ろうきんのおまとめローンを詳しく解説！審査の対策や体験談もチェック

借入先が複数社あり返済に苦労していて、ろうきんのおまとめローンが利用できないかと考えている人もいるでしょう。

ろうきんのおまとめローンは通常の金融機関のローンと異なる点があるため、申し込み前に詳細を理解しておくことが大切です。

この記事を読めば、ろうきんのおまとめローンについての知識が深まるでしょう。

ろうきんのおまとめローンとは

ろうきんのおまとめローンとは、「労働金庫（労金/ろうきん）」が取り扱うローン商品です。

労働金庫とは組合員や生協会員が資金を出し合い運営する、非営利の金融機関のことを指します。

組合員・会員が運営する非営利の金融機関といっても、基本的なサービスはほかの金融機関と変わりません。

銀行口座の作成や資金の預入・引出・振込、ローンの借入などは一通りできます。

ローンの種類も住宅ローンや教育ローンなどいろいろあり、おまとめローンもそのうちの1つです。

ほかの金融機関で組んだローンの借り換え、一本化に使えます。

ろうきんのおまとめローンのメリット

少し特殊な金融機関であるろうきんのおまとめローンには、以下のようなメリットがあります。

とくに大きなメリットは、金利が下がる可能性があることではないでしょうか。

金利が下がれば利息の支払い額が減るので、返済の負担を軽減できます。

そのほかのメリットも、複数社の返済に追われている人や高額融資を希望する人にとっては魅力的でしょう。

それぞれのメリットについて、下記でくわしく解説していきます。

金利が下がる可能性がある

ろうきんのおまとめローンは金利が低く、借り換えや一本化をすることで、利用中のローンよりも金利が下がる可能性があります。

例として、中国ろうきん、東北ろうきんのおまとめローンの金利を見てみましょう。

• 中国ろうきん「おまとめローン」：金利年2.50～5.00%
• 東北ろうきん「おまとめローンアシスト500」：金利年5.00%

いずれも上限金利が年5.00%と、かなり低金利です。

一般的に消費者金融のカードローンの上限金利は18.0%前後、銀行のカードローンは14.0%前後に設定されています。

現在消費者金融や銀行のカードローンを利用しているなら、ろうきんで借り換え・一本化すれば金利が下がる可能性が高いでしょう。

参考元：中国ろうきん公式HP・東北ろうきん公式HP

返済の管理が楽になる

複数の金融機関で借入があると、返済日や返済方法がバラバラで管理が大変になることがあります。

うっかり返済を忘れてしまい、延滞金を請求されたり信用情報に悪影響が出たりすることもあるでしょう。

ろうきんのおまとめローンで複数のローンを一本化すれば、ろうきんの返済だけ管理すればよいので返済忘れなどを減らせます。

また、ローンを一本化すると月々の返済額も下がることが多いため、収支のバランスも取りやすくなるでしょう。

ろうきんは総量規制の制限の対象外

消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングは、「総量規制」の対象です。

総量規制とは、貸金業者による融資額を年収の3分の1までに制限する制度をいいます。

仮に年収が300万円だとしたら、消費者金融やクレジット会社などからは合計で100万円までしか借りられないということです。

しかし、ろうきんなどの銀行は貸金業者ではないため、総量規制の対象に含まれません。

そのため、ろうきんのおまとめローンであれば、年収の3分の1を超える金額のローンでも借り換え・一本化ができます。

ろうきんのおまとめローンのデメリット

金利が下がる可能性がある、返済の管理が楽になるなどのメリットがあるろうきんのおまとめローンですが、デメリットもあります。

ろうきんのおまとめローンは低金利である代わりに、細かい利用条件が設定されています。

また、融資に時間がかかる、脱退時に一括返済が必要になることがあるなども見逃せないデメリットです。

各デメリットについて、下記にてもう少しくわしく見ていきましょう。

利用条件が比較的厳しい

低金利がうれしいろうきんのおまとめローンですが、そのかわりに利用条件がやや厳しめです。

年齢や年収、勤続年数などに細かい指定がある場合が多く、条件が満たせないために申し込めない人もいます。中国ろうきんのおまとめローンの申込条件を見てみましょう。

