「auじぶん銀行住宅ローン」は、ネット銀行ならではの低金利とスピーディーな審査が魅力の住宅ローンです。
また、がん保障付きの団体信用生命保険(団信)、さらにauユーザー向けの特典など、他行にはないメリットが多数あります。
今回は、auじぶん銀行住宅ローンの特徴や金利プラン、審査基準について詳しく解説したいと思います。
今後の金利動向についても専門家の視点をもとに解説しますので、ぜひ住宅ローン選びの参考にしてください。
auじぶん銀行住宅ローンの特徴・ポイント
「auじぶん銀行住宅ローン」は、競争力のある金利設定や充実した団信が魅力のネット銀行型住宅ローンです。
また、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資しているため、ネット銀行でありながらも、高い信頼性があるのも大きな特徴といえるでしょう。
auじぶん銀行住宅ローンの特徴とは?他行との違い
auじぶん銀行住宅ローンは、他のネット銀行住宅ローンと比較して、変動金利がトップクラスで低い点が強みです。
さらに「がん50%保障団信」が無料で付帯されるほか、「がん100%保障団信」や「がん100%保障団信プレミアム」など、手厚い団信プランを選べるのも他社にはない特徴といえます。
auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資していることも他行にはないポイントです。大手企業のバックボーンがあり、安心して利用できるでしょう。
また、auじぶん銀行ならではのauユーザー向け金利優遇特典も魅力です。
※「au回線」と「じぶんでんき」セット加入で最大0.1%金利引下げ(2025年3月10日現在)
※「J:COM NET」や「コミュファ光」の契約で年0.03%引下げ
※「J:COM TV」の契約で年0.02%引下げ
auじぶん銀行住宅ローンのラインナップ
auじぶん銀行の住宅ローンには、新規購入向け住宅ローンと借り換えローンの2種類があります。
また、利用者のニーズに合わせて、変動金利・固定金利特約・ミックス(固定+変動)の、3つの金利タイプが選べるのも魅力です。
商品 | 金利タイプ | 特徴 |
住宅ローン(新築・中古) | 変動 | 低金利で利用できる |
固定金利特約 | 金利固定期間は、2年・3年・5年・10年・15年・20年・30年・35年から選択可能 | |
ミックス | 金利タイプや金利プランを自由に組み合わせられる。固定と変動を組み合わせることも可能 | |
借り換えローン | 変動・固定金利特約 | 既存ローンの借り換え専用ローン |
【最新金利】住宅ローンの借り換えにおすすめのタイミングと注意点
auじぶん銀行の変動金利型住宅ローン
auじぶん銀行の変動金利型住宅ローンは、他行よりも低い金利水準が特徴で、さらに「がん保障付き団信」が無料で付帯される点も嬉しいポイントです。
まず、auじぶん銀行の変動金利型住宅ローンのメリットや注意点、今後の金利動向について詳しく見ていきましょう。
【最新金利】おすすめの人気住宅ローンを徹底比較!金利・手数料・優遇が良いのは?
