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子育て費用シミュレーション2026|0歳から大学卒業までいくら必要?【FP監修・最新無償化対応】

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代表取締役 田中佑輝

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アルファ・ファイナンシャルプランナーズ 代表取締役/田中佑輝

子ども1人にかかる子育て費用の総額は、進路や世帯年収によって2,000万円〜3,500万円以上と大きく異なります。
2026年からは高校無償化の拡充・多子世帯への大学無償化が本格化しており、制度を正しく活用すれば実質負担を数百万円単位で圧縮可能です。
ただし、教育費には明確な「ピーク時期」があり、「なんとなく貯めている」だけでは家計破綻のリスクがあります。 世帯年収・進路・きょうだいの人数に応じたシミュレーションを行うことが、将来の不安を解消する唯一の解決策です。

子育て費用シミュレーション2026|0歳から大学卒業までいくら必要?【FP監修・最新無償化対応】

はじめに|「なんとなく貯めている」が最も危険な状態です

「子どもの教育費、ちゃんと用意できるかな…」 このページにたどり端いたあなたも、きっと一度はそう思ったことがあるはずです 。子育て費用への漠然とした不安は、子を持つほぼすべての親が抱える共通の悩みです 。しかし、ファイナンシャルプランナーとして3万件以上の家計相談に携わってきた私・田中佑輝が断言できるのは、不安を感じていること自体は正常であり、むしろ危険なのは不安を感じながらもなんとなく対処している状態だということです

毎月1〜2万円を児童手当と一緒に貯金口座へ移している 。学資保険に入っているからとりあえず安心している 。そういうご家庭が実は最もリスクにさらされています 。なぜなら、子育て費用は「いつ・いくら必要か」のタイミングが極めてシビアで、準備の量よりも準備のタイミングと配分が明暗を分けるからです

本記事では、2026年の最新制度(高校無償化拡充・多子世帯大学無償化・物価高の影響)を完全反映しながら、0歳から大学卒業までの子育て費用を徹底的に数字で「見える化」します 。読み終えるころには、漠然とした不安が「わが家に必要な具体的な数字と戦略」に変わるはずです 。

【結論】子育て費用の総額シミュレーション(2026年最新版)

子ども1人にかかる総額(平均値)

まず結論から。文部科学省・内閣府・日本FP協会のデータをもとに試算した2026年時点の子育て費用総額(0歳〜大学卒業22歳まで)は以下の通りです

進路パターン総額の目安
全て公立(大学も国立)約2,000万〜2,300万円
高校・大学が私立(文系)約2,800万〜3,200万円
中学受験あり・大学私立理系約3,200万〜3,500万円
私立医学部・歯学部約5,000万〜7,000万円以上

ここには学費だけでなく、衣食費・習い事・塾・部活・スマートフォン代・受験費用・一人暮らしの仕送りなど、子育てに関わるすべての費用を含んでいます 。「2,000万円なら貯められる」と感じる方もいるかもしれませんが、重要なのは「22年間で均等に払う費用ではない」という事実です 。費用のかかり方には明確なピークがあり、そこへの備えが不十分なご家庭が教育費の問題に直面します

【2026年版】無償化制度を反映した実質負担額

  • 幼児教育・保育の無償化(2019年〜継続)3〜5歳の幼稚園・保育所・認定こども園の利用料が無償(上限あり) 。0〜2歳は住民税非課税世帯のみ対象 。2026年現在、対象施設の拡充が進んでいます 。
  • 高校授業料無償化(2026年度から全国拡充)公立高校は従来から実質無償でしたが、2026年度より私立高校への支援額が引き上げられ、世帯年収に関わらず授業料の大部分がカバーされる都道府県が増加しています 。
  • 多子世帯への大学無償化(2024年〜段階拡充)扶養する子どもが3人以上いる多子世帯は、2024年度から大学・短大・専門学校の授業料等が無償化(所得制限あり) 。2026年現在、対象範囲がさらに拡大し、第1子・第2子世帯も給付型奨学金の対象条件が緩和されています 。
  • 給付型奨学金(日本学生支援機構)返還不要の給付型奨学金は、世帯収入に応じて月額2〜7.5万円が支給 。授業料減免と組み合わせることで、私立大学でも年間最大約100万円の支援を受けられるケースがあります 。

