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夫婦共通口座の作り方は?メリットやおすすめな銀行も合わせて紹介

公開日:2022/10/29 最終更新日:2024/08/27
夫婦

色々な節約術を実践してみて節約を頑張っていますが、贅沢しているわけでもないのに、貯金ができないという方は多いと思います。そのような方は、口座をひとつしか持っていないのではないでしょうか。

結論を言えば、3つの口座を持つ管理方法を行うのがお金を貯める秘訣でます。その3つとは、「給与用口座」、「貯金用口座」、「緊急出費用口座」です。

また、何かと出費が多い新婚夫婦は共通口座を作ることによって、お金も貯まりやすくと言われています。

本当に、

  1. ✅3つの口座を開設してやりくりしていれば、お金を貯めることができるの?
  2. ✅夫婦の共通口座を持つメリットは?

本記事では、口座を3パターンに分割することの他、夫婦2人で共有の口座を作ることのメリットなどのテーマについて詳細まで解説していきます。お金を貯めたい、お金を貯めるコツを知りたい方はぜひ最後までお読みください。

お金を貯めたいなら口座を3つ持つことがオススメ

男性

お金を貯めようと思った場合、家計をしっかりと管理することが重要になります。しかし、銀行口座を1つしか持っていない場合、使えるお金と貯めるべきお金を区別することができません。

そのため、「口座にお金が残っているので、まだ使える」と思って使ってしまいます。

中には無駄遣いもあるかもしれません。こうして、日々の暮らしに必要な出費がどんどん増えてしまい、貯金ができないといった状況になりがちです。

特に新婚夫婦のケースでは、出費が多いため気が付くと貯蓄が全くないといったことになりかねません。

どうしてもお金を貯めたいのに貯められないという場合、1つの口座で家計管理するのではなく、口座を用途別に分割して3つ開設して家計管理する方法を検討してみましょう。

(1)貯金専用の口座

貯金専用の口座は基本的に「お金を引き出さない」ことを前提とした口座で財産を蓄えるための口座です。マイホームや車などの大きな買い物の他、子どもの教育資金や老後資金を用意するための口座として利用します。

明確に使う目的なくても、使わないお金を貯めておける口座と考えるとよいでしょう。

この口座には、「先取り貯金」という方法でお金を貯めていきましょう。

先取り貯金とは、給料日や報酬が入った時に収入のうちから一定額を貯金口座に移しておくことで貯金していく方法のことです。

この方法を使い無条件で貯金専用口座にお金を移しておくことで、使い過ぎてしまい貯金ができないという事態を回避できます。シンプルな方法ですので、スムーズにお金をためやすいという利点があります。

先取り貯金は何かと出費が多い新婚夫婦にお勧めの資金管理方法です。互いの収入の一定額をあらかじめ預金することで自動的に資金を貯められるからです。目標金額を設定するとモチベーションを高められるかもしれません。

貯金専用の口座を作ったのに、どうしてもお金を引き出してしまうという方は、期間を決めて銀行にお金を預ける「定期預金」を活用することで、その問題を解決することができるでしょう。

また、貯蓄専用で共有の口座を作るのも一つの方法です。ライフスタイルの変化に合わせて、中長期的に貯蓄するお金を二人でためるという意識を持つには、共有の口座で財産を管理もよい資金管理方法ではないでしょうか。

共有口座の詳細は、後ほど詳しく解説します。

(2)給与など入金専用の口座

毎月の給料などの入金専用口座は、日常生活を送る際のメインバンクとなります。

月々の給与や報酬などの収入を受け取るのはもちろん、食費などの生活費の引き出しや、賃貸であれば家賃、マイホームであれば住宅ローン、更に光熱費、公共料金、通信費等の引き落としのための口座です。カード決済の引き落とし口座としても使用します。

