二人暮らしの生活費をシミュレーション!分担の仕方や節約方法を詳しく解説
お金
2023.02.10 Fri
結婚が決まって二人暮らしを始めようとしてはいるものの、生活費がどれくらいかかるのかよくわからず、しっかり生計を立てていけるのか不安になっているという方も多いのではないでしょうか。自分のことを考えるだけでよかった一人暮らしとは違い、二人暮らしは相手と支え合っていかなければいけません。
今回は、二人暮らしの生活費のシミュレーションや分担の仕方、節約方法まで詳しく解説していきますので、これから二人暮らしを始める予定の人はぜひ参考にしてみてください。
目次
二人暮らしの生活費は平均30万円
総務省統計局の「家計調査 2020年次 世帯人数別」によると、家賃を除く二人暮らしの生活費の全国平均は約21万円です。これに東京都23区の1LDKの平均家賃約10万円を加えて計算すると、1ヶ月で約30万円の費用がかかることがわかります。
二人暮らしの生活費の内訳
二人暮らしの生活費の内訳は以下のとおりです。
- 住居
- 食費
- 水道光熱費
- 日用品
- 交通費
- 通信費
- 交際費、娯楽費
- 保険、医療
- その他の消費支出
上記の費用は人によって前後するので、あらかじめどれくらいの金額になるのかを把握しておきましょう。
二人暮らしの生活費をシミュレーション!
二人の関係性や年齢によって、生活に必要な金額や内訳が異なります。二人暮らしを始める前に、生活費のシミュレーションをしてみましょう。
大学生で同棲を始めた10代カップルの生活費シミュレーション
大学生で同棲を始めた10代カップルの1ヶ月の生活費は約22万円です。
- 家賃:78,000円
- 食費・日用品:46,000円
- 水道光熱費:12,000円
- 交際費・娯楽費:30,000円
- 通信費:24,000円
- 交通費:5,000円
- 医療費:5,000円
- 衣服・化粧品:10,000円
- その他雑費・貯金等:10,000円
参考:総務省統計局 「家計調査 2020年次 世帯人数別」をベースとした計算
10代のカップルの多くが学生同士で、お互いバイトしながら生活費を支払うことになります。親からの仕送りがあれば楽になりますが、もしも仕送りがない場合は家賃を抑える必要があります。学生のうちはまとまった収入がないため、貯金や生命保険の契約を行うのは厳しいでしょう。
また、人によってはサークル代やゼミなどでさらに出費がかさむ場合があります。毎日自炊するなどできる限り節約して、支出の削減に努めましょう。
新卒で同棲を始めた22歳カップルの生活費シミュレーション
新卒で同棲を始めた22歳カップルの1ヶ月の生活費は約22.5万円です。
- 家賃:78,000円
- 食費・日用品:50,000円
- 水道光熱費:15,000円
- 交際費・娯楽費:25,000円
- 通信費:15,000円
- 交通費:5,000円
- 医療費:5,000円
- 衣服・化粧品:10,000円
- その他雑費・貯金等:22,000円
お互いまだ給料は少ないですが、収入が安定する分、学生時代より少しだけ余裕が持てるようになります。少額ずつでも貯金していけるようになるといいでしょう。
結婚を意識した20代カップルの生活費シミュレーション
結婚を意識した20代カップルの1ヶ月の生活費は約28.5万円です。
- 家賃:100,000円
- 食費・日用品:55,000円
- 水道光熱費:11,000円
- 交際費・娯楽費:40,000円
- 通信費:22,000円
- 交通費:5,000円
- 医療費:4,000円
- 衣服・化粧品:10,000円
- 生命保険料:10,000円
- その他雑費・貯金等:28,000円
参考:総務省統計局 「家計調査 2020年次 世帯人数別」をベースとした計算
お互いある程度収入が安定してくるため、無理に節約しなくても余裕を持って生活できます。ただし結婚を目標としている場合は、家賃やスマホ代などの固定費を見直しして、できる限り多くの金額を貯金に回せるようにしましょう。結婚資金を貯める場合は最低でも150万円は必要です。