これらの制度を最大限活用した場合、全公立パターンでは実質総負担が1,500万円台まで圧縮できる可能性があります 。ただし制度の適用には手続きと条件確認が必要です

パターン別シミュレーション(年齢別費用イメージ)

ライフステージ【パターンA
全公立コース
【パターンB
高校・大学を私立コース
【パターンC
中学受験あり私立コース
0〜5歳年間30〜50万円
(保育料・食費など)
年間30〜55万円年間30〜60万円
小学生年間20〜35万円
(習い事・給食費など)
年間25〜40万円年間60〜120万円
(受験塾代が激増)
中学生年間30〜50万円
(塾代が急増)
年間40〜70万円年間130〜180万円
(私立一貫校)
高校生年間35〜60万円
(塾・受験費含む)
年間80〜130万円
(私立授業料込み)
年間130〜180万円
大学生年間100〜130万円
(国立授業料・生活費)
年間160〜200万円
(私立文系・一人暮らし)
年間160〜220万円
(私立理系・一人暮らし)

【結論まとめ】必要額は「家庭ごとに違う」

ここまでの数字を見て、「自分の家庭の場合はいくらなんだろう?」と思いましたか?それが正常な反応です 。子育て費用は世帯年収・居住地域・お子さんの進路の希望・きょうだいの人数によって大きく変わります 。全国平均の数字はあくまで参考値にすぎません

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ライフステージ別・詳細費用内訳と貯め時の見極め(0歳〜大学まで)

0〜6歳(保育園・幼稚園期)|最大の「貯め時」を絶対に逃すな

2026年現在、3〜5歳の保育料は原則無償化されているため、保護者の手取り収入に比べて支出は比較的少ない時期です 。しかし問題は「無償化で浮いたお金をどう使うか」です 。多くのご家庭が習い事や生活水準の向上に充ててしまいますが、これが最大の落とし穴です

保育料0〜2歳 月3〜5万円、3〜5歳は無償化で大幅軽減
食費・衣服費年間30〜40万円
習い事(水泳・英語など)月1〜2万円
医療費自治体の助成で概ね無料〜低額

なぜ0〜6歳が最大の「貯め時」なのか。答えは単純です 。子どもが小学生になると学習塾などの費用が発生し始め、中学・高校になると教育費が急増します 。大学生になれば仕送りで月10〜15万円が飛んでいきます 。つまり、教育費が本格化する前のこの時期に可能な限り資産を積み上げておくことが、家計防衛の最重要戦略なのです 。目標として、この時期に月3〜5万円を積立投資(つみたてNISA)に回すことができれば、6年間で元本約216〜360万円、運用益を含めれば300〜500万円の教育資金の土台を作れます

小学生(7〜12歳)|習い事と塾の費用が静かに膨らむ期間

学用品・給食費年間10〜15万円
習い事(スポーツ・音楽・英語)月2〜4万円
学習塾(任意)月1〜3万円(高学年で増加)
学校外活動費(修学旅行・林間学校)年間5〜10万円

公立小学校の授業料は無料ですが、諸費用を合計すると年間20〜40万円程度かかります 。この時期に中学受験を目指すご家庭は、5〜6年生で塾代が月5〜10万円に達するケースもあり、年間60〜120万円の教育費が発生します

中学生(13〜15歳)|塾代が急増する「教育費加速期」

公立中学授業料無料、諸費用年間5〜8万円
私立中学授業料含む年間80〜130万円
学習塾月3〜8万円(高校受験対策で急増)
部活費(ユニフォーム・遠征等)年間10〜30万円
スマートフォン月5,000〜8,000円

中学生になると「塾代」が家計に重くのしかかります 。高校受験を控えた中3では、集団塾・個別指導を組み合わせて月10万円を超えるご家庭も珍しくありません 。この時期から教育費の「加速」が始まることを事前に認識し、家計の支出全体を見直しておく必要があります

高校生(16〜18歳)|費用の分岐点。公立か私立かで年間50万円以上の差

公立高校授業料実質無償(就学支援金活用)、諸費用年間20〜30万円
私立高校授業料含む年間80〜120万円(支援金適用後でも差あり)
予備校・塾月4〜8万円
大学受験費用(出願・交通・宿泊)年間30〜50万円