3種類の口座を使い分けるため新たに口座を作るのが手間だという場合は、現在開設している口座を利用し続けても問題はありません。

もし、新規に口座を開設する場合は、引き出しや預け入れの手数料が安い銀行や近くにATMがあるなど利用するのに便利な銀行を選ぶと良いでしょう。

インターネットバンキングを利用すると、回数制限はありますが手数料が無料になる特典がある場合が多いので比較してみてください。手数料の詳細は各銀行・ネットバンクの公式サイトでご確認ください。

現在、全国のコンビニエンスストアの店舗内に設置されているコンビニATMで手軽に利用が可能なネット銀行も人気があり、楽天銀行や住信SBIネット銀行、ソニー銀行、東京スター銀行などが2022年版のおすすめランキング上位となっています。

コンビニATMの利用の場合、回数制限を超えると引き出し手数料がかかるというデメリットはありますが、一定の条件を満たすと手数料無料になる回数が増えるものもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

(3)緊急出費専用の口座

上記の貯金専用の口座と入金専用の口座の他にもう一つ、緊急事態の場合に対応するための口座も開設しておくのも貯蓄を取り崩さないコツの一つです。ここで言う緊急事態とは、突発的な催事などの出費用として備えておくことを指します。

いわば、予備費といってもよいでしょう。具体的には結婚式やお葬式など冠婚葬祭の準備や、自分や家族の病気や怪我による入院費用など、自分でコントロールしにくい費用のことです。緊急用の口座があると非常事態が起きても「大丈夫」と自分を安心させられます。

緊急時の費用を入金口座から引き出していると、いざという時にお金がなくて困ってしまう場面が出てきてしまい、貯金用口座から引き出さざるを得なくなり、財産が目減りしてしまいます。

このような理由から予備費を管理する口座として緊急出費専用の口座を作っておくことが必要だと言えるのです。自分や家族に何かあった時などの緊急時の出費があった場合は、利用した分を補充しておいて一定額を確保しておくことが重要になります。

用途に合った銀行口座の選び方

お金を貯めるために、3つの口座をどのように活用するのかを理解していただけたと思います。

この3つのパターンで口座を更に使いこなしてお金を貯めていくためには、自分たちの用途に合った銀行口座を選ぶことが重要です。

ここからは、3つの口座それぞれの用途に合った銀行口座の選び方のコツや管理方法を紹介していきます。

(1)貯金口座は金利の高いところを選ぶ

貯金口座を開設する時に重要になるのは、言うまでもなく「金利」です。金融機関で貯金口座を開く場合は、金利の高さに注意して選ぶようにしましょう。

そこで注目したいのが「ネット銀行」です。ネットバンクの特徴は金利が高いことです。日本では、低金利の状態が長く続いており、大手都市銀行に預けていてもほとんど利息がつきません。

メガバンクである「三井住友銀行」や「三菱UFJ銀行」、「みずほ銀行」など都市銀行の普通預金金利目安が0.001%、定期預金金利が0.002%となっています。実質0%に近いと言っても過言ではないくらいに低金利となっています。

一方で、ネット銀行の金利はどうなっているでしょうか。楽天銀行を見てみると普通預金は変動金利で0.02%〜0.1%、定期預金が0.02%です。イオン銀行も普通預金が0.001%〜0.1%、定期預金が0.02%、SBJ銀行は更に高金利で、普通預金金利が0.1%、定期預金は1年目が0.25%、3年目になると0.35%、5年目も同じく0.35%となっています。

ネット銀行の普通預金の目安は0.1%前後ですので、全般的にネットバンクの方がメガバンクよりも金利が高くい有利であると言えるでしょう。

ネット銀行は、超低金利時代の今、大手銀行や地方銀行などと比べて高めになっていますので、その点も考慮しながら選ぶと良いと思われます。

ただし、金利は日本銀行の政策金利や長期金利によって変動する可能性がありますので、最新の金利の詳細や目安は、各銀行の公式サイトなどで確認しましょう。

また、給与口座と貯金口座を同じ銀行で開設していると多くの場合、自分で決めた金額を自動的に積み立てられる「自動積立定期預金」が利用可能です。

いわば、貯金の自動化です。年間を通じて給与口座から貯金口座にお金を移す手間なく自動振込で積み立てることが可能な、自動積立定期預金が利用できるかどうかも、貯金口座を選ぶ方法の一つとして覚えておいてください。

