クレジットカードを申し込むと、数週間してから自宅にカードが送られてきますよね。
「その場で発行してくれればいいのに」と思う方は少なくないと思いますが、クレジットカードの発行には信用情報の審査が必須です。
そのため申し込んでから手元に届くまでの期間は一般的に二週間程度と言われていますが、実際はカードの種類やカード会社によって少なからず差があるのをご存じでしょうか。
審査基準については各社の機密事項なので詳細を知ることはできないものの、いくつかのポイントを抑えることで”最短での発行”をしてもらうことは可能です。
今回は、クレジットカードの審査がどんな流れで行われていて、どの程度の期間がかかるものなのか、という点についてご紹介します。
クレジットカードの審査を最短にするコツも紹介しているのでぜひ参考にしてください。
クレジットカードの審査に必要な期間は?
クレジットカードの新規発行にかかる時間は、カード会社やカードの種類、申し込む人の条件(属性)によって異なります。
冒頭でもご紹介した通り一般的には二週間程かかると言われていますが、中には申込日当日に使用及び持ち帰ることができるカードも存在するのです。
では、同じクレジットカードなのになぜこのような違いが出るのでしょうか?
まず考えられる大きな要因としては、
- 審査に要する時間
- カード作成に要する時間
- 発送手続きに要する時間
上記の3つが挙げられます。
この中でもとりわけ多くを占めるのが審査に要する時間であり、審査時間が短ければ短いほどカードが手元に早く届くといっても過言ではありません。
ちなみにカード会社が発表している審査・発行にかかる時間というのはあくまで目安であり、申込内容と申込人の信用情報によっては大きく遅れるケースもあるので覚えておくと良いでしょう。
クレジットカード発行の一般的な流
クレジットカードは店頭・オンラインを問わず、申し込みがあった場合には必ず審査が行われます。
大まかな流れとしては申込み→信用情報の照会→審査→カード発行の可否決定となりますが、各社で定められた審査基準に関しては冒頭で述べた通り非公開です。
原則として審査基準を満たさない限りクレジットカードが発行されることはありません。
「借金に苦手意識がある」「便利だからキャッシュレスにしたいだけ」という方や、「過去に返済事故がある」という方は審査不要で発行可能なデビットカードという選択肢もあります。
信用情報の確認
クレジットカード会社はどうやって信用情報を確認しているかといいますと、CICやJICCなどの信用情報機関と呼ばれる組織に情報公開を依頼しています。
信用情報機関では金融機関でのローンやキャッシング、返済状況といった借金に関する個人情報を管理しており、これらの情報は「信用情報」と呼ばれ、記録として保管されているのです。
一般的には消費者金融やクレジットカード会社はCICへ、銀行や信金といった金融機関はJICCへ情報の開示を依頼しています。
ちなみに信用情報は手数料を払えば個人でも開示可能となっており、クレジットカードの審査が通らないとお悩みなら一度見てみるといいでしょう。
支払いの遅延や滞納といった事故歴が確認できるので、クレジットカードを作れない原因が分かるかもしれません。スコアリング
信用情報の開示と並行して行われるのがスコアリングです。
クレジットカードやローンを申し込む際の個人情報を基にしており、年齢や勤続年数、これまでのクレジットカード利用歴(クレジットヒストリー)などから申込者の信用度が点数化されます。
スコアリングには信用情報が大きく影響するのは言うまでもなく、算出された数値が高いほど利用限度額が大きくなりますが、数値が低ければ当然ながらカードの発行は否決されてしまいます。
点数配分はクレジットカード会社によって異なっており、結果として「A社は通ったのにB社は通らなかった」ということがしばしば起こるようです。
カードの発行・発送
各社が定めている審査基準を満たし、「利用に問題なし」と認められれば最後の段階であるクレジットカードの作成に進みます。
何の情報も入っていない真っ白なカードに申込者の名前が刻印され、個人情報を始めとした様々な情報が書き込まれるのですからそれなりの時間が必要になるのは頷けますよね。
クレジットカードはいわば一点物です。
発行されるまでの時間はとても長く感じますが、自分だけのカードが作られていると思えば到着を待つ時間が楽しみに変わるかもしれません。
カードの種類やカード会社によって発行期間が異なる理由
人によっては複数枚のクレジットカードを所有していると思いますが、そのどれもが約二週間で手元に届きましたか?