高校選択は子育て費用における最大の分岐点の一つです 。2026年度からは私立高校への就学支援金が引き上げられましたが、それでも公立・私立では年間50〜80万円の差が残ります 。また大学受験では、国公立・私立の併願を含めると受験費用だけで30〜50万円かかるケースも多く、3年間で見ると高校生の教育費はトータル100〜400万円と大きな幅があります

大学生(19〜22歳)|家計へのインパクトが最大化する4年間

国立大学授業料年間約54万円+入学金28万円(初年度約82万円)
私立文系授業料年間約80〜100万円+入学金(初年度約120〜130万円)
私立理系授業料年間約120〜150万円(初年度約160〜180万円)
私立医歯系授業料年間300〜600万円(6年間で2,000〜4,000万円)
一人暮らし仕送り月8〜15万円(年間100〜180万円)

大学生は4年間で最も費用がかかる時期です 。私立大学・一人暮らしの組み合わせでは、4年間の総費用が800〜1,000万円を超えることも珍しくありません 。しかもこの時期、多くの親御さんは50代に差し掛かり、自分自身の老後資金準備も急務になります 。子どもの教育費と自分の老後資金が同時にピークを迎える「ダブルピーク」が最大のリスクです

【重要】お金のピークはいつ来る?

子育て費用のキャッシュフローを概観すると、多くのご家庭でピークは「高校3年〜大学2年」の時期に訪れます 。この期間に年間200〜300万円規模の支出が集中するのです 。この事実を10年前から知っているご家庭と、直前に気づくご家庭では、準備の余裕がまったく異なります

プロの視点コラム①(田中佑輝)|3万件の相談で見えた貯めるべき時期の共通点 私がこれまで相談を受けてきたご家庭を振り返ると、教育費問題が顕在化するタイミングには驚くほど共通点があります 。それは「子どもが中3〜高1になったとき」です 。塾代・高校授業料・大学受験費が一気に重なり、家計が突然赤字に転落するご家庭が後を絶ちません 。

逆に問題なく乗り越えたご家庭の共通点は「子どもが0〜6歳の時期に月3万円以上を積み立てていた」こと 。この差は将来の選択肢の広さに直結します 。貯め時を逃した後から挽回するのは、インフレが進む2026年においてさらに困難になっています

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【2026年最新】教育資金を助ける公的制度の活用術

幼児教育・保育の無償化

2019年10月にスタートした幼児教育・保育の無償化は、2026年現在も継続・拡充されています 。3〜5歳のすべての子どもが、幼稚園・保育所・認定こども園の利用料を無償で利用できます(給食費・教材費等は別途) 。なお認可外保育施設は月額3.7万円を上限に補助があります 。注意点として、0〜2歳は住民税非課税世帯のみ無償化の対象であり、一般的な共働き世帯は対象外です

高校授業料無償化(就学支援金制度)

公立高校は就学支援金により授業料が実質無償 。私立高校は2026年度より支援額が引き上げられ、多くの都道府県で年収590万円未満の世帯では私立授業料のほぼ全額が補助される仕組みになっています 。東京都などは独自の上乗せ補助で、年収910万円未満の世帯まで対象を拡大しています 。ただし「授業料」のみが対象であり、施設費・教材費・制服代・修学旅行費などは実費負担です 。私立高校では授業料以外の費用が年間30〜60万円かかることを忘れないでください

大学無償化(多子世帯・低所得世帯向け)

  • 低所得世帯向け(給付型奨学金+授業料減免)住民税非課税世帯(年収目安〜270万円)は授業料・入学金が全額免除+月額最大7.5万円の給付型奨学金 。第Ⅱ区分(年収目安〜300万円)・第Ⅲ区分(年収目安〜380万円)でも段階的に支援が受けられます 。
  • 多子世帯向け(2024年新設・2026年拡充)扶養する子どもが3人以上いる多子世帯では、大学・短大・専門学校の授業料・入学金が無償(所得上限あり) 。2026年の拡充により、対象となる学校の種別が広がり、私立大学でも適用されるケースが増えています 。

奨学金制度(給付型・貸与型)