金利の高い銀行を詳しく知りたい方は、下記記事を合せてチェックしてみてください。

(2)給与口座は利便性や特典などで選ぶ

給与収入が振り込まれる口座を選ぶ場合は、自宅の近所に実店舗があることや、全国的に支店を展開しておりATMからキャッシュカードを使って入出金がどこでもできるなど利便性を重視しましょう

給与口座は日々の暮らしに必要な生活費を引き出すのに利用することが多いので気軽に引き出せることが重要です。また、全国で自由に利用ができるのであれば、お金が引き出せないという事態に陥ることもありません。

他行口座にお金を振り込む機会が多いと言う方は、振込手数料も考慮しましょう。銀行によっては、振込手数料が無料になる回数が決められています。

ネットバンキングを利用すると、その回数が増える特典がある場合もありますので、確認しておきましょう。

以上のようなことから、給与口座はメガバンクをおすすめします。また、最近では全国のコンビニエンスストアでATMの利用が可能なネット銀行もおすすめです。

理由は、ネット銀行を利用すれば全国に展開しているセブンイレブンやローソンに設置されているATMが利用可能になり、現金を引き出せるからです。

注意点としては、利用手数料が無料になる回数が最大3回までなどの制限があるため、よく現金を出し入れする人はコストがかかる可能性があるという点です。

ただし、他のサービスと連携することで利用手数料無料の回数が増えることもあります。手数料の無料条件などサービスの詳細を確認してから口座を開設するのがオススメです。

また、給与口座にはクレジットカードと連携させて引き落とし口座としておくことも良いでしょう。現金払いとは違い、クレジットカード払いでポイント還元がある点もおトク感があります。

年会費無料のクレジットカード会社もありますので比較してみると良いかもしれません。有名なクレジットカード会社としてはJCBやVisa、アメックスなどがあります。

更に、カードを発行している企業の中には、楽天市場などをグループに持つ楽天カードや大手銀行の三井住友カードなどがあります。

飛行機での移動が多い人は、ANAなど航空会社と提携しているカードもおすすめです。航空機利用でマイルが貯まり、次回の航空機利用の際に利用が可能です。また、クレジットカードはゴールドカードやプラチナカードなどのランクがあり、ステージが上がるごとに特典がついてくるのでおトクです。自分のライフスタイルに合わせたカードを選ぶと、ポイントがためやすくなるので、その点についても配慮したほうがよいでしょう。

登録等もパソコンやスマホから可能ですので、簡単に申し込みができます。カードの特典や申し込み方法の詳細、最新情報についてはそれぞれの公式サイトを確認してください。

(3)緊急出費口座は給与口座に合わせる

緊急出費用の口座も給与口座同様に利便性を重視して選ぶことをおすすめします。なぜならば、冠婚葬祭や病気、怪我などの緊急事態に備える口座ですので、全国どこからでも引き出せることができるのが重要になるからです。

上述の通り、給与口座は利便性を考慮し、全国どこからでも入出金ができる銀行を選んで開設しますので緊急出費口座として利用する場合にも適していると言えるでしょう。

緊急出費口座は給与口座と合わせた銀行で開設することをおすすめします。

もし、銀行側のトラブルなど万が一の事態を回避したいと考えるのであれば、別のメガバンクやネット銀行で口座を開くことも良いのではないでしょうか。

夫婦・同棲カップルで共通口座を作るメリットは?

