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ライフプランシミュレーションとは?わかることや必要な情報について解説!

ライフプラン

長い人生において、たびたび頭を悩ますことになるのがお金に関する問題です。子どもを大学に入れるまでの教育費が心配、適正なマイホーム予算がわからない、年金のほかにどれほどの老後資金が必要なのかなど、将来に関するお金の悩みは尽きません。

実際に必要な金額を把握するために、「ライフプランシミュレーション」を活用して将来の家計を診断し、適切な生活設計を組み立てていきましょう。今回は、そんなライフプランシミュレーションの特徴や、具体的な活用方法について詳しく解説していきます。

ライフプランシミュレーションとは

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ライフプランシミュレーションとは、家族構成や収支状況、資産残高を入力し、マイホームの取得や子供の教育方針など将来の計画を入力することで生涯収支や貯蓄額を予測計算するツールのことです。決定している事項が多ければ多いほど実際に近い数字が現れます。特に、明確に収支状況を把握することができているとシミュレーションの精密性が高まります。
ライフプランシミュレーションを上手に活用した方は、第一に、漠然としたお金の未来が可視化される安心感を得られるようになります。可視化されることで課題も見えてきますので、課題に合った資産形成について勉強するようになったり、家族で生活スタイルに見直しをかける機会を作ったりと、人生に関わるお金の面で前向きな変化が訪れています。

ライフプランシミュレーションでわかること

男性,女の子
ライフプランシミュレーションは、将来的にお金が必要になる時期や金額の目安を自覚し、そこに自分の収入と支出を照らして資金不足に備えるために行います。

たとえば、漠然と子どもの学費を心配していると不安感が募っていくようになります。しかし、「大学の進学時期に合わせて10年間毎月いくらずつ貯めておけば賄える」など、明確な目標額と期間がわかっていれば余計な心配もせずに済むでしょう。

ライフプランシミュレーションは、「将来」と「現状」を見える化するための唯一のツールです。結婚や独立など、人生の大きな節目の前に行う方も少なくありません。

ただし、70年先など長い人生設計を計算することになるので、月1~2万円の収支のずれも840万円~1680万円の誤差を生みますので、精密に行わなければ大きなずれが出てしまうことに注意しましょう。

ライフプランシミュレーションにおいて必要な情報

ノート
必要な情報を詳細に入力することで、より現実に近い結果を導き出すことができるライフプランシミュレーション。実際に利用するためには、いったいどのような情報が必要なのでしょうか。ここからは、ライフプランシミュレーションに必要な情報について詳しく解説していきます。

家族構成

まずは家族構成です。家族が一人増えるかどうかは、生涯収支に大きな影響を与えます。現在独身の方は、将来の結婚や出産も意識して考えてみましょう。

入力項目は世帯主本人の情報のほか、配偶者や子どもの有無などです。いずれ結婚・出産したいと考えている場合は、そのタイミングも入力することで実際に近い数字を算出できます。

また子どもが通う教育機関について、公立・私立のどちらを選択するかといった点も、家計には多大な影響を与えます。準備する教育費の額が変わってくるため、十分に検討した上で決めましょう。

収入

収入には就労から得るもののほか、退職金、年金に加え、贈与などで得られる予定のものや児童手当や住宅ローン控除なども含みます。就労から得る収入は、額面年収を入れれば、税金社会保険料自動計算してくれるものを選びましょう。家族の年齢や収入の変化、住宅の有り無しなどで税金や社会保険料が逐一変わりますので、一つ一つ計算していくのは大きな手間になります。

サラリーマンの方であれば、収入に賃金上昇率を乗じて、今後の見込み収入も計算しておきましょう。もし退職金の額の見当がつく場合、退職予定年齢とともにその金額を入力しますが、こちらもわからない場合は平均額を用いて自動計算も可能です。

年金については、年金定期便を見ながら入力しましょう。ただし、50歳以上の方の年金定期便には「このまま年金保険料を支払っていった場合の65歳からの受取額」が記載されていますが、50歳未満の方の年金定期便には、予想受給額が書いていません。その場合、現在の年金定期便の情報や、思い出せる限りの年金加入歴を入力することで将来額を予想してくれるツールもありますので使ってみましょう。

こうした一般的な収入のほかに、いずれ受け取ることになる大口の収入があればそれも入力します。たとえば、土地の売却代金や贈与を受ける場合などが該当します。

支出

続いて支出面です。まずは、現在の生活費が年間でどれほどかかっているかを考えてみましょう。

なお、この生活費とは食費・家賃・被服費のほか、日用品類への支出も含みます。これらに消費者物価上昇率を乗じ、今後の生活費を計算することも可能です。

生活費以外の支出には、自家用車・大きな家具・電化製品などの購入費のほか、旅行や家屋の補修費用などがありますので、思い当たる限りの支出を入力しましょう。また、住宅の購入費用については専用の項目があり、購入の時期や自己資金・住宅ローン返済額など細かいところまで調整できます。

