FPの主な転職先4選!未経験者が転職する前に知っておくべき知識まとめ
「転職先の選択肢を増やすために、FPの資格って有利になるのかな?」という疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
ファイナンシャル・プランナーとして活躍できる場は少なくありませんので、目指している業界によってはFPの資格を取るメリットもあるでしょう。
今回はFPが活躍できる転職先について、また未経験であっても転職ができるのかどうかについて詳しく解説していきます。
FPの主な転職先4選
現在、FPの資格は知名度も高く、10代、20代といった若手から、40代、50代以上と行った社会経験が豊富な年代であっても、FP資格の取得を目指している人が増えています。
実際にFPの資格を取得できた上で、転職しやすくなる4つの転職先について解説していきます。
(1)FP事務所
FPの資格を活かすと考えたときに、ファイナンシャルプランナーとしてFP事務所で活躍するという選択肢もあります。
FP事務所での仕事内容は、主に個人のお客様に対して、保険の見直し、持ち家と賃貸をどちらにするか、資産運用や税金の相談など、お金に関するコンサルティング業務を行っています。
まさにFPの資格で学ぶ全てのジャンルについて専門家として答えられるようになる必要があるため、すでに資格を持っていることで一定の信用を勝ち取ることもできるでしょう。
創立したてのFP事務所であれば、求人情報にリモートワークやフレックスタイム制、在宅勤務可能、勤務地を選べるなど、新しい働き方への理解もある会社も多いですので、大手と比べて希望する働き方に合っているか比較検討するのもおすすめです。
(2)不動産会社
FPの資格を取得する中で、不動産の売買や税金に関する知識を得ることができます。
そのため、不動産会社に転職するというのも良い選択肢の一つになります。
不動産会社の事業内容としては、居住用不動産や投資用ビルを販売するのであれば住宅ローンやライフプランニングのスキルを活用できますし、投資用不動産を提案するのであれば、不動産はもちろん、他の資産運用との比較提案ができれば有利になるでしょう。
また、不動産業界においては、雇用形態が年棒制、もしくは営業活動の頑張り次第でインセンティブが大きくなり、800万円、1000万円と伸ばしていくことができるでしょう。
不動産会社への転職といえば宅建の資格が有利と言われていますので、不動産会社の中でも福利厚生が充実した上場企業を目指すなどキャリアアップを考えるのであれば、FPと宅建のダブルホルダーを目指し、自信と実績を得るというのも良いでしょう。
(3)銀行、証券会社などの金融業界
FPはお金を中心とした知識取得になりますので、金融業界への転職が最もイメージしやすいのではないでしょうか。
実際に、銀行では預金引き出しなどの窓口業務だけではなく、投資信託販売などの資産運用やライフプランニングにおけるマネーセミナーや住宅ローンを扱っています。
証券会社では、株式や債権などの金融商品の販売を通して資産運用について提案する業務もあります。
銀行、証券会社共に知識はもちろん、学歴や実務経験など、幅広く適正を求められます。
とはいえ、株式会社の大手上場企業であれば、全国に転勤の可能性もあります。
また、銀行、証券会社の中でも、東京、大阪、名古屋といった首都圏エリアに本社を構える大手企業の場合、社会保険の負担がない、家賃補助がでるなど、新卒の就職希望先としても人気がありますので、資格を取ったからといって安心することなく研鑽していく必要があるでしょう。
(4)保険会社、代理店
FPにおいては生命保険を中心に各種保険について学習します。
そのため、保険会社、保険会社の代理店の中で、生保、損保などの自社サービスを中心にノルマ達成、業務に活かすこともできるでしょう。
保険会社に勤める場合、主には自社の扱う保険商品の保険コンサルタントとして、来店型保険ショップのように、保険営業からスタートすることになるでしょう。
資格取得支援をしている会社も少なくありませんので、支援をもらって資格を取るというのもよいでしょう。
もちろん、事務員やコールセンターであっても、プロとして案件対応する際には、保険の知識は必要不可欠になります。
保険会社は各企業によって研修の手厚い会社から、固定投資制度、完全歩合制で本業、副業に関わらず自ら結果を残していかなくてはならない会社まで幅広くあります。
FPという資格をきっかけに保険業界について詳しく学んでいくのも選択肢の一つとなるでしょう。
ファイナンシャルプランナー未経験者の転職は厳しい?
