新築物件の販売から中古売買の仲介などの不動産流通事業を展開する株式会社タカラレーベンリアルネット

同社は営業一人ひとりの高い志と、グループシナジーを強みに、お客様のニーズに寄り添うことを大切にしています。

今回は、2024年5月31日付けで代表取締役に就任予定の小川兼一朗氏に、組織の特徴や働く社員について伺いました。

実需の個人客を丁寧にサポート!不安を解消しベストな住まい探しを提案

ーー 貴社の事業内容やターゲットをお教えください。

小川氏:当社は不動産流通事業を手掛けており、主なお客様は住宅を探す実需の個人です。お客様によって住宅を求める理由は結婚や出産など、さまざまです。それぞれ異なる背景を抱えているため、私たちはまずはしっかりとお話をお伺いすることを大切にしています。

ーー お客様が抱えている課題とは何ですか?

小川氏:やはり、住宅購入には不安や悩みが付きものです。資金面の不安や、住宅ローンの仕組みが分かりにくいなど、知識不足による悩みを持っている方が多くいます。私たちは、お客様の事情をしっかりとヒアリングし、一人ひとりのニーズに合わせた提案をを心がけています。単に物件を販売するのではなく、お客様に寄り添いながら、最適な住まい探しを支援することが私たちの役割です。

不動産の売買仲介以外にも、相続対応のサポートが多いですね。例えば、親から受け継いだ土地を手放したいと相談を受けるケースがあります。相続は専門的な知識が必要となる分野ですし、お客様にとっても心情的にデリケートな問題です。

当社ではそのような点にも配慮しながら、お客様に最適な提案ができるよう心がけています。

営業としての熱意!忘れられない初契約のエピソードは?

ーー 貴社の強みは何だと考えていますか?

小川氏:当社の強みは、MIRARTHホールディングスのグループ企業とのシナジーと、営業スタッフの高いモチベーションだと考えています。グループ全体で、分譲からリート事業、エネルギー事業など幅広く手がけているため、複合的なソリューション提供が可能です。

一方で、このようなハード面の強みに加え、営業一人ひとりが高い志を持って、日々お客様と向き合っています。

ソフトスキル面における差別化も、当社の大きな武器だと思っています。

ーー 顧客から評価されたエピソードなどはありますか?

小川氏:今から20年以上前、私が営業として働き始めた頃の話です。当時は右も左もわからない新人でしたが、初めての契約となったお客様のことは今でも鮮明に覚えています。川越の物件を探していた年配の女性で、実は他社と契約寸前の状況でした。

しかし、私からの提案や熱意を気に入ってもらい、他社をキャンセルして当社に乗り換えてくれたのです。営業としての初めての成約であり、大変嬉しく、感慨深いことして記憶に刻まれています。

それから10年以上過ぎた頃、あのお客様が再び当社を訪問されました。今度は別の物件の売却に関する相談です。「前に担当してくれた営業マンの顔を思い出したの」と仰り、深いご縁に心が震えました。

ベクトルを相手に!ギブの精神を重視する採用基準とは?

ーー 働かれている社員にはどのような方が多いですか?

小川氏:営業は、ギバーでなくてはなりません。当社には、利他的な考え方をする人間が評価される風土があります。

自分のスキルや知識、リソースを提供して、それが巡り巡って、お客様への価値提供につながり、売上につながるという考えです。

そのため、自分の利益しか考えない方は、当社では採用されにくいですね。社員には日頃から徳を積むことを指導し、どんなに短い信号でも赤信号は横断禁止といった社内ルールもあるほどです。

当社の営業では、何よりお客様に献身的なサービスを提供することを大切にしています。

ーー 面接の際に見ているポイントはどのような点ですか?

小川氏:私が代表になることが決まってから、会社の肝として採用と育成を担当しています。

面接では、スキルや知識はあまり評価の対象としておらず、むしろ一緒に働きたいと思える人物かどうかを重視しています。

求める人材像としては、日々の振る舞いや行動、そして仕事への思いがしっかりと担保できる方です。

これまでに多くの方を採用してきましたが、結果的に当社で長く活躍しているのは、利他的な考え方ができる人材だと感じています。

面接の際は、そのような姿勢を持ち合わせているかどうかを見極めるようにしています。

25年度から新卒採用を開始!コミュニケーション重視の職場環境

ーー 人材育成の取り組みについて教えてください。

小川氏:当社では25年度から、新卒採用を本格的に始めました。若手の育成には特に力を入れており、今年度も数名の内定者が出ています。新卒研修からは座学を取り入れますが、基本的にはOJTを重視しています。

なぜなら、営業の仕事は机上の学習だけでは身につかないからです。まずは先輩との同行を通じて、お客様との向き合い方を学んでもらいます。入社後はジョブ・ローテーションを行い、さまざまな経験を積んでもらいます。

ーー 社員とのコミュニケーションで心がけていることは何ですか?

小川氏:定期的な1on1面談を欠かさず実施し、部下の近況や悩みに耳を傾けています。上司と部下の垣根を越えて何でも話せる関係性を築くことが大切です。

面談では良いことも悪いことも、率直に意見を交換します。

私が気になった場合は、こちらから積極的に聞くようにしています。直属の上司から声をかけるように指示することも少なくありません。課題を認識し、一緒に改善策を考える姿勢で臨んでいます。

ーー 社員のワークライフバランスについてはどうお考えですか?

小川氏:ワークライフバランスと言うよりは、「ワークライフブレンド」が理想だと感じています。

なぜなら、当社は一般顧客を対象としているため、お客様の都合に合わせて動く必要があるからです。

とはいえ、当社では週休2日制を導入しており、年間休日数は120日を超えています。業務時間中は集中して働き、オフの時間はしっかりと休む、そうしたメリハリをつけることで、お客様により質の高いサービスを提供できます。もちろん、プライベートな時間を犠牲にしてまで働くことは求めません。

ファイナンシャルウェルビーイングの実現に向けて!働きやすい環境づくりを目指す

ーー 最後に、今後取り組んでいきたいことを教えてください。

小川氏:社員の健康と幸せは何より大切にしたいテーマです。

定期的な健康診断はもちろん、ストレスチェックなども活用して、社員のコンディションを常に把握できるような体制を整えつつあります。

また、メンタル面でのサポートも欠かせません。管理職は部下の些細な変化にも気づけるよう、日頃からアンテナを張っておくことが求められます。将来的には社員のライフプランにも寄り添っていきたいですね。

現在は、退職金制度や持株会がありますが、資産形成のサポートにも中長期で乗り出していく予定です。社員一人ひとりが健康で、将来に希望の持てる環境が不可欠なので、ファイナンシャルウェルビーイングの実現に取り組んでいきます。

取材協力

株式会社タカラレーベンリアルネット

URL:https://leben-realnet.co.jp/index.html

会社概要:1977年に設立し、2014年6月にマンションブランド「レーベン」や都市型コンパクトマンション「ネベル」の開発・企画・販売を展開するタカラレーベンのグループ会社に。グループ内で不動産流通事業を手掛けています。