auじぶん銀行ならではの変動金利優遇
最大の特徴は、業界トップクラスの低金利です。
2025年3月10日現在、新規借入(物件価格の80%以下)の場合、年0.434%という低水準の変動金利が適用されます。ネット銀行の中でも特に低い金利設定となっており、毎月の返済負担を抑えたい方におすすめです。
金利タイプ | 金利 | (参考)基準金利 | 当初期間引き下げ幅 |
新規(物件価格の80%以下) | 0.434% | 2.591% | ▲2.157% |
新規(物件価格80%超) | 0.479% | ▲2.112% | |
借換え | 0.439% | ▲2.152% |
※表は2025年3月10日現在(51歳以上は対象外)
また、無料で加入できる団信があるのも、auじぶん銀行住宅ローンならではのメリットです。
一般的に、がん保障付き団信は金利上乗せが発生するケースがほとんどですが、auじぶん銀行には「がん50%保障団信」が上乗せなしで付帯されています。
この団信があれば、がんと診断された際に住宅ローン残高の50%が保障されるため、万が一のリスクにも備えられるでしょう。
さらに、au特典を活用した金利優遇があるのも魅力です。住宅ローン申込時に「au回線」と「じぶんでんき」をセットで契約すると、適用金利から最大0.1%の引下げが受けられます。
また、「J:COM NET」や「コミュファ光」などをセットで利用すると、さらなる金利優遇があるため、auユーザーにとっては大きなメリットといえるでしょう。
auじぶん銀行の変動金利型住宅ローンで注意すべきポイント
auじぶん銀行の変動金利型住宅ローンを契約する際は、金利上昇リスクや自身の健康状態について、特に注意しておきましょう。
【金利上昇リスク】
もっとも大きなリスクは、金利上昇リスクです。変動金利タイプは、市場金利の変動によって住宅ローン金利が上がり、上がり幅によっては毎月の返済額がかなり増えてしまいます。特に、長期間の返済になると金利変動の影響を大きく受けるため、現時点の低金利だけを見て判断するのは危険です。
【自身の健康状態】
自身の健康状態にも注意が必要です。auじぶん銀行の住宅ローンには、無料の団信を付帯できますが、加入には健康状態の告知が必要です。過去の病歴や持病の有無によっては、希望する団信に加入できないケースもあります。申込前には自分の健康状態を確認し、必要なら医師への相談も検討しておきましょう。
auじぶん銀行の変動金利型住宅ローン|今後の金利水準や推移予想
auじぶん銀行の変動金利型住宅ローンの金利は、金融市場の動向や日本銀行の政策変更などが影響し、「今後は上昇するのでは?」という見方があります。
経済不安や財政状況の悪化が進むと長期金利が上昇し、結果として住宅ローンの変動金利にも影響が出ます。実際に、近年の市場動向を見ると、長期金利は上昇基調にあることがわかるでしょう。
また、日本銀行の金融政策の影響も無視できません。
変動金利は政策金利に大きく左右されるため、日銀が金融緩和を修正し利上げに転じれば、住宅ローンの変動金利も上昇する可能性が高くなります。
さらに、経済状況の影響も大きい要因です。景気回復が進み物価が高騰すれば、インフレ抑制のために金利が上がる可能性があります。逆に、景気が低迷すれば、金利上昇は抑制されるかもしれません。ただ、昨今の経済情勢を見ると、政府、日銀ともに「金利を上げたい」という意向が見え隠れするため、長期的には金利が上がる方向に進む可能性が高いといえるでしょう。
住宅ローン変動金利、三菱UFJや三井住友など大手銀行上げ 「優遇」は競争激しく ※日本経済新聞
住宅ローン、PayPay銀行やauじぶん銀行などネット銀行が金利下げ ※日本経済新聞
auじぶん銀行の固定金利型住宅ローン
auじぶん銀行の固定金利型住宅ローンは、長期間にわたり金利が変わらないのが魅力です。市場の金利変動に左右されず、毎月の返済額も一定にできるメリットがあります。
つぎに、auじぶん銀行の固定金利型住宅ローンの金利水準や特徴、メリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
auじぶん銀行住宅ローン|固定金利プランの金利水準と特徴
auじぶん銀行の固定金利型住宅ローンは、固定期間を2年から35年まで細かく選択できるのが特徴です。
固定5年以降は5年単位で選べるため、ライフプランに応じ柔軟に返済計画が立てられるでしょう。
また、当初期間に適用される金利優遇(引下げ幅)があるため、固定期間中は通常よりも低い金利で借りられるのもメリットの一つです。
