医師が不動産投資した方がいい理由5つ!成功するコツも合わせて紹介!
「医師は不動産投資に有利って聞くけど、失敗したって話も聞くから本当に有利なのかを詳しく知りたい!」
医師には開業医やクリニックの勤務医など色々な働き方がありますが、社会的地位の高い職業とみなされており、金融機関からの評価も高いです。
そのため、一般的には医師は賃貸経営を行うことは、さらなる収益を得るための副収入として、不動産投資を始めるのがおすすめといわれています。
また、高収入の高い医師だからこそ、所得税などの税率も高い傾向にありますので、不動産投資における節税効果も高くなってきます。
一方で、融資を受けやすい高属性だからこそのリスク、注意点も存在しています。
今回、本記事では医師が不動産投資をするべき理由と成功するためのポイントはもちろん、医師が不動産投資で失敗してしまった具体的な事例についても詳しく解説していきます。
そもそも不動産投資とは?仕組みについて
不動産投資とは不動産の所有者である大家さんになり、不動産事業を運営することで、安定的な家賃収入によるキャッシュフローを得ることや、投資用不動産の値上がりによる売却益などを得られる可能性がある投資になります。
金融機関から融資を受けることで、手元資金が乏しくても大きな金額で投資を始めることもできるので、将来の資産形成に向けた方法の1つとしてサラリーマンや医師からの人気が高い投資になります。
医師が不動産投資をした方がいい理由5つ
不動産投資は医師にとってメリットが多くあります。
具体的に、医師が不動産投資をした方がいい理由を5つ解説していきます。
(1)高属性であることから融資が受けやすい
不動産投資は収益物件を選ぶのと同じくらい、融資選びも重要になります。
融資額はもちろん、どのくらいの金利で融資を受けられるかによって毎月の返済額だけでなく総返済額も大きく異なってきます。
医師という働き方は、金融機関からの評価も高く、フルローンなど、より良い条件で融資を受けられる可能性が高くなります。
結果として、高い融資額と低い金利によって、不動産投資での成功を実現させる確率をあげることができるのです。
(2)所得税、住民税の節税効果がある
不動産投資にかかった費用は、税務上、経費として計上することができます。
経費は不動産所得だけでなく、医師である本業の給与所得と損益通算することで、所得税、住民税の節税効果も期待できます。
不動産を保有することで赤字になってしまった際も、経費をきちんと活用することで本業の節税効果が得られれば手取り額をプラスにすることもできるでしょう。
その際、本業の所得が大きい医師という属性が有利に働くのです。
(3)本業以外にも収入を得られる
医師による収入が多かったとしても、働き続けないと収入が減ってしまいます。
本業である医師とは別にマンション経営を展開していくことや、中古マンションやアパートを取得すると、本業以外にも不動産所得を得ることができます。
不動産投資で安定的な資産形成ができれば、将来的に、医師という働き方を辞め、投資家として働くことや、法人設立して不動産事業を展開していくという働き方を選ぶことができるかもしれません。
不動産投資は仕組みさえ作れば、管理などを管理会社に任せることができるので、収入の柱の1本として検討すべき余地はあるといえるでしょう。
(4)管理会社に依頼すれば、仕事が忙しくても継続しやすい
医師として働いていると、勤務先によっては多忙でなかなか時間を確保できないという人も少なくないでしょう。
一般的には手間をかけなくてはならない、ダブルワークや副業をするのは難しいかもしれません。
しかし、不動産投資であれば、ある程度の時間をかけてシミュレーションを行い、最初の仕組みさえ作ってしまえば、最終的に、修繕などの手間や負担を不動産会社、管理会社などに仕事を任せることで、あまり時間をかけずに継続していくことができます。
また、利益が得られた際は、納税額がいくらくらいになるか、税理士のアドバイスを踏まえて効率的に申告することもできるでしょう。
結果として、ほとんど働くことなく収益を稼ぐことができ、不労所得を月々得る権利を自分で築いていける可能性も十分あります。
(5)その他生命保険、相続税対策としても有効である
不動産投資は所得税の節税効果だけではなく、団体信用生命保険による生命保険として、または将来的な相続税対策としても高い効果が期待できます。