ファイナンシャルプランナーとして働くには、FPの資格を持っているから引く手あまたになるというわけではありません。
FP資格はきっかけにはなりますが、経験者限定の求人も少なくありませんし、ファイナンシャルプランナー未経験者から転職するのは決して簡単なことではないのです。
(1)不動産、税金など必要な知識は多岐に渡る
FPの資格は幅広いジャンルをカバーしていますが、実際に業務に活かすためにはより専門的な知識も必要になります。
例えば、不動産であれば宅建士、税金であれば税理士といった、各ジャンルを専門的に学んでいる専門家と競合することになります。
FPの資格を取得した上で、さらに深い知識や経験が必要になってきます。
(2)スキルの他に経験も重要である
ファイナンシャルプランナーとしてどんなに知識を得た上で、実際に現場や商談の経験を積んでいく必要があります。
机上で学んだ知識がそのまま活用できる場面だけではありませんので、スキルに頼るだけではなく、早めに現場経験を積めるようにしていくことが大切です。
例えば、弊社の場合は入社後必ずご自身でも投資をしてもらうようにしています。
ご自身で投資してみて初めて分かることがたくさんありますので、そのような経験を持った上でお客様にアドバイスをさせて頂きます。
(3)資格があるからアドバイスができるわけではない
FPの資格があるからといって、ファイナンシャルプランナーの業務を独占できるわけではありません。
資格がなくても、専門的な知識があったり、トーク力や営業力が高い人もファイナンシャルプランナーの業務として家計相談や相談者への接客を行うことができます。
あくまでも、資格はきっかけの一つであり、資格があるからといって満足してしまうのはリスクが高いといえるでしょう。
【年代別】未経験者がFPに転職するには?
それでは、未経験者からFPに転職することはできないのでしょうか。
実際には、転職先の企業・業界によって転職難易度は大きく異なります。
例えば、保険・不動産業界であれば敷居は比較的低く、実績を上げることができれば長期活躍することもできるでしょう。
一方、銀行・証券業界であれば、学歴やキャリアを重視される傾向もあり、未経験から転職するために内定を勝ち取るには、資格以外にも魅力的な能力や実績が求められるケースも多いです。具体的に年代別に未経験から転職できるか考察していきます。
(1)30代からの転職
30代は、比較的転職しやすいといえます。
実際に20代から30代では初心者歓迎、未経験者OKというケースも少なくありません。
そのため、年間休120日以上、完全週休2日制、残業月20時間以内といった、優遇された職場環境にこだわって転職先を吟味することも比較的やりやすいといえるでしょう。
その上で、営業経験があれば積極的に採用したいという企業も多いので転職願望を実現させられる可能性は高いです。
FPの資格と併用して、現在の仕事においてのキャリアアップにも励んでいくことで、より有利に転職活動を進めることができるはずです。
(2)40代からの転職
40代は、FP資格に加えて、営業・業界経験の有無でかなり差がでてきます。
過去の社会人歴の中に、営業やコンサル経験があれば、未経験であったとしても転職のチャンスは見つけられる可能性があります。
即戦力を求められる年代にもなりますから、入社時、もしくは入社後に同年代のメンバーに遅れを取らないためにも、FPに加えて保険資格や宅建士、中小企業診断士といった専門的な資格とのダブルライセンスを狙っていくのも良いでしょう。
(3)50代からの転職
50代は、FP業界に在籍したことがない未経験からの転職となると、かなりの覚悟を持って臨む必要があるでしょう。
事実として、未経験者の応募条件として、年齢制限を設けている求人も少なくないため、求人数自体は限られていますし、多くの場合、入社後の上司やOJTの担当が30代、40代になることを考えると、採用する側にも不安材料が増えてしまい、積極採用はされにくい傾向があります。
結果として、対面で面接する前のWEB面接や履歴書提出の書類選考の段階で弾かれてしまうケースもでてくるでしょう。
複数の転職サイト、転職キャリアエージェントに登録をして、業界未経験であっても面接対象となる企業を積極的に探していくのが良いでしょう。
一方、社会人経験が長く、他業界での営業やコンサルタントの経験が豊富など、中途採用だからこその魅力的な人材としてキャリアをアピールすることができれば、転職成功の可能性も少なくないと考えていいでしょう。
ファイナンシャルプランナーの年収はいくら?