給付型奨学金は前述の通り、条件を満たせば返還不要で月2〜7.5万円が支給されます 。一方、貸与型奨学金(第一種:無利子、第二種:有利子)は借りやすい反面、卒業後の返済負担が重くのしかかります 。2026年現在、奨学金の残債を抱えたまま結婚・住宅購入・子育てを迎える「奨学金世代」の連鎖が社会問題になっており、できる限り給付型で賄い、貸与型は慎重に検討するのがFP的見解です

その他の支援制度

児童手当は2024年改正で所得制限が撤廃され、第3子以降は月額3万円に増額されました 。0歳〜18歳まで受給できるため、トータルで200〜300万円以上になるケースも 。この児童手当を生活費に充てず、全額積立に回す習慣が教育資金準備の鉄則です 。教育ローン(国の教育ローン)は年収制限はありますが固定金利2.25%(2026年時点)で最大350万円まで借り入れ可能 。民間ローンよりも有利な条件です 。いざというときのセーフティネットとして把握しておきましょう

プロの視点コラム②(田中佑輝)|制度を使いこなせる家庭と使えない家庭の差 相談に来られるご家庭を見ていると、公的制度の活用度合いに驚くほど差があります 。制度を使いこなせているご家庭の共通点は「毎年4〜5月に制度改正の情報をアップデートしている」こと 。逆に使えていないご家庭の多くは「どこかで申請が止まっている」「所得制限で対象外だと思い込んでいる(実は対象だった)」というケースです 。年収600万〜800万円の中間層こそ、制度のはざまに落ちやすいため、一度プロのFPに確認することを強くおすすめします 。


教育インフレに勝つ!3万件の相談実績から導く資産形成術

教育費は“インフレする”——2026年の現実

2026年現在、教育費を取り巻く環境は深刻です 。2020年を100とした場合、私立大学の授業料は2026年時点で約110〜115まで上昇しています 。物価高の影響は食費・光熱費だけでなく、教材費・制服代・学校給食費にも及んでいます 。さらに教育のオンライン化・グローバル化で「プログラミング教室」「英語教育」「海外研修」への需要が高まり、習い事費用も着実に膨らんでいます 。今から10年後、20年後の教育費はさらに高くなっている可能性が高い 。だからこそ、単純な「貯金」では追いつかない時代になっているのです

間違った貯め方(NG例)

  • NG①:普通預金だけで貯める現在のメガバンク普通預金の金利は年0.02〜0.1%程度(2026年時点) 。教育インフレ率が年1〜2%で進む環境では、実質的に資産が目減りしています 。「元本保証だから安心」という考えは、インフレが続く現代では通用しません 。
  • NG②:学資保険だけに頼る学資保険の最大のメリットは「強制貯蓄機能」と「万が一の時の保障」ですが、返戻率は概ね100〜105%程度(2026年時点) 。インフレを考慮すると実質リターンはほぼゼロかマイナスです 。また保険料が家計を圧迫し、その他の資産形成ができなくなる「学資保険貧乏」に陥るご家庭もいます 。
  • NG③:教育費に全振りして老後資金を後回しこれが最も深刻なパターンです 。「老後のことは後で考える」と言っているうちに50代になり、老後資金がほぼゼロ——という相談が後を絶ちません 。

正しい資産形成戦略

  • つみたてNISAを活用した積立投資2024年から新NISAが始まり、年間360万円までの投資が非課税になりました(つみたて投資枠:年120万円、成長投資枠:年240万円) 。毎月3〜5万円を全世界株式インデックスファンドに積み立てるだけで、10年間で期待リターン(年利5%想定)は元本よりも60〜80%大きくなる可能性があります 。
  • 分散投資で「教育費用口座」と「老後資産口座」を分けて管理教育費は「使う時期が決まっている資金」です 。10年以内に使うお金はリスクを下げた運用(債券比率高め)、老後資金は20〜30年先なので株式比率を高める——このように目的別に運用方針を分けることが重要です 。
  • 時間の力を最大限に使う複利の力は時間が長いほど強力です 。子どもが0歳のときから積み立てを始めた場合と、5歳から始めた場合では、22歳時点での資産額に数百万円の差が生まれます 。「いつか始めよう」ではなく「今すぐ始める」が唯一の正解です 。