夫婦

同棲しているカップルや新婚夫婦2人のとき、お金の管理はどのようにしていますか?夫婦やパートナーのどちらかが管理している場合や、それぞれで個人的に管理しているというパターンが多いのではないでしょうか。

カップルであれば将来の結婚資金、新婚夫婦であれば出産や子どもの教育費などの教育資金、年金だけでは老後を乗り切れないと言われているので、老後資金などの心配があるかもしれません。

「子どもが生まれるのはかなり先のことだ」と思っていても、ある日突然、子どもを授かることもあります。このように突発的な出来事が発生してライフスタイルが変化する心配もあるでしょう。

将来起こりうるさまざまなイベントに備えるため、一緒に貯金しようと思った時には、カップルや共働きの新婚夫婦の場合、それぞれの個人口座でするよりも2人でシェアする共有の口座を開設することが良いと言われています。

共有口座で結婚後も円満に資金を管理するコツを解説します。

夫婦で共有する共通口座を開設するメリットの一つとして、生活費の管理を一元化できることが挙げられます。

共有の口座がない場合、共働き夫婦の夫名義または妻名義の個人口座から暮らしに必要な生活費を引き出したり、光熱費などの固定費をどちらかの口座から引き落としたりするため、家計の全体的な支出が把握できません。

そのため、正確な年間収入と年間支出がわからず、貯蓄がしにくくなります。

2人で共有する口座があれば、お互いに一定の金額をその口座に入れておき、生活費の支払いや固定費の引き落としがすべて見える化できます。

そうすることで収入・支出の詳細まで管理を一元化できます。残高照会がしやすいのもよい点です。

次に、夫婦間で目標の共有が可能になる点もメリットと言えるでしょう。その理由は、生活費の管理と同様に、夫婦別々の口座でお金を貯めている場合、年間でどれくらいの金額を貯蓄しているか把握が難しくなるからです。

貯蓄を目的とした夫婦で共有の口座を持っておくことで、マイホームを購入するための住宅ローンの資金や子どもの教育資金、老後資金などライフプランにそった貯蓄の目標が見える化でき、夫婦で共有することで効率的に貯蓄ができるのです。

また、個人用の口座と夫婦共有の口座を分離することでそれぞれのプライバシーを保てるというメリットもあります。

夫婦・同棲カップルが共通口座で円満にお金を管理するには?

仲の良いカップル・新婚夫婦であっても、お金に関するルールをしっかり決めておかないとトラブルのもととなります。新婚夫婦の段階で家族の暮らしに必要なお金の管理に関するルールを一緒に話し合って決めておくと、ライフスタイルが変化し、子どもが成長してお金が必要になっても、トラブルになる心配をせずに済みます。ここでは3つのパターンを解説します。

(1)共通口座に定期的に生活費を振り込む

新婚夫婦・同棲カップルのようにパートナーと2人で暮らしている場合、毎日の暮らし家賃や水道光熱費、食費などの生活費の口座が共有口座となるケースが多いのではないでしょうか。個人用の口座で生活費をやりくりするより、2人共有の口座で管理しておくと何かと便利です。それぞれが一定額を定期的に共有口座に振り込むようにするとよいでしょう。

一人暮らしのときと同じく、どちらかの給与口座と生活費の口座を同じにする方法もありますが、個人のお金と区別がつきにくくなりお互いに資金管理の詳細が把握しにくくなるのであまりお勧めしません。生活費は夫婦・カップル共有の口座で生活費の支払いを一元化して管理したほうが収入と支出の詳細を明確化できるのでおすすめです。

(2)生活費と貯蓄の共有口座を別々にする

共有口座は生活費と貯蓄を分けたほうがお金を貯めやすくなります。その理由は資金管理がしやすいからです。その場合、生活費口座には食費や住居費、光熱費などの毎月の生活に必要なお金を入れ、貯蓄口座には中長期的に必要な資金、たとえば、子どもの教育費や車の購入費用、住宅ローンの頭金などを入れておくと管理がしやすくなります。

注意点の1つは子どもの養育費です。年々増加するので要注意です。事前にパートナーとライフスタイルや将来設計を共有して、目標をたてて貯蓄するとよいでしょう。

(3)共通口座の名義はどっちにすべき?