子育てを意識した30代夫婦の生活費シミュレーション
30代の二人暮らしの1ヶ月の生活費は約33.8万円です。
- 家賃:120,000円
- 食費・日用品:65,000円
- 水道光熱費:12,000円
- 交際費・娯楽費:40,000円
- 通信費:20,000円
- 交通費:5,000円
- 医療費:5,000円
- 衣服・化粧品:10,000円
- 生命保険料:14,000円
- その他雑費・貯金等:47,000円
参考:総務省統計局 「家計調査 2020年次 世帯人数別」をベースとした計算
30代になるとお互いに収入が上がるため、無理に節約しなくてもゆとりのある生活が可能です。20代のカップルと比べ、住居費や食費にお金をかけられるようになり、ペットを飼う余裕も生まれます。マイホームの購入や進学時にかかる学費に備え、多めに貯金したり生命保険などに加入したりしておくと安心です。
二人暮らしの生活費はどうやって分担する?状況別シミュレーション
同棲中のカップルの場合、生活費をどうやって分担するのか事前に話し合っておきましょう。ここでは状況別の生活費シミュレーションをご紹介します。
片方が全額支払う
カップル間で収入に大きな差があるときには、片方が生活費をすべて支払う場合があります。ただし、片方が2人分の生活費を賄えるほどの収入を得ていることが条件です。また、収入にあまり差がなくても片方が生活費を支払い、もう片方はすべて貯金に回すという方法もあります。
計算が楽で管理しやすい点がメリットですが、収入の差によっては不平等さを感じやすい点に注意が必要です。この方法を採用する場合、お互いが納得するまで話し合っておきましょう。
負担の割合を決めて支払う
収入が同じくらいのカップルや少しだけ差のあるカップルには、それぞれが負担する割合を決めて生活費を分担する方法が向いています。たとえば家賃は彼氏、食費は彼女というように分けるなど、カップルの状況に応じて工夫しましょう。ただし、収入額に大きな違いがあるカップルでは、収入に対する支払額の割合に差が出てきてしまうためおすすめできません。
以下に、前述した「結婚を意識した20代カップル」の生活費である285,000円のうち、彼氏が6割・彼女が4割負担する場合でのシミュレーションをご紹介します。
<彼氏6割負担>
- 家賃:60,000円
- 食費・日用品:33,000円
- 水道光熱費:6,600円
- 交際費・娯楽費:24,000円
- 通信費:13,200円
- 交通費:3,000円
- 医療費:2,400円
- 衣服・化粧品:6,000円
- 生命保険料:6,000円
- その他雑費・貯金:16,800円
<彼女4割負担>
- 家賃:40,000円
- 食費・日用品:22,000円
- 水道光熱費:4,400円
- 交際費・娯楽費:16,000円
- 通信費:8,800円
- 交通費:2,000円
- 医療費:1,600円
- 衣服・化粧品:4,000円
- 生命保険料:4,000円
- その他雑費・貯金:11,200円
共通費だけを分担で支払う
平日休みや夜勤などにより、2人の生活時間が合わないカップルの場合は、共通で使用している費用のみ分担する方法を選択するのも有効です。
「結婚を意識した20代カップル」の生活費である285,000円のうち、家賃・水道光熱費・インターネット使用料・貯金を6:4の割合で支払う場合でシミュレーションしてみましょう。
<生活費のうち共通で負担する費用>
著者作成
二人暮らしのこれからの生活を安泰なものにするためのポイント
二人暮らしは一人暮らしとは異なり、お互い協力して生活していかなければなりません。まずは自分達がどのような生活をしたいかを話し合い、そのために何をする必要があるかを考えましょう。お金の現状や目的が共有できれば、二人暮らしのこれからの生活はより安泰なものになります。