教育費と老後資金の両立

「教育費か老後資金か」という二択思考が最大の誤りです 。正しいアプローチは「同時並行で準備すること」 。まず会社員の場合は企業型確定拠出年金(iDeCo)を最大限活用したうえで、残りをNISAで教育資金に充てましょう 。iDeCoは掛金全額が所得控除になるため、税メリットが大きいです 。次に、親の年齢が50代になったら教育費優先から老後資金優先へシフト 。そして何より、キャッシュフロー表を作ること 。収入・支出・貯蓄の流れを年単位で可視化することで、「どの年に何が不足するか」が一目瞭然になります

プロの視点コラム③(田中佑輝・核心)|教育費に全振りが最も危険な理由 私のFP相談で最も心が痛む場面のひとつは、子どもの教育費を全力で準備した結果、自分たちの老後資金がゼロになったというご夫婦にお会いするときです 。子への愛情から来る行動なのに、結果として老後に子どもへの経済的依存が生まれてしまう——これが最も本末転倒なシナリオです 。

教育費と老後資金の両立をシミュレーションするには、専門的なツールと知識が必要です 。ライフプランアプリ「マネソル」では、教育費と老後資金を同時に可視化できる機能を搭載しています 。ぜひご活用ください 。

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ケース別シミュレーション事例集(年収別・家族構成別)

年収400万円世帯の現実的な戦略

年収400万円(手取り約320万円)、子ども1人、公立コースを選択する場合 。月の手取りは約26万円で、そこから住居費・生活費を引いた貯蓄可能額は月2〜3万円程度というご家庭が多いです 。このご家庭の最重要戦略は「公的制度のフル活用」です 。児童手当を全額積立(0〜18歳で約200万円)、3〜5歳の保育無償化で浮いた月3〜4万円を追加積立 。所得区分によっては給付型奨学金の対象にもなるため、FPへの相談で対象制度を確認することが必須です 。運用は低コストインデックスファンドのつみたてNISAで月2〜3万円 。18年間で複利効果を活かせれば、大学資金として500〜700万円の準備は現実的です

年収600万円世帯の落とし穴

年収600万円世帯は「中間層の落とし穴」にはまりやすいゾーンです 。所得が高すぎて一部の無償化・給付の対象外になりながら、実際には教育費で家計が圧迫される——いわゆる「上限外れ」問題です 。このゾーンで特に注意が必要なのは私立高校選択の影響です 。公立と私立では年間50〜80万円差が出る場合、3年間で150〜240万円の追加負担になります 。高校の選択を「子どもの希望だから」と安易に決めてしまうと、大学入学時に資金ショートを起こすご家庭があります 。月の積立目標は3〜5万円(NISAで運用) 。子ども1人なら高校卒業までに500〜800万円を蓄えることを目標に計画を立てましょう

年収800万円以上世帯のリスク

年収800万円以上になると「教育費をかけすぎるリスク」が浮上します 。習い事・塾・私立校・留学など、選択肢が増える分だけ費用も膨らみやすく、気づけば月の教育費出費が20〜30万円に達しているご家庭もいます 。このゾーンでは「資産運用の本格化」が最重要課題です 。NISAの年360万円枠をフル活用し、余裕資金は個別株・海外ETFなど成長性の高い資産に分散投資することで、教育費も老後資金も同時に賄える資産基盤を作ることが可能です 。ただし「所得が高い=教育費を心配しなくていい」ではありません

2人・3人子ども世帯のシミュレーション

子ども2人世帯では、教育費のピークが重なる時期(例:第1子が大学1年・第2子が高校3年)に家計が最も苦しくなります 。このタイミングに合わせた準備が必須です 。子ども3人以上の多子世帯では、2026年の多子世帯大学無償化制度が強力な味方になります 。一方で、習い事・塾・受験費用も人数分かかるため、早期から1人あたりの目標額を決めた計画的な積立が重要です 。多子世帯の場合、長子の積立期間が短くなりがちなので、第1子誕生時点から全員分の積立を少額でも開始することをおすすめします

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まとめ|将来の不安を「数字」で解消するために

本記事の結論

本記事で解説してきた内容を整理します 。子ども1人の子育て費用総額は進路によって2,000万〜3,500万円以上と大きく異なり、2026年の無償化制度を活用することで実質負担を大幅に圧縮できる可能性があります 。しかし最も重要なのは「制度の有無」ではなく、あなたの家庭に合ったシミュレーションを行い、具体的な準備計画を持つことです