• 中国5県に居住・勤務していること
• ろうきんが定める保証期間の保証が受けられること
• 安定継続した家計年収が150万円以上あること

このように、年収額まで指定されています。

ろうきんは全国に13拠点ありますが、ローンの利用条件がそれぞれ異なるので、最寄りのろうきんの利用条件を確認しましょう。

参考元：中国ろうきん公式HP

融資までに時間がかかる

融資までに時間がかかるのも、ろうきんのおまとめローンのデメリットといえるでしょう。

審査にかかる期間は申込先のろうきんや、申込者の状況などによって異なりますが、通常1週間～10日ほどかかります。

場合によっては2週間以上、なかには1ヶ月ほどかかったというケースもあるため、急ぎで融資を受けたい人には向いていません。

ろうきんのおまとめローンを利用したいのであれば、計画を立てて早めに行動することが大切です。

組合脱退時、一括返済が必要な場合も

ろうきんのおまとめローンを利用する際、自分が所属している労働組合が保証人になることがあります。

もし労働組合が保証人になっている場合は、労働組合の脱退に注意が必要です。

退職などによって労働組合を脱退すると、おまとめローンの借入残高の一括返済を求められる可能性があります。

一括返済は必要なくても、労働組合以外の新たな保証人を立てるよう求められることもあるでしょう。

労働組合に保証人になってもらう場合は、仕事を退職したときのことまで考えておくことが重要です。

ろうきんのおまとめローンの審査は甘い？

ろうきんのおまとめローンに申し込むときに、審査が厳しいかどうかが気になる人も多いのではないでしょうか。

ろうきんは審査基準を明かしていないので、審査が厳しいか甘いかを明確にすることはできません。

ただし、年収額や勤続年数などが明示されていることを考えると、審査は厳しいと考えておいたほうが良いでしょう。

そもそもろうきんに限らず、おまとめローンの審査は厳しい傾向にあります。

他社の複数の借入をまとめるとなると、融資額が高額になるからです。

次の項でろうきんのおまとめローンの審査に落ちやすい人の特徴を紹介するので、該当しないかどうかチェックしてみてください。

ろうきんのおまとめローンの審査に落ちやすい人の特徴

ろうきんのおまとめローンの審査でどんな人が落ちるのかについては、明確に開示されていません。

しかし、以下に該当する人は、ろうきんのおまとめローンの審査に落ちやすい傾向にあります。

• 勤続年数が1年未満
• 年収が150万円以下
• 過去に支払いを滞ったなど事故情報がある

ろうきんのおまとめローンは審査に時間がかかります。

長期間待ったのに利用できないとなると、困る人も多いでしょう。

何日も待って審査落ちという事態を防ぐためにも、審査に落ちやすい人の特徴を理解しておきましょう。

勤続年数が1年未満だと厳しい

ろうきんのおまとめローンは、勤続年数が1年未満だと審査通過が厳しいでしょう。

おまとめローンは融資額が高額なので、利用者が返済不能に陥ると金融機関側の損害が大きくなります。

そのため、おまとめローンの審査では、安定収入があって長く返済を続けていけるかが重視されるのです。

勤続年数が短いと収入が安定しているかが判断しづらいので、審査に落ちやすくなります。

申込条件に「勤続1年以上であること」と記載されていて、勤続年数が短いと申し込みすらできないこともあります。

どうしてもろうきんのおまとめローンを利用したい場合は、勤続年数が1年以上になってから申し込みましょう。

年収が150万円以下

年収が150万円以下の人も、ろうきんのおまとめローンの審査通過はむずかしいでしょう。

そもそもろうきんのローンは、申し込み条件に「年収150万円以上」と記載されているものがほとんどです。

条件を満たしていない人が申し込んでも、審査には通過できません。

自営業者の場合は、さらに注意が必要です。

年収が150万円以上あっても、ある月は収入20万円、ある月は収入1万円というような状態だと安定した収入とみなされません。

毎月定期的に収入を得ている必要があります。

ろうきんのおまとめローンを利用したい場合は年収を上げる、それがむずかしい場合は消費者金融のカードローンなどを検討しましょう。

過去に支払いを滞ったなど事故情報がある