- 固定金利特約として、2年・3年・5年・10年・15年・20年・30年・35年の中から選択可能
- 固定金利特約期間中は、当初適用金利から一定の引下げ幅が適用されるため、通常の基準金利よりも低い金利で借りられる。例えば、固定10年の場合、当初期間の引下げ幅は▲2.075%(2025年3月10日現在)。
以下の表に、固定期間別の金利水準と優遇幅をまとめました。
金利タイプ | 金利 | 基準金利 | 優遇 (当初期間引下率) |
---|---|---|---|
固定2年 | 1.340% | 3.410% | ▲2.070% |
固定3年 | 1.520% | 3.450% | ▲1.930% |
固定5年 | 1.620% | 3.510% | ▲1.890% |
固定10年 | 1.685% | 3.760% | ▲2.075% |
固定15年 | 2.145% | 3.880% | ▲1.735% |
固定20年 | 2.235% | 4.060% | ▲1.825% |
固定30年 | 2.610% | 4.450% | ▲1.840% |
固定35年 | 2.750% | 4.590% | ▲1.840% |
※新規で物件価格の80%以下の場合は、表示金利から年0.0045%の引下(例:10年は1.640%)
auじぶん銀行の固定型住宅ローンのメリットデメリット
auじぶん銀行の固定型住宅ローンは、市場金利に左右されず、安定した返済計画が立てられる点が大きなメリットです。
一方で、市場金利が下がった場合でも、適用金利を変更できないデメリットもあります。
住宅ローンを契約する際は、固定金利の特性を理解し、自分のライフプランに合ったローンを組むのがポイントです。
【auじぶん銀行の固定型住宅ローンのメリットデメリット】
メリット | 1.金利が固定されるため、返済計画を立てやすい 2.特約期間終了後に金利タイプを選択できる 3.au住宅ローン金利優遇割が利用可能 |
デメリット | 1.市場金利が下がっても、固定期間中は適用金利が変わらな2.固定金利水準はネット銀行トップクラスとはいえない |
auじぶん銀行住宅ローンの団信(団体信用生命保険)内容
auじぶん銀行の住宅ローンには、無料で付帯する基本的な団信から、がんや重度疾患に対応した特約付き団信まで、幅広い保障プランが用意されています。
特に「がん50%保障団信」が、金利上乗せなしで利用できる点は大きな魅力です。さらに、「がん100%保障団信」や「がん100%保障団信プレミアム」などの豊富な選択肢があるのは、auじぶん銀行住宅ローンならではの特徴といえるでしょう。
auじぶん銀行住宅ローン|一般団信や特約付き団信の特徴
auじぶん銀行の住宅ローンには、基本となる「一般団信」と、手厚い保障が付帯する「特約付き団信」の2種類があります。
- 一般団信は、死亡または所定の高度障害状態になった場合に、住宅ローンの残高が0円になる保険で追加費用もかかりません。
- ただし、がんやその他の疾病に対する保障はないため、病気のリスクを考えるなら特約付き団信を選んだほうがいいでしょう。
- 特約付き団信では、がんと診断確定された場合に、住宅ローン残高が50%減額されます。
- また、急性心筋梗塞・脳卒中・肝硬変・慢性腎不全のいずれかと診断された場合も、一度だけ50%の残高免除を受けられるのが特徴です。
- 病気やケガで入院した場合も、最長6ヶ月間の返済免除が適用され、さらに入院が180日以上継続した場合は住宅ローンの残高が0円になります。
- 「がん保障特約」「4疾病保障特約」「全疾病長期入院保障特約」という特約を金利の上乗せなしで利用できるのも、大きなメリットです。
- がん100%保障団信は、医師の診断により「癌が原因で余命6カ月以内」と判断された場合、住宅ローン残高が全額免除されます。
- また、入院が180日以上継続した場合も、住宅ローン残高が0円になります。
- ただし、金利に年0.05%の上乗せが発生する点は注意が必要です。
- がん100%保障団信プレミアムは、がん100%保障に加え、診断時の給付金や先進医療費の保障が充実しているのが特徴です。
- 所定の悪性新生物と診断確定された場合には100万円の給付、上皮内がん・皮膚がんの場合は50万円の給付が受けられます。
- 先進医療を受ける際も、通算2,000万円までの保障が付帯されているため安心です。ただし、金利に年0.15%の上乗せが発生する点は覚えておきましょう。
auじぶん銀行団信の保障範囲と申し込み条件
auじぶん銀行の団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンの融資実行日から保障が開始されます。
