコ)について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
100万円で資産運用する時の注意点
投資には必ずリスクはつきものです。失敗するリスクを最小限に抑えるには、資産運用する時の注意点も確認しておきましょう。
(1)分散投資をする
資産運用をする際は、資産配分でリスクを分散させることが大切です。
ひとつの商品のみに投資するのではなく複数の商品に投資することで、万が一損失が出たとしても他の商品の利益で補うことができます。
ひとつの投資方法に偏りすぎていないか、何度もシミュレーションして自分に合う投資プランを見つけましょう。
また、資産の一部は現金として残しておくのも大事です。
リスクの高い商品のみに投資しない限り、投資額が全額なくなる可能性は低いですが、万が一に備えていくらかは現金を手元に残しておくと安心でしょう。
(2)勉強や情報収集をきちんとする
投資商品の中には、価格変動リスクがある商品があります。
価格変動リスクとは、金融商品の価格が市場で変動することによって、損益が変動するリスクのことです。
- ✅株式
- ✅債券
- ✅投資信託
上記の商品は価格変動リスクを受けやすいとされているため、これらの商品に投資する場合はリスクについても理解しておきましょう。
また、投資商品にはハイリスク・ハイリターンの商品と、ローリスク・ローリターンの商品があります。
商品を選ぶ際は豊富な種類の中から自分の目的に合う商品を選ばなければなりません。
知識不足で失敗しないよう、インターネットや書籍などで積極的に情報収集を行いましょう。
資産運用についての勉強方法などについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
(3)長期と短期を明確にする
投資商品の中には、投資期間によって長期的な投資が向いている商品と、短期的な投資が向いている商品があります。
長期投資向き | 債券 投資信託 株式投資 |
短期投資向き | FX 不動産投資 |
まずは資産をすぐに増やしたいのか、時間をかけてゆっくり増やしたいのか目標を設定しましょう。
その上で自分の目標に合う運用期間の商品を選ぶのがよいでしょう。
(4)少額からスタートする
投資初心者の場合は特に、いきなり資産の全額を投資するのではなく、少額から投資を始めるのが重要です。
投資の仕組みをよく理解していないまま一括投資してしまうと、失敗するケースが多いため、まずは少額から始め、仕組みが分かってきたら徐々に投資額を増やしていきましょう。
また、投資は余裕資金で行うのも大切です。
無理のない範囲で、効率的にお金を増やしていきましょう。
(5)失敗することもあると認識する
資産運用は、自己資産が増えるのを100%保証するものではありません。
資産運用を始めるタイミングや、経済の状況によっては失敗する可能性もあると理解しておきましょう。
ただ、失敗する可能性はあるもののリスクを抑えることはできます。
先ほどもお伝えしたように、資産運用を始める前にはしっかりと情報収集を行い、知識を身に付けて運用をスタートさせましょう。
実際に私が運用して失敗することもあります。プロがどんな商品に投資をしているか知りたい方は、下記動画をチェックしてみてください。
(6)専門家に相談する
自分に合った資産運用の方法や、投資の始め方が分からないなどの不安がある方は、専門家に相談するのも選択肢のひとつです。
証券会社や銀行などの金融機関、FPなどに相談すると、適切な投資方法や資産運用の仕方を提案してくれます。
実際に弊社にあった相談事例を公開していますので、ぜひチェックしてみてください。
資産運用で不安な方はFPに相談
投資初心者や自分に合う資産運用方法が分からない方は、FPに相談するのも選択肢のひとつです。
FPとはファイナンシャルプランナーの略で、お金に関する悩みに対してアドバイスしてくれる人を指します。
(1)FPに何が相談できる
お金に関する相談であれば、基本的に何でも相談可能です。
具体的には下記のような悩みに対する相談業務を行っています。
- ✅資産形成・資産運用についての基礎知識
- ✅投資方法や運用商品についての一般的な説明
- ✅保険の選び方や見直し
- ✅家計の見直し
- ✅相続について
- ✅住宅ローンについて
- ✅教育資金の計算方法 など
具体的に相談できる内容について知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
(2)FPに相談するメリット
FPはお金に関する相談が一社のみで完結するのが魅力です。
例えば保険のことなら保険会社、投資については銀行や証券会社など、目的によって相談場所は変わります。
しかし、相談内容が一つでない場合いくつもの機関を回るのは非常に大変です。
一方FPなら、お金のプロにさまざまな相談ができるため、お金に関する悩みごとをまるごと相談したい人にぴったりといえます。
無料相談できる場合もありますので、時間や手間を省きたい人はFPへの相談を検討してみてはいかがでしょうか。
実際に弊社にあった相談事例を公開していますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
この記事では、100万円の使い道としておすすめの投資方法や資産運用の注意点などを紹介してきました。
100万円を貯めるなら、預貯金だけでなく資産運用で効率的にお金を増やすのがおすすめです。
資産運用や投資商品についてしっかりと知識を身に付け、効果的に資産を増やしましょう。
著者
- AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
最新の投稿
- 税金2024年2月27日不動産を相続したら相続税はいくら?手続き、計算方法や活用方法を解説
- 不動産投資2024年2月24日不動産所得がある場合は確定申告が必要!計算方法や申請手順を解説
- 税金2024年2月23日不動産の生前贈与はした方がいい?メリット、手続きや注意点を解説
- 不動産投資2024年2月21日不動産投資クラウドファンディングとは?おすすめ商品も合わせて紹介