これはろうきんに限った話ではありませんが、過去に金融事故を起こしていると、ローンの審査に落ちる確率が高まります。

金融事故を起こしているということは、返済能力が低いとみなされるからです。

返済の遅延や債務整理などの記録は、5～10年ほど信用情報に残り続けます。

どの金融機関でも、審査の際には必ず信用情報をチェックするため、過去の金融事故を隠すことはできません。

金融事故の記録がある人がローンの審査に通過するのは、非常に難易度が高い作業です。

どうしてもおまとめローンを利用したいなら、まずは信用情報から金融事故の情報が消えるのを待ちましょう。

そして、10万円などごく少額のクレジットカードの利用などから始めてコツコツと実績を積めば、審査に通る可能性があります。

各ろうきんの対象地域一覧｜北海道～近畿、九州まで

ろうきんのおまとめローンは、自分の居住・勤務地域担当のろうきんで申し込む必要があります。

下記の一覧表で調べておきましょう。

名称	対象地域
北海道ろうきん	北海道
東北ろうきん	青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
中央ろうきん	茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県
新潟ろうきん	新潟県
長野ろうきん	長野県
静岡ろうきん	静岡県
北陸ろうきん	富山県・石川県・福井県
東海ろうきん	愛知県・岐阜県・三重県
近畿ろうきん	滋賀県・奈良県・京都府・大阪府・和歌山県・兵庫県
中国ろうきん	鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
四国ろうきん	徳島県・香川県・愛媛県・高知県
九州ろうきん	福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
沖縄ろうきん	沖縄県

また、ろうきんのおまとめローン利用の際には下記に注意が必要です。

• 地域によってはおまとめローンがない
• 団体会員でないと利用できない

くわしく見ていきましょう。

地域によってはおまとめローンがない場合もある

前項で紹介したとおり、ろうきんは全部で13店舗ありますが、なかにはおまとめローンの取り扱いがない店舗もあります。

自分の居住地・勤務地管轄のろうきんにおまとめローンがない場合は、おまとめローンは利用できません。

とはいえ、店舗によっては用途に借換資金が含まれるフリーローンがあります。

たとえば北海道ろうきんのフリーローンは、ほかの金融機関・クレジットからの借換資金の借入も可能です。

おまとめローンがないからと諦めず、借換資金OKのフリーローンがないかをチェックしてみましょう。

団体会員でないと利用できない場合もある

ろうきんにおまとめローンは、ろうきんの団体会員でないと利用できないことがある点にも注意が必要です。

たとえば東北ろうきんのおまとめローンは、「団体会員の方専用のローンです」と明記されています。

もし居住地・勤務地管轄のろうきんのおまとめローンが団体会員専用の場合は、先に加入手続きを済ませましょう。

勤務先に労働組合などがない場合でも、一般枠で加入可能です。

加入手続きがスムーズに進むように、手続きに必要なものをろうきんの窓口やHPで確認してみてください。

参考元：東北ろうきん公式HP

ろうきんのおまとめローンの体験談

ろうきんのおまとめローンについて解説してきましたが、実際に利用した人の感想が気になる人もいるでしょう。

そこで、下記の2パターンの体験談を紹介します。

• ろうきんおまとめローンの審査に落ちたケース
• ろうきんのおまとめローンで生活が楽になったケース

とくに審査に落ちた人の声は、これからろうきんのおまとめローンに申し込む人の役に立つかもしれません。

しっかり準備してから審査に臨めるように、ぜひ体験談もチェックしてみてください。

ろうきんおまとめローンの審査に落ちたケース

まずは、ろうきんのおまとめローンの審査に落ちたケースです。

昨日申し込みした労金のおまとめローンまさかの否決。事故も延滞もなし、クレジットカードは一度も落ちたことないくらい信用情報クリーンなはずなのに。。マジでアルバイトしようかと検討中。QOLとかほざいてる場合じゃないんだわ。