不動産投資によって生命保険の掛け金を減らすことで支払いを抑え、現金よりも相続制対策として活用できる不動産資産を持つことなどで、万が一の際に残された家族に向けても、多くのメリットを享受できる可能性があります。
医師が不動産投資で成功するコツ
医師が不動産投資を成功させるコツは大きく5つあります。
不動産投資について相性がよい医師であるからこそ、より深く不動産投資について理解することで成功する確率を高めることができます。
もちろん、本業の忙しさから不動産会社や管理会社に任せっきりにならないようにすることが大切です。
(1)節税だけで物件選びをしない
不動産投資を行うことで、様々な必要経費が発生します。
経費として計上することで損失が発生した場合、不動産投資だけでなく、本業である医師の収入からも経費分を控除することができますので、結果的に節税につながります。
しかし、節税効果があるとはいえ、節税ばかり意識をして不動産投資で赤字が続いてしまっては本末転倒です。
将来的に、不動産投資自体で利益を得られることを前提に、不動産投資の物件を選定していくようにしましょう。
不動産投資をする際の節税の仕組みについて詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
(2)不動産投資のリスクを理解しておく
不動産投資には安定した家賃収入や、将来の値上がりによる資産増加のチャンスがある反面、注意するべきリスクもありますので正しい知識を持つ必要があります。
例えば、融資を受けて不動産を購入したにも関わらず、入居者が見つからず空室が続くことで金融機関への返済ばかりになって赤字になってしまう空室リスクがあります。
空室リスクをゼロにすることは難しいですが、長期間空室が続かないように、駅が近いなどの賃貸需要の高い立地や、入居者にとって魅力的な設備や環境がある不動産を選定するなど、物件選びで対策をすることができます。
その他にも、不動産という現物資産のため、火災や自然災害などで突発的な被害を被る可能性もあります。きちんとした火災保険、地震保険に加入することでリスクを最小限にするなどの備えも必要になってくるでしょう。
不動産投資のリスク、そして回避策について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。
(3)忙しくて提案を鵜呑みにしない
医師は職業柄、仕事が激務になりがちで不動産投資にあまり時間をかけられないケースも少なくないでしょう。
しかし、医師の本業が忙しいからといって、不動産会社の提案を鵜呑みにして言われるがままに不動産投資を進めていくと、カモにされてしまうリスクが高くなります。
不動産会社の担当者の話を参考にしながら、相場とかけ離れていない適切な価格か計算しつつ、不動産投資について知識を深め、複数の担当者から情報収集するのが良いでしょう。
具体的には、不動産投資に関する書籍やセミナーに参加して情報収集をしたり、すでに不動産投資にて実績を出している大家さんの集まる会に参加、またはブログやSNSなどの情報発信から最新の状況を把握しておくことで、より安心して不動産投資を進めていけるでしょう。
(4)返済比率を高くしすぎない
不動産投資における返済比率とは、年収に対しての年間の返済額の割合になります。
例えば、年収1,000万円の医師が融資を受け、年間の返済額が300万円だとすると、返済比率は30%となります。
返済比率が高いということは、年収に対してのローン返済の割合が高いということになるので、毎月の返済額も大きくなっていきます。
もちろん、毎月の返済額が大きければ、返済期間が早くなったり、より大きな金額を融資することもできるので、将来的な見込み利益は大きくなるかもしれません。
しかし、万が一、何かしらのトラブルから入居者がいなくなったり、金利上昇や管理費の増加によって支払額が多額になってしまったときに収支が厳しくなり、銀行への支払いが滞ってしまうかもしれません。
不動産投資の返済比率は、多少の支出が重なることを考慮して、無理のない範囲で決めていくことが大切になります。
(5)信頼できるパートナーがいる
高属性である医師は不動産投資の営業を受ける機会も多いです。
その中には、事実として、無理矢理に高い融資を組ませようとする悪質な不動産投資会社や営業マンがいることもあるでしょう。
不動産投資で損をしてしまう契約にならないように、信頼できるパートナーを見つけられるように、不動産会社の見極めは必要不可欠です。