共通のお財布を使う
二人暮らしでは、共通のお財布を使ってお金を管理する方法も節約には有効です。毎月2人で決めた金額をお財布に入れ、そこから各種支払いを行っていきます。そうすることで月々の収支が見えるようになり、具体的な貯金額の把握が叶います。
アプリを使ってライフプランを立てる
お金の現状や目標の共有がなければ、2人で協力して家計を管理することはできません。お金の意識を共有したいなら、2人でライフプランを作成してみましょう。
ライフプランとは、これからの人生計画とそれに伴って必要なお金をまとめたものです。作成すれば、「いつ」「何に」「どのくらいの」お金が必要なのか、それに対して現状がどうなっているのかが明らかになります。
ライフプランを作成するなら、ライフプラン作成アプリ「マネソル」(特許あり)の利用がおすすめです。ライフプランの作成は知識や時間を必要としますが、「マネソル」(特許あり)ならばどちらも必要ありません。スマホから2人で質問に答えるだけで、簡単にライフプランが作成できます。さらに、家計簿機能も搭載しており、その後の家計管理にも最適です。
出典:マネソル
二人に合った資産形成の方法を模索する
先ほど解説した通り、ライフプランを作成すれば、今後の2人の人生に必要なお金、そしてそれに対する現状が明らかになります。このままではお金が足りないとわかった場合は、資産形成について考えてみましょう。
資産形成とは、余剰金を貯蓄や投資に回し、将来のために増やすことです。副業などと違い、2人の時間・自分の時間を取られずに、足りないお金の補填を目指せます。
主な資産形成の方法は、以下の通りです。
- 貯蓄(積み立て)
収入の一部を銀行に預け、積み立てていく方法です。元手を下回るリスクはほとんどありませんが、利益もさほど期待できません。
- 保険・年金
毎月の掛け金を納め、条件を満たしたときに所定の金額を受け取る方法です。商品によって利率や受け取る金額が異なるため、慎重に比較・検討してから加入しましょう。
- 株式
株式の配当金、または株式の売買で利益を得る方法です。株式売買で利益を得るには、相応の経験と知識が求められます。株式をこれから始める方は、まず配当金で利益を得るのがいいでしょう。
- 投資信託
投資のプロにお金を預け、利益に応じた配当を受ける方法です。手数料をとられますが、プロの判断に委ねることで、比較的リスクの少ない運用が期待できます。
- 債券
債券とは、国や企業、地方自治体などが、資金を借りた証明として発行するものです。利子を受け取ったり、債券自体を売買して利益を得ます。
資産形成は将来の資金作りに有効ですが、どの方法にも利益に伴うリスクがあります。それぞれの方法の利益とリスク、貯蓄目標、元手となる資金額などを考慮し、自分達にあった資産形成方法を選びましょう。自分達にあった資産形成方法がわからない場合は、ファイナンシャルプランナーなど、専門家への相談がおすすめです。
まとめ
二人暮らしの生活費は、20〜30万前後が平均的であり、年代を重ねるほど高くなる傾向にあります。生活費の負担方法としては、割合を決めて払ったり、共通費だけを分担して払ったりといった方法が考えられるでしょう。
二人で協力して家計を管理するためには、お金の現状や目標を共有しなければなりません。共有法としておすすめなのが、二人のライフプランの作成です。
ライフプランを作成するなら、ライフプラン作成アプリ「マネソル」(特許あり)sを活用してみましょう。「マネソル」(特許あり)を利用すれば、質問に答えるだけで簡単にライフプランが作成できます。時間がそれほどとられず、専門知識も必要ありません。さらに、「マネソル」(特許あり)は、本格的なシミュレーションやファイナンシャルプランナーへの相談にも対応しています。
二人の理想の人生を実現する手助けに、ぜひ「マネソル」(特許あり)をご活用ください。
監修
株式会社アルファ・ファインシャルプランナーズ 代表取締役