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家計見直しのポイントとは?平均出費額も押さえていこう

家族

「贅沢をしているわけではないのにお金が貯まらない」「定年後の生活がどうなるのか心配」など、多くの人に共通するのがお金に関する悩みです。簡単に貯金を増やせるならあまり悩まずに済みますが、なかなか思うようにいかないと悩む方も多いのではないでしょうか。

今回は、家計を見直す際に押さえるべきポイントや、無理なくゆとりを生む方法をご紹介します。日々の節約に努め、夢の実現への第一歩を踏み出しましょう。

家計見直し前に、まずは平均出費額を確認しよう

家計,出費
まずは全国の平均的な出費金額を確認していきます。自分自身の出費状況と照らし合わせ、家計見直しのための基準としましょう。
平均出費額
出典:総務省統計局「2020年家計調査報告」家計収支編1-1表

こちらは2人以上で暮らす世帯における1ヶ月間の支出額の平均値を一覧にまとめたものです。一世帯あたりの人数は2.95人となっており、3人家族の金額とイメージするとよいでしょう。

特に支出額が多いのは食費の7万6,440円で、こちらは食料費だけでなく、外食費も含めた金額になっています。やはり外食の回数が増えるとその分高額になりがちですが、もしこの金額が低いと感じる場合は見直しが必要かもしれません。

また、交通費・通信費の3万9,910円も目立ちます。こちらには車のガソリン代やスマートフォンの利用料などが含まれます。

なお、家賃が1万7,365円となっており、一見するとだいぶ低いように感じるでしょう。しかし、こちらは社宅などの場合も含まれるほか、住宅ローンの支払いは含まないためこのような金額になっています。家賃・地代を支払っている世帯の割合は13.3%に留まっています。

教育に関する費用は1万290円です。こちらは子どもの進学に従って段階的に増えるものとして認識しておく必要があるといえるでしょう。

【基礎知識】家計見直しのポイント

男性,反省
ここからは、家計を見直すための具体的なポイントについて解説していきます。将来のための貯蓄や投資を始める前に、まずは無駄な出費を抑えるところから始めていきましょう。

お金の流れを把握する

家計の見直しにおいてまず大切なのは、お金の流れを把握しておくことです。月々いくら入ってきて、いくら消費しているのかを確認しましょう。さらにはその使い道についても細かく把握しておくことで、初めて「何にどのくらいの金額を使っているか」が明確になり、家計見直しのためのスタートラインに立つことができるのです。

家計簿などで記録する

収支管理の方法として、家計簿は欠かせません。家計簿をつけることでお金の使い道がはっきりするだけでなく、常日頃からお金に対する意識が芽生え、無駄な出費を控えるきっかけとなります。

また、最近ではスマートフォンなどで簡単に記録をつけることができる家計簿アプリも人気です。クレジットカードの使用状況や銀行口座の入出金状況をアプリと連携することで、支払いを自動で記録してくれます。家族と連携して使えるものもあるので、夫婦での家計管理も簡単に実現します。

なお、有料で使用できるアプリもありますが、最初は無料のもので始めても問題ありません。使いこなせるようになったときや、今の機能に満足できなくなったときなどに変更するかどうかを考えましょう。

出費予算額を定める

あらかじめ月々の予算を決めておくことも、家計管理においては大切です。支出の各項目において上限額を定めておくことで、「今月は○○円しか残っていないから買うのはやめよう」など無駄遣いや衝動買いの防止につながります。

また予算を立てることで、貯蓄に回す金額も前もって定めることができます。目標金額を明確にした上で節約に取り組むと、日々の節約へのモチベーションも保てるためおすすめです。

【カテゴリー別】家計見直しのポイント

リスト
続いて、出費のカテゴリーごとに節約のためのポイントをご紹介します。比較的簡単にできることも多いので、自分に合ったものを実践してみてはいかがでしょうか。

食費

まずは、全国の家計支出平均額で特に支出の割合が多かった食費における節約ポイントです。特に共働き世帯では外食の回数が増えがちです。外食は一度で数千円かかってしまうケースが多く、家計を圧迫させてしまうため、できるだけ外食を控えて自炊しましょう。