おそらく一週間で到着したものもあれば、三週間経っても届かなかったなどの違いがあったのではないでしょうか。
こうした違いがなぜ生まれるのか、本項で解説していきます。
“審査内容の簡略化”は間違い
発行スピードが早いと多くの方が「普段からよく利用する企業だからだろう」「時代が進んで審査が簡略化されたからだろう」と考えますが、これは全くもって違います。
そもそもクレジットカードは長期に渡って使ってもらうことを目的としており、リスク回避のためにも審査にかける時間を惜しみません。
審査は銀行などの金融機関ほど厳しくなる傾向にあり、必然的にカード発行までにかかる時間が長くなるようです。
このことからもわかるように、審査を省略することはありえませんが、審査以外にかかる手間を省略することで日程を短縮することは可能です。
カード会社の企業努力によるもの
発行が早いクレジットカード会社というのは、審査にかける時間は変わらないものの、カード自体の印刷業務や社内における各種手続きの迅速化によってスピード発行を実現しています。
さらに言えば、信用情報機関との連携を円滑にしておくのも発行スピードに大きく影響するでしょう。
このようにクレジットカードのスピード発行は企業努力の賜物と言えます。
もしも審査に2週間以上かかるようであれば、書類の不備や信用情報に不安点があるなど何らかの理由があるのかもしれません。
大手だから速いというわけではない
せっかくクレジットカードを作るなら、「安心感のある大手で作りたい」という気持ちはわかります。
しかし、大手だから発行スピードが早いかといえば、これまたそんなことはありません。
人為や体制が整っているのになぜ早くないのか、それは人員がいるほど経由点が増えたり、審査により時間をかけているというのが大きいでしょう。
大手のカードはポイントやマイルが貯まったりもするので、時間を気にしないなら安心感と特典で選ぶのも良さそうです。
審査が緩いクレジットカードについてこちらの記事で深掘りして解説しています!
クレジットカードを最短で発行してもらうには?
冒頭で述べた通り、いくつかのポイントを押さえることでクレジットカードを最短で発行してもらうことが可能です。
具体的な方法として、これから挙げる3つが有効でしょう。
書類の不備をなくす
初歩的な部分ですが、クレジットカード申し込みは記入(入力)箇所が多いのでうっかり間違えてしまうこともあります。
また、身分証明証のコピーが不鮮明だったり、片面だけ送信してしまったりと窓口側のミスが原因で余計な時間がかかることもしばしば。
書類不備の多くは確認をしっかりすることで未然に防げるので、急ぐときこそ書き忘れはないか、誤字脱字はないかなど隅々までチェックすることをおすすめします。
オンラインで申し込む
クレジットカードを作るには、店頭及び窓口からの申し込みとオンラインでの申込みの二通りがあります。
店頭や窓口での申込みは担当者が親切に担当してくれる反面、書類の郵送に時間がかかる、人為的ミスが発生するといったデメリットは避けられません。
一方のオンライン申し込みは、申込者が内容確認さえしっかりすれば書類の郵送にかかる時間を省略できます。
また、引き落とし口座の設定もオンラインで済ませれば、窓口に並んだり書類を郵送する時間を大幅に省略することができるでしょう。
スピード発行可能なクレジットカードを申し込む
そもそも論になりますが、発行スピードにこだわるのであればスピード発行に対応したクレジットカードを選ぶのも一つです。
最短即日発行に対応しているカードもありますから、どうしても急ぎの場合は利用するといいでしょう。
そこでここからは、スピード発行に対応したクレジットカードをいくつかピックアップしてご紹介していきます。
カード名 | エポスカード | 三菱UFJカード VIASOカード | 三井住友カード(NL) | セゾンカードインターナショナル |
審査発行目安 | 最短即日(当日受取可) | 最短翌営業日 | 最短5分(即時発行) | 最短即日 |
申込資格 | 18歳以上 | 18歳以上 | 満18歳以上の方
※高校生は除く | 18歳以上 |
年会費 | 無料 | 無料 | 永年無料 | 無料 |