信頼できるパートナー選びには、担当者と直接会って話をするのはもちろん、我々FPのような第三者の意見を聞くのも効果的です。
不動産投資の基礎知識はもちろん、メリットばかり誇張するのではなく、デメリットやリスクについても詳しく説明してくれているかをきちんと確認しましょう。
不動産投資をゼロから始める場合には、すでに不動産投資の実績がある同じ医師の不動産投資仲間や先輩大家さんから不動産投資会社や管理会社を紹介してサポートもしてもらえれば、自分の判断で失敗してしまうリスクを減らすこともできるでしょう。
医師が不動産投資で失敗した事例3選
年収が高く、融資の属性も良い医師であっても、不十分な知識のまま、他人任せで不動産投資をしてしまうと失敗してしまう可能性もあります。
具体的な失敗事例を参考に、リスク対策を十分した上で不動産投資を検討していきましょう。
(1)担当に勧められるままに高額・複数物件購入して赤字
融資属性が良いとされる医師の場合、初心者では手を出しにくい高額物件や、ワンルームマンションを複数購入することもできるかもしれません。
確かに、借入れを最大化することでレバレッジ効果を得られ、期待利回りは高くなりますが、その分、マイナスになってしまうリスクも高くなります。
借り入れができるからといって、限界のギリギリまで融資を受ける必要はありません。
例えば、初心者向けの無料セミナーに参加した後に、簡単に投資効率の良い不動産投資ができるなど勧誘されてその場で申し込みしてしまうなどはリスクが高いです。
まずは余裕の範囲内で不動産投資を行い、成果が出た上で、少しずつ事業規模を拡大していくのが良いでしょう。
(2)節税目的で資産価値の低い不動産を購入
年収が高い医師の場合、不動産投資から得られる恩恵として節税効果も少なくありません。
しかし、節税が本来の目的ではないにも関わらず、投資目的を忘れて、節税効果のある物件を選定して購入してしまうことで、賃貸需要が低く、長期に渡って空室期間が続くという悩みを抱え、結果として赤字が続く状態になってしまうケースもあります。
(3)勤務先の病院が変わり収入が減って生活がギリギリ
現状の収入から返済プランを組んでしまったことで、些細な生活の変化でカツカツになってしまうケースも少なくありません。
年収が高い分、総支払額を抑えるために返済期間を短くして、返済額をできるだけ高くして完済しようと考えるのも分かりますが、常に右肩上がりで収入があがっていくとは限りません。
ライフプラン通りに人生が進むわけではありませんので、ちょっとしたライフスタイルの変化によって大きな影響を受けてしまうのは投資初心者の特徴です。
今と同じ収入が続くわけでもありませんので、変動する可能性を気軽に考えずに、収入ダウンや支出アップが起きた際でも、無理ない範囲で回避できるかどうか、しっかりと現状把握した上で進めていきましょう。
不動産投資をされている医師ブログ
医師として働きながら、不動産投資を実践している人がブログを通して情報発信しているケースも増えてきています。
ドクターとして充実した生活をしながらも、不動産投資を実践している人の体験談は非常に大きな学びのツールとなります。
また、医師と不動産投資の2つを両立していく具体的なイメージを事前に得ることができるのは大きなメリットになります。
医師でなくても、不動産投資に興味がある人にとって有益になりそうなサイトを3つピックアップしましたので、ぜひ、参考にしてみてください。
まとめ
医師は不動産投資をする上で、融資を受けやすく、一般的には高年収ということもあり、金融商品に投資するよりも不動産投資のほうが手出しで支払うお金を抑えることもでき、有利であるといえます。
しかし、属性がいいからこそ、高額の融資をいきなり組んだり、リスクも分からないまま複数の物件に投資してしまって損してしまうケースも少なくありません。
すでに不動産投資の実績がある大家さんから助言や、信頼できる不動産会社を紹介してもらうなどして心配ない状況であれば大丈夫ですが、不動産投資を行うメリット・デメリットの詳細を把握した上で資産運用をしていけば、悪い成果になる確率は減少し、良い成果を得られる可能性を最大化していくことができるでしょう。
著者
- AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
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