ランチはお弁当や水筒を持参するなど細かな工夫を積み重ねることで、節約の効果が現れます。また、休憩時のおやつを減らして食費を抑えている方も少なくありません。同僚とのランチを減らすのは心苦しいかもしれませんが、週に1回は外食を控えてお弁当にするなど、無理のない範囲でお弁当生活を始めていきましょう。

スーパーなどで買い物をするときには、無駄買いや衝動買いにも気をつけなければいけません。それらを防ぐために、前もって必要なものをメモして余計なものを買わないよう心がけるべきでしょう。

また、チラシなどで安売りの情報を下調べしておくことも効果的です。このように、食に関する出費には改善の余地が数多く存在しています。ただし無理な節約は続かないため、外食は月に1回、それ以外は自炊するなど、ストレスにならない範囲で取り組みましょう。

水道・光熱費

水道光熱費も支出の割合が高い項目です。昔は電力会社の選択肢がありませんでしたが、現在は電力自由化により多くの企業が参入し、プランや契約内容を元に消費者が自由に電力会社を選べるようになりました。自分に合ったところを探して契約を見直すと、月々の出費を減らすことができます。

また、ガス代や通信費もまとめて乗り換えることで、よりお得に利用できる場合もあります。どの会社がいいのかわからなくなってしまったときは、比較サイトなどを活用してみるのがおすすめです。

もちろん、こまめな節水や節電も大事なポイントです。たとえば夫婦の生活リズムが異なる場合、それだけで照明やエアコンの稼働時間が長くなってしまいます。お互いの生活リズムを合わせることで、無理なく節約することが可能です。

住宅

「手取り額の3分の1が目安」などと一般的にいわれている家賃についても節約ポイントがあります。毎月の固定費として支払い続けることになる家賃を少しでも下げることができると、その後長期にわたって効果を発揮します。ただし、一度決めてしまうと契約年数や引越しの手間、費用のこともあってなかなか簡単に変えることはできないため、きちんと考えてから新しい引越し先を決めましょう。

たとえば、都心に家を借りている方の中でも、近年の働き方の変化からリモートワークでの仕事に変わっている場合もあるでしょう。仮に郊外に転居すれば、毎月の家賃支払いを大きく減らせるかもしれません。働き方や生活環境の変化に合わせ、柔軟に対応するのが賢明です。

通信費

今や生活に欠かせないツールとなっているスマートフォンですが、こちらも契約内容を見直すことで大きな節約が叶います。近年は格安SIMが台頭しており、いわゆる3大キャリアで契約している方は、通信サービス事業者を乗り換えるだけで節約できる可能性が高いです。

もし夫婦で別々のキャリアを使用している場合、乗り換えて統一することを検討しましょう。通信会社によって異なりますが、家族割を使って節約することも可能です。

また、契約プランと一緒に、不要なサブスクを契約していないかどうかをチェックしてみてください。毎月1000円程度の出費でも、年間では数万円単位での出費となります。利用頻度を考慮して、解約するかどうか判断しましょう。

まとめ

家族
家計見直しのためにはしっかりと支出を管理し、項目ごとに無駄な出費を細かくチェックしなければなりません。しかし、自分ですべての管理を行うには、想像以上の手間や時間がかかってしまうことも事実です。そのような悩みを解決するには、お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)への相談がおすすめです。

また、「マネソル」(特許あり)では質問に答えるだけで精密なライフプランが可視化できるため、今から何をすべきかが明確になります。したがって、家計簿管理だけでなく将来を見据えたライフプランを作成したいと考えている方は、ぜひ「マネソル」(特許あり)をご活用してみてはいかがでしょうか。

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監修

田中佑輝

株式会社アルファ・ファインシャルプランナーズ 代表取締役

田中佑輝

アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。
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