国際ブランド | Visa | MasterCard | Visa/Mastercard® | Visa/master/JCB |
海外旅行損害保険 | 最高500万円 | 最高2,000万円 | 最高2,000万円(利用付帯) | なし |
追加カード | ETC | ETC/家族 | ETC/家族 | ETC/家族 |
エポスカード
公式サイトから申し込めば、全国のマルイ(ファッションビル)などにあるエポスカードセンターで当日受け取りが可能です。
年会費無料ながら海外旅行傷害保険が自動付帯となかなか高スペックで、高校を卒業後に初めて作るカードとしてお馴染みのブランドでもあります。
カラオケや居酒屋、イオンシネマの優待割引があるなどエンタメ面でも大活躍してくれるため、マルイの利用頻度が高いなら作っておいて損はありません。
三菱UFJカード VIASOカード
今回ピックアップした4ブランドの中では発行に要する時間が最も長いですが、それでも最短翌日とかなりスピーディーです。
通常時は還元率0.5%と決して高くないものの、ETCや特定加盟店での利用は2倍のポイントが付与されるとあって環境によってはポイントが貯まりやすいカードと言えるでしょう。
貯まったポイントは自動でキャッシュバックされるという独自のサービスも魅力の一つ。
年会費無料で海外旅行保険(最大2,000万円)まで付帯するとても便利なカードですから、高速道路の利用頻度が高いなら作っておいて損はありません。
三井住友カード(NL)
2021年2月にリリースされた大注目の新しい三井住友カードで、カード本体が届く前にカード番号を開示してくれるので文字通り即時発行が可能となっています。
※即発申込に関しては19:31~8:59は時間外の為、申込不可。
※ご入会には、ご連絡が可能な電話番号をご用意ください。
即時発行されたクレジットカードは通常三日〜一週間ほどで自宅に届くようですが、それだけでも十分にスピーディーですよね。
カード右上にWi-Fiマークのようなものがあり、これはタッチ決済に対応していることを表しています。
対象のコンビニ・飲食店で使えば、還元率最大5%とかなり大きいので使わない手はありません。
※商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元にならない場合があります。
※ 一部Visaのタッチ決済・Mastercard®コンタクトレスがご利用いただけない店舗がございます。また、一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
また、ナンバーレスなのでセキュリティ面も万全。Vpass登録が少々手間ですが、家族カードの発行ができるのも大手ならではといったところです。
セゾンカードインターナショナル
条件さえ満たせばETCカードを申し込んだその日に受け取れる数少ないブランドで、有効期限がない永久不滅ポイントがあるのも大きな魅力です。
最短5分発行という驚異的なスピードはデジタル発行によって実現しており、カードそのものはありませんがApple payやネットショッピングですぐに使用できます。
ちなみにカード本体は審査通過後、全国のセゾンカウンターで受け取りが可能です。
また、Visa/master/JCBと主要な国際ブランドに対応しているのも魅力で、とても使いやすいクレジットカードといえます。
使う予定があるなら早いタイミングで申し込みを!
どのクレジットカードにも必ず審査がありますので、利用する予定が決まっているならできる限り早い段階で申し込んでおきましょう。
審査時間を早めることはできなくても、発行までの不要な時間を減らすだけなら申込者にもできることがあります。
ギリギリになってしまったからといって、「間に合いそう」という理由でクレジットカードを作るのはあまりおすすめできません。
時間と心にゆとりを持って利用環境に最適なクレジットカードを選び、将来のためにも良好なクレジットヒストリーを築いていってくださいね。
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