ライフプラン表の作り方は?おすすめのツールとコツをご紹介
人は生きていく上で「就職」「結婚」「出産」など、様々なライフイベントを経験します。
そしてライフイベントの度に、お金が必要となります。
- ☑「マイホームがほしい」
- ☑「数年後に車を買い替えたい」
- ☑「老後は海外移住したい」
このような将来の夢や目標の実現にも、大きなお金が必要です。
人生を豊かに、安心して歩むためにはライフプランを立てることが重要となりますが、ライフプランの立て方がわからないという方も少なくないでしょう。
今回の記事では、ライフプランニングに必要なライフプラン表の作り方や、おすすめのツールと方法をご紹介します。
ライフプランニングとは
そもそもライフプランニングとは何かご存じでしょうか。
ライフプランニングとは、一言でいうと「人生設計」のことです。
今後の人生で起こるライフイベントをあらかじめシミュレーションし、収入・支出などを時系列にまとめたライフプラン表やシミュレーションツールを使用して、資金計画を立てます。
ライフプラン表を作るメリット
ライフプラン表を作ることで得られるメリットがあります。
「ライフプランについて考えてはいるけど、ライフプラン表を作ることまではできていない」という人も、メリットを考慮すれば、時間を割いて作る価値があるといえます。
具体的には下記の4つのメリットをご紹介します。
(1)今後の人生と真剣に向き合い、考える機会になる
ライフプラン表には家族の年齢を時系列に並べるため、今後の家族との時間を考えることになります。
例えばご両親との今後の時間がどのくらいあるか、別居している子供と過ごす時間がどのくらいあるか、考えたことはあるでしょうか。
あまり考えたくないと思うかもしれませんが、いつまでも元気でいると思っていても、いつかは家族と死別する時が来ます。
平均寿命からあと何年くらいかを考えると、「もっと会いに行こう」と、家族との付き合い方を考え直すきっかけになるかと思います。
ライフプラン表を作成することは、今後の人生を誰とどのように過ごすか真剣に向き合い、考える良い機会となります。
(2)お金の動きを見える化し、具体的な対策を検討できる
ライフプラン表を作成することで、時系列に沿ってライフイベントやその時の年齢・キャッシュフローをまとめられ、お金の動きを「見える化」することができます。
大きな支出があるタイミングや赤字となりそうなタイミングを把握することで、何歳までにいくら必要となるかが明確にわかり、逆算して備えることができます。
例えば10年後に100万円の赤字になりそうだということがわかった場合、年間10万円の支出を削る必要があるということになります。
月々にすると1万円足らずであることがわかるため、少しの調整でなんとかできそうだということが判断できます。
ぼんやりとお金が必要だということを認識していても、認識しているだけでは備えられません。
ライフプラン表を作ってお金の動きを見える化することで、貯金や節約の目標が明確となり、具体的な対策を検討することができるのです。
(3)将来のお金の不安を軽減できる
「老後2,000万円問題」が昨今話題となりましたが、日本の平均寿命の延伸化により、資産形成の重要性が高まっています。
誰もが老後に2,000万円不足するというわけではありませんが、現状の生活を続けて老後の生活資金が賄えるのか、漠然と不安に思っている方は多いのではないでしょうか。
ライフプラン表を作ることで、老後までにいくら必要となるのかを具体的にシミュレーションできるため、老後への不安を軽減することができます。
また早いうちにライフプランを立てることで、課題に対してより早く、計画的に手を打つことが可能となります。
(4)より具体的な人生計画が立てられる
ライフプランニングの際には、万が一の不幸やアクシデントに見舞われた場合を想定して、複数のパターンのライフプランを立てることをおすすめします。
複数のライフプランを立てることで、予期せぬリスクによる出費が生じる場合にも、国からの補助金や勤め先の収入を考慮して備えることができ、「想定外の事態に陥っても生活できる」という安心感につながります。
またこの安心感を得ることで、憧れていた場所への移住や、やってみたかった仕事へチャレンジするなど、夢や目標へ向けて人生を動かしていけるかもしれません。
ライフプランの必要性やメリットについてはこちらの記事を合せてチェックしてみてください。
ライフプラン表の作り方