引用元：Twitter

リプありがとうございます。

おまとめローンも検討中です。

労金が勤続年数が足りず借りれない状態です。都内在住なんですが、お勧めの地銀ございますか？

無知で申し訳ございません。

引用元：Twitter

初めまして。私もFX詐欺の被害にあった者です。私も労金におまとめローンの融資をお願いしたのですが、「詐欺とはいえ、投資目的で借りているので、おまとめローンで融資することはできない。」と融資対象外だと言われました。八朔様の借金は投資目的で借りたのではないのでしょうか？

引用元：Twitter

やはり勤続年数が足りないと、審査落ちする可能性が高いようです。

また、投資目的で借りた資金の借り換えには対応してもらえないという意見も見られました。

気になるのは、信用情報に問題がないのにろうきんのおまとめローンの審査に落ちたという意見です。

体験談の情報だけでは判断できませんが、勤続年数が足りない、収入が150万円未満などの可能性が考えられます。

ろうきんのおまとめローンの申込条件から外れていると審査落ちの可能性が高まるので、今一度申込条件を確認してみましょう。

ろうきんのおまとめローンで生活が楽になったケース

続いて、ろうきんのおまとめローンで生活が楽になったケースを見てみましょう。

先程ろうきんから電話があり、正式におまとめローンの申請が承諾されたとの連絡がありました。
これで来週25日に500万の融資が受けられる事が正式に決定しました。
ここからがスタートラインです。まだまだやる事がいっぱいあるので１つずつ片付けていきます。

引用元：Twitter

中国ろうきんにもこの手の商品があるが県によって金利は違う為窓口で相談すべし。山陰は安かった。また特筆すべきは妻のカーローンも一緒にまとめて返済が可能なので金利の負担がかなり軽減される。ろうきんに来る人の8割はこれ目当てだそうな。

引用元：Twitter

ろうきんのおまとめローンまるっと500は借金だろうがオートローンだろうが何でも住宅ローンの金利にしちゃうんで仲介の間では以前から重宝されいます
ろうきんは個信もガバガバでろうきんダメならどこ行ってもダメと言われてるくらい大勢の人を合法的に救ってるけどいつか無くなりそうw

引用元：Twitter

複数の借入がある人で、500万円の融資が受けられることになったという意見がありました。

これだけ高額の借入が一本化できると、かなり返済管理がしやすくなるでしょう。

また、ろうきんのおまとめローン「まるっと500」を評価する意見が複数見られました。

まるっと500は、ろうきんの住宅ローン契約者のみ利用できるローンです。

新生活に必要な家電・家財はもちろん、他社ローンの借り換えや自動車購入費、教育資金などにも使えます。

ろうきんの住宅ローンを利用中の人は、1度チェックしてみると良いでしょう。

ろうきんのおまとめローンに申し込んだら借金が会社にバレる？

ろうきんのおまとめローンに申し込むときに、「会社にバレないか」という点が気になる人もいるでしょう。

結論からいうと、借り換え・一本化のためにおまとめローンに申し込むと、会社にバレる可能性はあります。

審査状況によっては、勤め先に在籍確認の電話が入ることがあるからです。

申込時に記載した勤め先に勤務しているかどうかを確認するものなので、在籍確認を拒否することはできません。

会社にバレると困る場合は、不正利用の調査や組合の登録情報の確認など、違和感のない理由を考えておくと良いでしょう。

ろうきんのおまとめローンを検討しよう

ろうきんのおまとめローンには、金利が低い、総量規制の対象外などのメリットがあります。

複数社の返済が一本化できると返済管理も楽になるので、ぜひ利用を検討してみてください。

ただし、ろうきんのおまとめローンは、勤続年数や年収などの条件が細かく設定されています。

条件を満たしていないと審査落ちする可能性が高まるため、申し込み前に条件をよく確認しておきましょう。

また、ろうきんは対象地域が決まっていて、おまとめローンは自分の居住・勤務地域のろうきんで申し込む必要があります。

自分の居住・勤務地域のろうきんはどこか、おまとめローンの取り扱いはあるかも見ておきましょう。