将来的にマイホームの購入を検討しているならば、資金計画を具体的に考えるきっかけになるかもしれません。無駄な出費を抑えるためにも、考えられる範囲でなるべく正確に入力してください。

支出が明確ではない場合などは、クレジットカードや銀行口座を連携するだけで過去の収支がわかるツールもあります。根拠が薄い予想を増やし過ぎることで、支出を過少に見積もってしまうリスクがありますので支出は明確にしましょう。

貯蓄・借入金

最後は貯蓄額と借入金額です。貯蓄には、預貯金はもちろんのこと、信託株式・債券などの有価証券も含みます。また、iDeCoやNISAなどの運用資産の情報も忘れずに入力しましょう。

借入金は、自動車やクレジットカードのローンなどを指します。住宅ローンについては、先述のとおり住宅に関する項目で詳しく入力しておくようにしましょう。

こちらも、クレジットカードや銀行口座などを連携することで入力することなく、リアルタイムの残高が計算に反映するライフプランシステムがお勧めです。

自分自身でライフプランシミュレーションを行うことも可能!

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ライフプランシミュレーションは、Excelなどを用いて収入・支出を長期的にまとめて数値化すれば、比較的簡単に作成することが可能です。しかし、ある程度のスキルがなければかなりの時間と手間がかかってしまいます。ここでは簡単に作成できる便利な方法を2つご紹介しますので、自分に合うものを選んで実践してみてください。

テンプレートを活用する

Excelでライフプランシミュレーションを行うには、テンプレートのダウンロードがおすすめです。数字や文字を入力するだけでライフプランが完成するため面倒な手間がかかりません。手軽である上に、一から自分で作成する場合と違って項目の取り逃しもありません。

ネット上には多数のテンプレートが公開されていますが、一般の方が作成したものには数式が間違っていることが原因で、結果に正しく反映されないようなものもあります。「日本FP協会」のものなど、信頼できる組織が作ったテンプレートを活用しましょう。

シミュレーションサイトを活用する

Excelを使用できない場合、シミュレーションサイトを活用するという方法があります。必要な項目を入力すると、将来の収支状況がグラフでわかりやすく表示されます。

ただし、シミュレーションサイトはサラリーマン向けの内容になっているものが多いです。自営業やフリーランスの方は、先に紹介したExcelのテンプレートを利用しましょう。

ライフプランシミュレーションがしやすくなるコツ

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ライフプランシミュレーションをするには、日頃から日常的な支出を把握しておくと便利です。より現実的な結果を出すために、以下に挙げる方法を試してみてください。

FP(ファイナンシャルプランナー)に相談する

お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)の力を借りれば、より具体的で精度が高いライフプランの作成が叶います。また、将来少しでも余裕のある生活をするためにどうすればいいかといった相談にも乗ってもらえるため、ライフプランの作成と同時に現在抱えているお金の悩みを打ち明ける方も少なくありません。無理のない支出の抑え方や、貯蓄方法・保険の見直しまで幅広い提案を行っているため、今の生活を見直したい方は早めに相談して有効なアドバイスをもらいましょう。

家計簿を活用する

日頃の支出を把握するための手段としては、やはり家計簿をつけることが確実です。日々の支出を意識することで無駄な出費が明確になり、今後の節約に大きな効果を発揮します。

最近は、スマホやパソコンで手軽に支出を登録できる家計簿アプリで家計を管理するのが主流です。クレジットカードや銀行口座と連携することで、現在の収支状況を手間なく把握することが可能です。

まとめ

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大事な将来のために、「今やるべきこと」が見えてくるライフプランシミュレーション。ライフシミュレーションは一度切りではなく、生活や意識の変化が訪れるたびにやり直す必要があり、状況に合わせて修正していかなければなりません。現状のままでは目標の実現が難しいと感じたら、早めにプロに相談し、軌道修正するのが賢いやり方です。

また、これから本格的なライフプランシミュレーションをおこないたい方は、ぜひ「マネソル」(特許あり)の利用をご検討ください。「マネソル」(特許あり)では、質問に答えるだけで専門知識を持っていなくても、精度の高いライフプランシミュレーションが可能です。自営業者の方の計算も可能で、クレジットカードや銀行口座の連携をすることで家計簿管理をしなくても自動的に計算してくれるため精度が上がります。さらに、月額500円を払っていればファイナンシャルプランナーに無料で相談できるサービスもあるため、安心できるライフプランを練ることができます。

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監修

田中佑輝

株式会社アルファ・ファインシャルプランナーズ 代表取締役

田中佑輝

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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