ただし、がん保障に関しては、責任開始日から90日間の免責期間が設けられており、その期間内に診断された場合は保障の対象外となるため注意が必要です。
また、慢性的な疾患を持っている場合や、過去に大きな病気を患ったことがある場合は加入できない場合があります。
参考:団体信用生命保険保障内容 | 住宅ローン | auじぶん銀行
auじぶん銀行団信を利用する際の注意点
auじぶん銀行の団信は、住宅ローンの残高を保障する重要な仕組みですが、自身の健康状態や既存の保険との重複、保険金が支払われないケースなど、注意すべきポイントがいくつかあります。
- 団信に加入するには、申込時に健康状態を正直に申告する必要があります。
- 持病がある人や、治療や投薬中の人は加入が制限されることがあります。
- 特に、特約付き団信(がん100%保障団信やプレミアム団信)は審査が厳しくなるため、現在の健康状態を考慮し医師とも相談のうえで申込むことが大切です。
- 既存の生命保険と、保障内容が重複していないかという点についても注意が必要です。
- 現在加入中の生命保険で、「ローン残債+生活費」の両方の保障がある契約をしているなら、生命保険を見直して保険料を節約できるかもしれません。
- 告知義務違反が発覚した場合は、団信の契約が無効となり、万が一の際にも保険金は支払われません。
- また、契約後2年以内の自死や、故意による事故なども支払い対象外となるケースがあるため、契約時には規約をよく確認しておきましょう。
auじぶん銀行住宅ローンのメリットやおすすめできる方
auじぶん銀行住宅ローンのメリットから、どのような人におすすめなのかも詳しく見ていきたいと思います。
金利優遇とauユーザー特典を活かせる
auじぶん銀行の住宅ローンは、au回線や関連サービスを利用することで、金利の引下げや特典が受けられるメリットがあります。
そのため、KDDIの関連サービスを利用している人には、特におすすめです。
例えば、「電気、インターネット、有料テレビ」などの「KDDI関連サービス」をセットで利用すれば、住宅ローンの適用金利は最大0.1%引き下げられます。
「au回線」と「じぶんでんき」を同時に契約すると、さらに金利優遇が受けられる点は大きなメリットです。
参考:住宅ローン金利優遇割 | 住宅ローン | auじぶん銀行
auじぶん銀行住宅ローンとau PAYとの連携による優遇も魅力です。au PAYと連携することで、円普通預金の通常金利(年0.21%・税引前)に年0.05%(税引前)が上乗せされるため、住宅ローン利用と共に預金金利が上がる点は大きなメリットといえるでしょう。
ネット完結で手続きがスピーディー
auじぶん銀行の住宅ローンは、申込から契約までの手続きを、すべてオンラインで完結できる点が大きなメリットです。
店舗へ足を運ぶ必要がなく、時間や場所を選ばずに手続きを進められるため、普段仕事で忙しい人にもおすすめです。
書類提出もオンライン対応しており、必要書類はスマートフォンやパソコンからアップロードするだけで完了します。
契約も電子署名で完了するため、金融機関の窓口での手続きを待つ必要はありません。
三菱UFJ銀行のバックボーンがある安心感
auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立されたネット銀行です。
メガバンクである三菱UFJ銀行のバックボーンがあることは、安心できるポイントといえるでしょう。
ネット銀行は金利の低さや利便性が魅力ですが、一方で「経営の安定性」や「資金調達力」に不安を感じる人も少なくありません。
その点、三菱UFJ銀行の出資で運営されているauじぶん銀行は、ほかのネット銀行と比べても強固な基盤を持っているといえます。
auじぶん銀行住宅ローンのデメリットやおすすめできない方
auじぶん銀行の住宅ローンには、いくつかのデメリットも存在します。特に、店舗窓口での対面相談ができない点や、変動金利型のリスク、auユーザー以外への恩恵の少なさなどが挙げられます。
具体的なデメリットと、どのような人におすすめできないのか詳しく見ていきましょう。
店舗窓口での対面相談ができない
auじぶん銀行の住宅ローンには、「店舗窓口での対面相談ができない」というデメリットがあります。
住宅ローンは借入額も大きいため、疑問や不安を相談しながら解決したいと考える人も多いでしょう。そのため、「スタッフと直接相談しながらローンを契約したい」と考える人には、おすすめできません。