ファイナンシャルプランナーの平均年収は600万円前後といわれています。
具体的なファイナンシャルプランナーの働き方と年収について詳しく見ていきましょう。
(1)企業系FPの年収
企業に勤めているファイナンシャルプランナーの平均年収は522万円前後です。
一般的な企業の平均年収や給与と比較すると高めの年収水準になります。
金融業界ということもあり、基本給が高い正社員が多いのも平均年収が高くなっている要因の一つと考えられるでしょう。
参照:indeed 年収や給与を職種名で検索 2023年時点
(2)独立系FPの年収
起業・独立しているファイナンシャルプランナーの年収は300万円から2,000万円を超える年収を稼いでいるケースもあります。
独立系FPの場合、保険商品や不動産など得意ジャンルに特化しているケースが多く、実力によって集客力も大きく差がでてきます。
会社の看板で集客は難しいですから、自ら新規開拓をしたり、来店を増やすために広告やテレアポに力を入れたり、提案営業の場を設けるだけでもハードルは低くありません。
暮らしていくだけでギリギリな月給になってしまうファイナンシャルプランナーがいる一方、売上を伸ばし、成果を出し続けているファイナンシャルプランナーもいますので、まさに実力次第といえます。
(3)資格によって年収が変わる
FPは3級から1級まであります。
民間資格としてAFPやCFPなどありますが、ファイナンシャル・プランニング技能士を名乗れる国家資格はFP3級、2級、1級になります。
級によって分けられた年収データはありませんが、多数の金融業界で働く人がFP2級を取得する課程で級を取得している傾向があり、平均年収である400万円前後は稼いでいると考えていいでしょう。
その上で、2級を取得することで勤め人として稼ぐ500万円から600万円前後にキャリアアップしていくことが考えられます。
1級になると難易度も一気に上がりますので、1級取得者となると、企業でも高い役職者として高待遇の中で将来を期待されて働いているか、起業・独立を成功させている人も多いでしょう。
そう考えると、1級取得者は2級取得者の600万円を超えて1,000万以上のプレイヤーも多く存在していると考えられます。
(4)努力次第で年収1,000万も可能
ファイナンシャルプランナーは資格取得の上で、実力があればバンバン成果をあげて収入を増やしていける業界といえます。
専門知識を持ち、保険サービスや資産形成についてもアドバイスできるような経験値があれば、男性、女性問わず、会社員であっても、フリーエージェントであっても、しっかりと努力して成長していくことで、年収1,000万円を超えられる可能性も十分にある業界といえるでしょう。
弊社の場合は、努力次第で20代で年収1,000万円の方もいます。具体的なモデルは下記より確認してみてください。
ファイナンシャルプランナーに向いている人
最後に、ファイナンシャルプランナーに向いている人の特徴を3つ解説していきます。
(1)コミュニケーション能力が高い
ファイナンシャルプランナーの主な業務は、個人のお金に関するお悩み解決です。
つまり、目の前のお客様の悩みやニーズをヒアリングした上で、相手に寄り添った提案をしていくことが大切です。
また、お金や人生に関する悩み相談がメインになるため、気軽に誰にでも相談できるようなことではありません。
そのため、相談者が安心して本音を話せるようにするために、コミュニケーション能力が高い人であるかは重要な要素になってきます。
(2)勉強が好き
お金に関する知識や法律は常にアップデートされていきます。
年金制度や税制、生命保険や損害保険などの金融商品に関する知識など、年々新しい情報を学び習得していくことが必要不可欠です。
古いままの知識を相談者に伝えてしまってはトラブルのもとになりますから、いつまでも勉強熱心であることは重要な要素といえます。
(3)人をサポートするのが得意
誰かをサポート、フォローするのが得意な人もファイナンシャルプランナーに向いているといえるでしょう。
相談者の悩みに対して、相手が傷つかないように有益なアドバイスができれば、相談者の人生にとって大きなプラスを提供できます。
人に喜ばれたり、感謝されたりするのにやりがいを感じる人にとっては、ファイナンシャルプランナーは魅力的な働き方の一つといえます。
まとめ
今回は、FP資格を取得して未経験からでも転職できるかどうかについて解説してきました。
実際には、FP資格を取得しただけでは転職が難しい業界もありますが、FP資格を保有していることで、転職に有利になるケースは少なくありません。
転職に有利と考えられるのはFP2級以上になります。
FP3級は比較的取得しやすい資格のため、学生や主婦の取得者も多く、FP2級にチャレンジするためのステップアップとして考えるのが現実的といえるでしょう。
転職活動のアピール材料の一つとして、FP2級の資格取得を、是非狙ってみてください。
著者
- AFP、宅地建物取引士、DCプランナー、証券外務員一種、二種、内部管理責任者、不動産賃貸経営管理士、住宅ローンアドバイザー、日商簿記2級
☆「幻冬舎ゴールドオンライン」にて記事連載中☆
☆「NewsPicks」にて記事連載中☆
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
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