夫婦共通の口座を作ろうとした場合、一つ注意点があります。それは、共有の口座を「誰の名義にするのか?」ということです。なぜならば、銀行では共同名義で口座を開設し通帳を作ることができません。必ず夫婦どちらか一人を名義人として通帳を作らなければならないからです。

そこで、夫婦共通の口座を作る時に確認しておきたいのが代理人カード(家族カード)が作成可能かどうかという点です。代理人カードが作成可能であれば、原則1枚しか発行されないキャッシュカードが、複数枚発行してもらえます。夫婦それぞれだと家族カードとしてキャッシュカードを2枚持つことが可能ですので、買い物の際に共有の口座から引き出すこともできます。代理人カードの発行は同居家族に限られることがあるので注意しましょう。

共有の口座を作る際には夫婦どちらかを名義人として開設し、代理人カードが作成可能かどうかの確認を忘れないようにしましょう。

また、代理人カードの口座をどちらが管理するのかも事前にお互いに話し合って決めておくと良いかもしれません。家計管理をうまく行うことは貯金の第一歩だからです。家事の分担の一つとして、家計管理が得意な方が収支をつけておくことがおすすめです。しかし、時間がない日々の生活の中で家計簿をつけるのは大変です。それが苦手だったり、ストレスを感じたりする場合は、家計簿アプリの利用がおすすめです。

例えば、クレジットカードやデビットカード、キャッシュカード、電子マネーを使用した履歴が記録されるアプリや、レシートを撮影するだけで家計簿に読み取る機能をもつ家計簿アプリをダウンロードして使うこともできます。銀行系のアプリなら口座残高や利用明細などの確認もできるので便利です。こうしたアプリを使うと日々のお金の管理がかなり楽になりストレスを軽減できます。

弊社が開発したお金の管理アプリ「マネソル」(特許あり)を紹介します。家計簿だけではなく、資産管理も簡単にすることができます。機能がかなり充実していますので、家計管理が大変やりやすくなるでしょう。また、「マネソル」(特許あり)を登録すると、無料にて弊社FPの相談を受けることができます。1ヶ月無料お試し期間がありますので、お金に不安などがある方は、ぜひ利用してみてください。

マネソル

(4)振り込み金額の決め方は?

夫婦共有の口座を作る前に話し合っておくべきことがあります。それは、共通口座への振り込み金額の割合をどのようにするかという点です。

避けておきたいのは、夫婦が生活費や貯蓄額を同額ずつ出し合って振り込むというパターンです。もし、夫婦間に収入格差があった場合、同様に出すと決めると不公平に感じたり、不満を持ったりするかもしれません。このように夫婦間に収入格差がある場合は、お互いの収入に応じて同じ割合で生活費や貯金額を出し合うと良いでしょう。同じ比率を出し合うのであれば、不公平感をなくすことができるのでオススメです。

振り込み金額については、夫婦のどちらか一方が不公平感や不満を感じることがないように、お互いに適切だと思われる金額を意見を出し合い、事前に十分に相手と話して、ルールを決めておくことが夫婦円満のコツです。

(5)緊急用の出費も貯めておくべき?

生活費や貯蓄だけでは、緊急時の支出に対応できるか心配かもしれません。できれば、収入の一部を緊急用として別の口座で管理したほうが無難です。注意点は、生活費と緊急用の出費を同じ口座で管理しないことです。

同じ口座で管理すると、つい管理がおざなりになり、緊急用の出費を子どもの教育資金や将来の住宅ローンの資金などのために貯めておいた貯蓄用口座からまかなうことになってしまうからです。そうならないためにも、生活費・貯蓄用と別に緊急用の口座を作っておくのがオススメです。

夫婦の共通口座でおすすめの銀行6選

銀行

ここまでは、夫婦で共通の口座を作っておくことのメリットを見てきました。それでは、実際に共通口座を作るなら、どこの銀行が良いのでしょうか?