また、オンライン取引に抵抗がある人にも不向きです。じぶん銀行の住宅ローンは、すべての取引をオンライン上で完結するため、セキュリティ面に不安を感じる人や、ネット上の契約手続きに抵抗がある人の利用は難しいかもしれません。
auユーザー以外は恩恵が少ない可能性がある
auじぶん銀行の住宅ローンの優遇制度は、ほぼ「auの各種サービスを利用している人」を対象としています。そのため、auユーザー以外の人にとっては、メリットを感じられないかもしれません。
「au住宅ローン金利優遇割」は、auモバイルやじぶんでんきなど、auのサービスを多く利用している人ほど恩恵が受けられるサービスです。そのため、au回線を利用していない人や、これらのサービスと契約する予定がない人にとっては、不向きでしょう。
auじぶん銀行住宅ローンの評判・口コミ
auじぶん銀行の住宅ローンを実際に利用した人の評価についても、見ていきましょう。住宅ローンを選ぶ際には、公式サイトの情報だけではなく、リアルな口コミを見ながら、冷静に判断することが必要です。
30代男性 | 低金利&スピーディーな審査が魅力! |
住宅ローンの借り換えで利用しましたが、ネット銀行ならではの低金利が決め手でした。審査もスムーズで、申し込みから実行までが早かったです。書類提出もスマホで簡単にでき、銀行に行く手間がなく助かりました。変動金利ですが、しばらくは低金利が続くと見込んでいるので満足しています。 |
40代女性 | auユーザーなら金利優遇が嬉しい |
もともとauのスマホと電気を利用していたので、住宅ローン金利優遇割を活用してお得に借りられました。他の銀行と比較しても十分低金利ですし、手続きもオンラインで完結するので便利でした。auじぶん銀行の普通預金金利も上がる特典があるので、住宅ローンと合わせて家計管理がしやすいです。 |
30代女性 | ネット完結は便利だけど、自分でしっかり調べる必要あり |
申し込みから契約までネットで完結するので、忙しい人には向いていると思います。ただ、対面での説明がないので、わからない点は自分で調べる必要があるのが少し大変でした。金利は低めなので、ある程度住宅ローンの知識がある人にはおすすめです。 |
50代男性 | 審査は早いが、申し込み前に信用情報をチェックすべき |
審査スピードはかなり早く、書類提出もスムーズでした。ただ、ネット銀行は信用情報を重視するため、過去にクレジットの遅延があると厳しいと思います。私は問題なく通りましたが、収入や借入状況によっては審査落ちするかもしれません。 |
40代男性 | 対面相談がないのが不安だった |
対面で詳しく説明を受けられないのが少し不安でした。サポートは電話で受けられますが、やはり直接相談できる銀行の方が安心感はあるかも。手続き自体はスムーズでしたが、住宅ローンに不慣れな人はメガバンクと比較検討するのも良いと思います。 |
auじぶん銀行の住宅ローンは、審査がスピーディーで、手続きも簡単と好評です。一方で、対面相談がなく自己調査が必要な点や、信用情報の影響を受けやすい点には注意が必要かもしれません。
auじぶん銀行住宅ローンの審査基準・審査難易度
auじぶん銀行の住宅ローンの審査基準や、審査の難易度についても見ていきます。
auじぶん銀行の住宅ローンの審査は、決して甘いわけではありません。審査に通過するためには、個人の信用情報や年収・物件の担保評価など、独自の審査基準を満たす必要があります。
また、メガバンクや地方銀行などと比較すると、ネット銀行は店舗を持たない分、データだけで融資を判断する傾向が強いです。
そのため、審査基準を満たしていないと一発で審査落ちとなる可能性も高いでしょう。
審査通過の基準
審査を通過するためには、個人の信用情報や年収・購入物件の条件など、いくつかの基準をクリアする必要があります。
ネット銀行は対面審査がないため、すべての審査がデータに基づいた評価で行われます。
審査基準を満たしていない場合は、「即座に否決」となるケースも多いため、申込前に自分の情報を確認しておくことが重要です。
- ローン・クレジットカードの延滞がないこと
- 自己破産や債務整理などの事故情報がないこと
- 複数の金融機関からの借入がないこと
- 年齢基準を満たしていること
(申込時の年齢が満18歳以上満65歳未満。最終返済時の年齢が満80歳の誕生日まで)
- 前年度の年収(自営業の場合は申告所得)が200万円以上
- 担保評価が適正であること
- 自己または家族が居住する物件であること
- 建築基準法とその他の法令に適合している物件であること
【年収倍率】住宅ローンの借入額は年収の何倍が目安?適切な借入額と返済額は?