ライフプランを作成するためには、下記の5つの項目をリストアップし、表に入力していく必要があります。1つずつ説明していきます。
(1)夢や目標
まずは今後の人生における夢や目標についてリストアップします。
例えば、「マイホームの購入」や、「車の購入」、「結婚式を挙げる」等です。
自分だけではなく、家族全員の夢や目標を洗い出します。
夢や目標の実現のために、いつ頃どのくらいの費用がかかりそうか、大まかな目安でよいので、想定しておきます。
(2)家族構成
次に家族構成をリストアップします。
家族全員の年齢を時系列にして、いつ頃大きな出費があるのかをわかるようにします。
子供の教育費がかからなくなるまでや、リタイアするまでなど、20~30年スパンで作成することをおすすめします。
(3)ライフイベント
家族構成をリストアップしたら、家族一人ひとりの今後のライフイベントを洗い出します。
例えば子供の学校入学・卒業・受験など、ある程度の出費があるタイミングです。
家族の年齢の時系列に沿ってリストアップします。
(4)支出・収入
現在の年間の収入と支出を書きだします。
会社員であれば給与やボーナス、自営業であれば事業所得が収入です。
収入は税引き後の手取り額を書きだします。
支出は、生活費(光熱費等)・住居費・車両費(ローンやガソリン代、保険料等)・教育費・生命保険料などです。
収入と支出から、自分の貯蓄力を把握することができます。
(5)貯蓄残高
貯蓄残高は、預貯金だけでなく、株や投資信託などの運用資産も含めて計算します。
運用資産は、想定している運用利回り(3%など)があれば、それをもとに時系列に入力します。
ライフプランを作る際のおすすめの方法
(1)テンプレートを使う
エクセルでライフプラン表を作成する際に、テンプレートを利用すると便利です。
日本FP協会や、マイクロソフトのテンプレートは無料で使うことができるため、一度試してみるとよいでしょう。
(2)シミュレーションツールを使う
ライフプランニングに、シミュレーションツールを活用するのもおすすめの方法です。
シミュレーションツールの「マネソル」(特許あり)は、弊社の16,000件の相談データを元に開発された、簡単に資産管理ができるアプリです。
質問に答えていくだけで、今後の資金計画をシミュレーションできます。
銀行などの金融機関とのデータ連携が可能で、家計簿の機能から詳細な資産管理まで一元管理することができます。
不動産購入など、自分のライフプランを何度でもシミュレーションすることができますので、お金をちゃんと管理したいという方はぜひ活用してみてください。
(3)FPに相談する
ファイナンシャルプランナー(FP)は、ライフプランについてアドバイスを行う「お金の専門家」です。
ご紹介したライフプラン表のテンプレートや、シミュレーションツールを使って自分自身でライフプランニングをすることも可能ですが、より精度の高いライフプランニングを行いたい場合は、お金のプロであるファイナンシャルプランナーへ相談することをおすすめします。
特に現在の資金計画だと夢や目標を叶えることが難しいという場合は、ファイナンシャルプランナーに相談することで、改善策を提案してもらえます。
また、人生の夢や目標は時間とともに変わっていくものです。
その時の状況に応じて柔軟に見直していく必要がありますが、ファイナンシャルプランナーに相談すれば、どのように見直せばよいかアドバイスを受けられます。
弊社のファイナンシャルプランナーは初回無料で相談が可能です。
ライフプランを考えたいという人は、ぜひ弊社のファイナンシャルプランナーに一度相談してみてください。
まとめ
今回の記事ではライフプランの作り方や、おすすめのツールと方法についてご紹介しました。
「人生100年時代」といわれる現代では、今後の人生に必要なお金についての計画をより
しっかりと考える必要があります。
将来のお金のことについてまだあまり考えられていないという人は、この記事を参考に、
ぜひライフプランニングを検討してみてください。
まずはシミュレーションツールなどを使って大まかな見通しをたて、より詳細な計画についてはFPに相談することをおすすめします。
著者
- AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
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