ここでは徹底比較して厳選した共通口座を作るのにおすすめの銀行を「メガバンク」から3つ、「ネット銀行」から3つ、合計6つをご紹介します。

(1)夫婦の共通口座でおすすめのメガバンク3選

共通口座を作る際に、ネット銀行は少し不安があるという方に向けてメガバンクの中でおすすめをご紹介しましょう。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行

まず一つ目は、三菱UFJ銀行です。メガバンクの中でもATM設置数が一番多く、約7,000台と言われています。また、支店数も多く全国各地で引き出しが可能であることがおすすめの理由になります。また、引き出しや振り込みにかかる手数料がお得なこともおすすめするポイントになります。

②三井住友銀行

三井住友銀行

二つ目は、三井住友銀行です。三井住友銀行は三菱UFJ銀行と共同してATMを利用できるようになっているため、利便性が増しています。また、「かぞくのおさいふ」というアプリでvisaプリペイドカードでの支払いが管理できる点もおすすめするポイントです。

③ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行

三つ目は、メガバンクとは言えないかもしれませんが、ゆうちょ銀行をオススメします。一番のおすすめポイントとしては、ATM数の多さです。全国に約24,000台が設置されており、必要な時にお金が引き落とせないという事態を回避することができます。また、手数料もお得なのでおすすめです。

(2)夫婦の共通口座でおすすめのネット銀行3選

利便性や金利について評判が良いのはネット銀行です。ここでは、3つのネット銀行を紹介します。

①楽天銀行

楽天銀行

一つ目は、楽天銀行です。楽天グループが提供するサービスを多く利用する方であれば、楽天ポイントを貯めることもできるというメリットがあります。また、普通預金の金利も条件を達成するだけで0.10%と高金利がつくようになることも評判が良い理由の一つと言えるでしょう。更に楽天銀行のクレジットカードである楽天カードを利用すればポイント還元率も高いので大きなキャッシュバックも望めます。還元率は1〜3%と高く設定されているので、楽天カードを使いながらポイントを貯めて生活費用などに利用することも可能です。年会費も永年無料となっているのでおトク感があります。加えて、預金残高に応じて、最低でも月1回、最大で月7回まで手数料が無料となります。また、楽天カードは、一般的にカード発行に1週間、最短でも2日ほどで郵送にて送られてくるところ、即日発行ですぐに手元に届くことができます。

②イオン銀行

イオン銀行

二つ目は、イオン銀行です。一番のメリットとしては、イオン銀行ATMの利用であれば手数料が制限なく無料になる点です。生活費を毎日引き出すことは無いとは思いますが、イオン店舗内などに設置されていますので、日常的にスーパーでの買い物のついでに引き出す時にはおトク感があります。また、金利が高いのもメリットの一つです。楽天銀行同様に、イオンカードを利用することでポイントを貯めていくことができるのも評判が高い理由です。

③住信SBIネット銀行

住信SBI銀行

三つ目は、住信SBIネット銀行です。住信SBIネット銀行では、一つの口座を開設するだけで最大10個まで口座名をつけて管理を行うことができる「目的別口座」があります。何個も口座を持つのが面倒だと思う方は、「生活費」「貯蓄用」という風に項目ごとに分類することができ家計管理しやすくなります。また、金利が高い点や手数料が回数制限はあるものの無料となる点も魅力的です。

証券口座を使ってお金を貯める方法も

証券

お金を貯めるには、銀行にお金を預けておく方法だけではありません。正確に言えば、「お金を増やす」方法として証券会社で証券口座を開設することも選択肢としてあります。以前に比べ、各種手数料が引き下げられたので利用しやすくなっています。