他の銀行と比較した審査難易度
「ネット銀行は審査に通りやすい」と考える人もいますが、審査難易度は特別低いわけではなく、基本的には他行と同じ厳しい基準が設けられています。ネット銀行であっても、リスク管理は徹底されているため、審査を通過するには一定の条件を満たさなければいけません。
auじぶん銀行は銀行法のもとで営業しており、住宅ローンの原資は預金者の資金が使われているため、リスクの大きい融資は行われません。一般的に、「ネット銀行の審査は柔軟」と言われることがありますが、実は逆のケースがほとんどです。
店舗型の銀行では、担当者が個別の状況をヒアリングし、ある程度の融通をきかせるケースがあります。しかし、auじぶん銀行のようなネット銀行では、データに基づいた審査が基本となるため、基準を満たしていなければ即座に否決となる可能性が高いのです。
ただ、フリーランスや個人事業主など、一般的な銀行で審査通過が難しいような人でも、ネット銀行なら審査通過できる場合はあります。これは、ネット銀行が従来の銀行とは異なる判断基準を持っているためです。
審査通過に必要な書類と注意点
auじぶん銀行の住宅ローン審査をスムーズに進めるためには、必要書類を不備なく用意することが重要です。書類はオンラインで提出するため、事前に必要な書類を揃え、データのアップロード方法も確認しておくと手続きはスムーズに進みます。
【必要書類】
住宅ローンの審査には、下記の書類が必要です。
本人確認書類※いずれか1点または複数 | 運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカード(裏面はコピー不要)、住民票 |
収入証明書類(収入状況を証明する書類) | 源泉徴収票(会社員の場合)、住民税決定通知書、課税証明書、確定申告書(自営業・フリーランスの場合)、納税証明書、会社の決算書(法人経営者の場合) |
物件に関する書類(購入予定の物件に関する情報) | 売買契約書、重要事項説明書、間取り図・配置図・地積測量図、建築確認済証、建築確認申請書、土地・建物の登記事項証明書、工事請負契約書(新築の場合)、建物図面・土地の公図 |
- 書類のコピーが必要な場合は、鮮明にコピーすること
- マイナンバーカードを提出する場合、裏面のコピーは不要
- 提出期限を守る(遅れると審査が中断される可能性がある)
審査に落ちる人の特徴
auじぶん銀行の住宅ローン審査は、ネット銀行ならではのデータに基づいた評価が基本となるため、一定の条件を満たさない場合、審査に通らない可能性が高いです。特に、信用情報の問題や収入の安定性、物件の条件が大きなポイントとなります。
- クレジットカードやローンの延滞履歴がある(直近1年以内の遅延は特に厳しい)
- 自己破産や債務整理の履歴がある
- カードローンや消費者金融からの借入額が多い
- 短期間に複数のローンを申し込んでいる(申込みブラック)
- 勤続年数が短い(1年未満だと厳しい)
- 契約社員・派遣社員・フリーランスで収入の変動が大きい
- 借入希望額に対して年収が低すぎる(返済比率が高い)
- 築年数が古すぎる(特に木造住宅)
- 担保価値が極端に低い物件(過疎地や需要の少ないエリアなど)
- 借地権や保留地の物件(金融機関によっては融資対象外)
- 過去に重篤な病歴(がん・心疾患・脳疾患など)がある
- 現在も治療中または長期投薬治療を受けている
- 健康状態の告知に不備がある(虚偽の申告は審査落ちの原因に)
- 必要書類が揃っていない(収入証明書・住民票・登記簿謄本など)
- 書類の内容が不明瞭(コピーが不鮮明、書類に欠落がある)
- 有効期限が切れている書類を提出している
- 自営業者で適切な収入証明書を提出できない(確定申告をしていない)
- 勤務先が小規模すぎて、必要な証明書類を発行できない
- 物件に関する書類(売買契約書・登記事項証明書など)が揃わない
【元融資担当者が解説】住宅ローンの審査はどこを見られる?通過率をアップさせるためのポイント
auじぶん銀行住宅ローンについてよくある質問
auじぶん銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利やスピーディーな審査が魅力ですが、審査基準や金利の動向、手続きに関する疑問を持つ人も多いでしょう。
auじぶん銀行住宅ローンでよくある質問について、詳しく解説していきます。
au住宅ローン変動金利の今後の動きはどうなりますか?