失敗する家庭の共通点

子育て費用で行き詰まるご家庭には、必ずと言っていいほど共通のパターンがあります 。それは**「なんとなく貯めている」**こと 。毎月いくら貯めればいいかわからないまま感覚で貯金している 。教育費のピーク時期を把握していない 。公的制度の存在を知らない、あるいは手続きを後回しにしている——こうした「なんとなく」の積み重ねが、後になって大きなリスクになります

成功する家庭の共通点

一方、子育て費用を上手に乗り越えているご家庭には共通の習慣があります 。それは**「シミュレーションしている」**こと 。何年後にいくら必要かを把握したうえで、逆算して月の積立額を決めている 。公的制度を毎年チェックして活用している 。教育費と老後資金を同時に可視化して、両立の計画を立てている 。そして、プロのFPに相談して計画の精度を上げている

子育て費用への不安は、数字にすることで「解決できる課題」に変わります 。漠然とした不安のままでいる時間は、あなたの家計にとって最も高くつく時間です

よくある質問

Q. 子育て費用はいつから貯めるべきですか?
A. 答えは「今すぐ」です 。複利の効果は時間が長いほど強力になります 。子どもが生まれた直後、あるいは妊娠中から積み立てを始めることが理想的です 。「まとまったお金ができてから始めよう」という考えは、時間という最大の資産を失うことになります 。月1万円でも構わないので、今日から積立をスタートさせてください 。
Q. 学資保険は必要ですか?
A. 必ずしも必要ありません 。学資保険の最大のメリットは「強制貯蓄機能」と「万が一の時の保障」ですが、返戻率はインフレを考慮すると実質マイナスになるケースも 。同じ保険料をつみたてNISAに回した方が、長期では高い期待リターンが見込めます 。ただし投資に不安がある方や、確実に元本確保したい方には一定の意味があります 。
Q. 奨学金は借りるべきですか?
A. 給付型奨学金は積極的に活用すべきですが、貸与型(特に有利子の第二種)は慎重に 。月5万円を4年間借りると総額240万円の借金になり、卒業後の返済は約20年かかります 。借りる前に必ず家族でリスクを共有してください。
Q. 私立と公立、どちらがいいですか?
A. 費用だけで判断するのは早計ですが、私立選択は「年間50〜150万円の追加費用」を意味します 。それを織り込んだ家計シミュレーションを事前に行うことが必須です 。「子どもがどうしても行きたい学校」があるなら、その費用を逆算して準備計画を立てることが現実的です 。
Q. 子ども2人だといくら必要ですか?
A. 単純に1人分の2倍ではありません 。一般的には1人世帯の1.8〜2倍程度(全公立なら3,500〜4,500万円、私立ありなら5,000〜6,000万円以上)を目安にした上で、個別にシミュレーションを行うことをおすすめします 。
Q. 年収いくらあれば安心できますか?
A. 「年収がいくらあれば安心」という問いへの答えは存在しません 。安心は年収の高さではなく「収入に対して支出と貯蓄が適切にコントロールされているか」で決まります 。年収400万円でも計画的な家庭は余裕があり、年収1,000万円でも計画なしでは不安が続きます 。
Q. 教育費が足りない場合どうする?
A. まず公的制度(給付型奨学金・授業料減免)を最大限活用することが最優先 。次に国の教育ローン(低金利)を検討 。それでも足りない場合は、本人がアルバイトやインターンで一部を負担する形も選択肢に入ります 。絶対に避けるべきは、老後資金を取り崩して教育費に充てることです 。

この記事の監修者

代表取締役/田中佑輝
アルファ・ファイナンシャルプランナーズ 代表取締役/田中佑輝

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在し、グローバルな金融リテラシーを培う。外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャーなどを経て株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズを創業。実務の傍ら、Bond University大学院にて経営学修士(MBA)を取得。現場での豊富な実務経験と理論に基づき、単なる運用益にとらわれない「一生涯お金に困らないための資産形成」を提唱。富裕層から一般層まで自身で2,000件以上、代表を務める同社全体ではのべ3万件以上の資産運用のアドバイス実績を持つ。

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