(1)証券口座を使ってお金を貯めるメリット

①効率よく貯めることができる

資産形成の手段として、資産運用を行なってお金を貯めていくということです。投資の強みは預貯金に比べて速いスピードで資産形成できることです。活用方法次第で、資産を大きく増やせる可能性があります。投資と聞くと大きなリスクを想像して、なかなか始められないという人も多いかもしれません。確かにFXや短期的に利益を得たいものはリスクが大きい傾向にあります。しかし、リスクを抑えながら投資を始められる投資信託や、少額から売買が可能な株式もあり、使い方次第でローリスクで資産運用を始めることも可能になっています。毎月一定額を設定して積立てる積立投資という方法もあります。自分のライフスタイルにあわせて投資商品を選択できるのです。

②税金の優遇を受けることができる

税金について優遇が受けられるという強みがあるNISAやiDeCoなどもあります。ただし、投資商品ですので元本割れなどのリスクが完全になくなるわけでは無いことに注意しておきましょう。

③振込手数料がかからない

証券口座を活用することで振込手数料をかけることなく、お金を貯蓄用の口座に移すということも可能です。資金移動をよく行うという人は、証券口座を活用する方法も検討してみてください。ただし、取引手数料などの各種手数料がかかる場合もあるので注意しましょう。

④金利が高くなる場合がある

銀行口座と証券口座を開設することで金利が高くなる場合もあります。上述した楽天銀行では楽天銀行の口座開設と同時に楽天証券の口座を開設して、口座連携サービスの「マネーブリッジ」利用することで普通預金の金利が5倍の0.10%となるのでかなりおトクと言えるでしょう。また、SBI証券などのネット証券も人気が出つつありますので、ぜひチェックしおいてください。

(2)証券口座を使ってお金を貯める時の注意点

証券会社が倒産した場合、資産運用していたお金がどうなるのかという点は気になるポイントです。大切な資産を預けているのですから、気にならないはずはないと思いますので、ここで少し説明させていただきます。

通常、金融機関が破産した場合でも、預金については預金保険制度に加盟していれば、ペイオフなどの方法によって一定の金額が保護されることになっています。ただし、外貨預金については保護の対象ではないので注意が必要です。

それでは万が一、証券会社の経営が破綻してしまった場合、預けていた資産はどうなってしまうのでしょうか?実は証券会社は預金保険制度には加入していません。証券会社は、預金保険制度とは別の「投資者保護基金」に加入しており、「一顧客当たり1,000万円を限度としての補償」があります。

万が一、銀行や証券会社などが倒産しても、一定金額は保護されるのでご安心ください。

資産運用について詳しく知りたい方は、下記記事を参照にしてみてください。

お金の管理で不安な方はFPに相談

相談

お金の管理方法が不安な人は、資金管理の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)相談するのがおすすめです。

我々ファイナンシャルプランナーはライフイベントに応じた家計管理のアドバイス、収入と支出のバランスがとれた資金管理をサポートしています。

また、FPは税や社会保障、相続、保険、住宅ローンなどお金に関する様々な事柄について相談に応じ、詳しく説明することができます。子どもの養育費にどのくらいかかるか不安な人や今後の資金計画に不安がある人は、ぜひ一度専門家であるFPに相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

カップル

一つの口座で家計の管理をしていると、ついつい余計な出費をしてしまいお金を貯められなくなりがちです。それを防ぐためには、3つの口座を目的別に分けて利用することで、家庭のお金の流れを見える化することができ、貯金がしやすくなります。また、夫婦共通口座を持つことによって、家族のお金の流れが見えやすくなり、効率よく貯めることもできます。

家計の管理や貯金方法に悩みや不安がある時には、家計簿をつけたり、家計簿アプリで家計管理をしたりして、いくら使っているか見直してみましょう。それでも不安や悩みが解決しない場合には我々ファイナンシャルプランナー(FP)相談することがおすすめです。FPは家計のお金に関するプロフェッショナルですので、様々なライフプランのパターンに応じて的確なアドバイスがもらえるだけでなく、自身に適したお金の貯め方についての相談もさせて頂きます。

口座分けについて不安や上手くいかない場合には、プロであるFPに相談して目標実現するためのライフプランのサポートを受けて参考にしてみてはいかがでしょうか。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ
AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
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