将来的に上昇する可能性は高いものの、「大きな変動は少ないのでは?」という見方が多いようです。
2024年3月に日銀はマイナス金利を解除し、今後も段階的な利上げの可能性がありますが、急激な引き上げには慎重な姿勢を取っています。
物価上昇が続けば金利も上がる傾向にありますが、政府は住宅市場への影響を考慮し、慎重な対応を進めるでしょう。
一方で、auじぶん銀行は他行との競争力を維持するため、すぐに金利を引き上げるとは考えにくく、一定の優遇幅を維持する可能性も高いです。
au住宅ローン変動金利契約中に固定金利に変更は可能ですか?
変更は可能です。変動金利から固定金利に切り替える場合は、返済日の原則10日前までに住宅ローンセンターへ連絡し、所定の手続きを行う必要があります。
ただし、固定金利へ変更する際は、適用金利や返済額の変動、今後の金利見通しを考慮した上で慎重に判断しましょう。
固定金利の方が返済計画を立てやすいメリットがありますが、変更後は市場金利が下がっても適用金利を変更できない点に注意が必要です。
繰上げ返済の方法や手数料は?
auじぶん銀行の住宅ローンでは、一部繰上げ返済と全額繰上げ返済の2種類の方法があり、それぞれ手続きや手数料が異なります。
【繰上げ返済の方法と手数料】
- 一部繰上げ返済:住宅ローンマイページから繰上返済希望日の前営業日19時までに申込む必要がある。返済方法は、「期間短縮型(返済期間を短縮)」と「返済額軽減型(毎月の返済額を減額)」の2種類から選択できる
- 全額繰上げ返済:全額繰上返済を希望する場合は、返済希望日の2週間前までに住宅ローンセンターへ電話で連絡。返済日が未確定の場合は申込みができないため、事前に確認が必要
- 一部繰上げ返済:無料
- 全額繰上げ返済:変動金利の場合は無料、固定金利特約期間中の場合は33,000円(税込)
繰上げ返済を検討する際は、資金計画や金利状況を考慮し、最適な方法を選択しましょう。
au住宅ローン変動金利型に借換予定ですが注意すべき点は?
auじぶん銀行の変動金利型住宅ローンへ借り換える際は、金利上昇リスクや諸費用、手続きの流れを事前に把握することが重要です。変動金利は低金利が魅力ですが、将来的に上昇する可能性もあるため、返済計画に余裕を持たせることが必要です。また、借り換えには登記費用や事務手数料、収入印紙代などが発生するため、トータルコストを見た損得をしっかり確認しておきましょう。
au住宅ローンはライフプランに合った金利形態を選ぼう
auじぶん銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利やスピーディーな手続きが魅力で、特にauユーザー向けの金利優遇特典が充実している点が特徴です。
一方で、対面での相談ができない点や、変動金利のリスク、auユーザー以外にとってメリットが少ない点は考慮する必要があります。
ただ、審査基準は決して甘くなく、信用情報や収入の安定性、物件の適格性などが厳しくチェックされます。
住宅ローンを検討する際は、自身の状況やライフプランに合ったプランを選び、将来的なリスクも考えたうえで選びましょう。
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