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ライフプランとは何?その必要性と作り方のコツを分かりやすく解説

2022年9月13日

ライフプランという言葉を聞いたことがある方は多いですが、具体的にどのようなものなのか、興味はあるけどなかなか作る機会がないも少なくないでしょう。

  1. ☑あなたは将来やりたいことがありますか?
  2. ☑住んでみたい場所や欲しいものはありますか?

答えは多種多様だと思いますが、一人ひとりに大切な夢や希望があります。

やりたいことを叶えるためには段階を追って準備していくことになりますが、その中で必ずお金の問題にぶつかります。

そして、必要なお金をどう工面したら良いか悩むことになるでしょう。

実はこの問題を解決していくための方法がライフプランの作成です。

本記事では、ライフプランを作るときのコツを分かりやすく解説しています。

また、モデルとなる家族を例にとって、ライフプランの作成も行いますので、ライフプランがより身近で具体的なものとなるでしょう。

実際にライフプランを作成するときには、どのように行動したら良いのかも記事の終わりにお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。

ライフプランとは何?

あなたには、将来なりたい自分像や、やりたいことがあるのではないでしょうか。

例えばいずれは起業したい、地方に移住したい、などです。

内容は様々ですが、このようにあなたが今抱いている夢や希望、将来の姿をライフデザインと言います。

実際に描いているものを叶えるためには、具体的にどのような生活をしていけばいいのか、仕事をどうするか、お金がどれくらい必要か、などを考える必要があり、これがライフプランです。

つまり、ライフプランは、あなたの理想のライフデザインを実現するために必要な「人生の設計図」なのです。

なぜライフプランニングが必要?ライフプランのメリット

続きまして、具体的にはライフプランを作ることによって、どのようなメリットがあるかについて見ていきましょう。

(1)年金制度の改正により老後生活不安の解消になる

2020年に年金制度改正法が成立し、2022年4月に施行されました。

年金制度は豊かな老後生活を送るために欠かせませんので、年金制度をきちんと知ることはライフプラン作成に必須です。

今回の改正のポイントは以下の4つです。

  1. ☑厚生年金・健康保険の対象者拡大
  2. ☑在職中の年金受給ルールの見直し
  3. ☑繰り下げ受給が75歳まで可能
  4. ☑確定拠出年金加入の見直し

詳細は日本年金機構のホームページを確認しましょう。

65歳以降も働く人が年々増えています。

しかし、今までは働いている間に厚生年金保険料を支払っても、その増加分は退職後もしくは70歳以降にならないと反映されませんでした。

今回の改正によって、65歳以降に厚生年金保険料を支払っていると、増加分がすぐに反映されるようになりました。

つまり、働きながらも年金額を増やすことができるので、ライフプラン作成のときに、65歳以降も働く選択肢が出来るのではないでしょうか。

今回の年金制度の改正により、年金の繰り下げ受給の年齢が変更されたり、iDeCoに加入がしやすくなったりしました。

この年金制度の改正は老後生活不安の解消につながる確実な第一歩と言えます。

(2)計画することによっていつお金が必要かがわかる

例えば4,000万円の家を購入するときに、すぐに現金で用意できる人は少ないでしょう。

実際は住宅ローンを組みますが、頭金や諸経費はある程度まとまった現金が必要になります。

もし、このときにお金がなければ、苦労の末に見つかった家を諦めることになるかもしれません。

しかし、ライフプランを立て必要なお金を数値化することによって、それに向かって具体的な計画を立てることができます。

ライフプランに沿って1ヶ月に必要な貯金額を決め、実現するための行動をするでしょう。

住宅の購入以外にも、結婚や車の購入など、お金が必要な場面は多々ありますので、ライフイベントを実現するためにライフプランの作成は欠かせません。

(3)支出や収入のバランスを調整しながら無駄な生活費を節約できる

ライフプランを作成すると、収支のプラスやマイナスがグラフで現れるので、ひとめで収支バランスが分かります。

仮に想像以上に支出が多かったとしても、ライフプランの作成によって収支バランスが見える化したことは、解決へのきっかけとなるでしょう。

支出が多ければ、収入を増やすか支出を減らすかの選択になりますが、収入を増やすことは簡単ではありません。

そこでおすすめは無駄な生活費を削減することです。固定費の削減や、保険見直しなど今すぐにできることは沢山あります。

固定費の見直しの方法について詳しくは下記記事を参照にしてみてください。

ライフプランを作成することで、早い段階で生活費の節約を心がけるようになるので、無駄な支出をおさえることができ、結果として収支バランスが良くお金に不安がない人生を歩むことができます。

ライフプランを作るときのコツ

では、実際にライフプランはどのように作成していけば良いのでしょうか。

この項ではライフプランを作るときのコツについて解説していきます。

(1)人生3大支出を軸に考える

人生3大支出とは住宅資金・教育資金・老後資金です。

これらの支出は人生で最大にお金がかかる支出と言われています。

では、なぜ住宅資金・教育資金・老後資金が人生3大支出と言われているのでしょうか。

それは、これらの3つの支出は必要になったときに急いで工面しようと思っても、短時間では用意ができない出費だからです。

例えば社会保険料や税金、食費は日々の中で発生していますので、毎月どれぐらいかかるか生活の中で意識しています。

しかし、この3大支出は未来の事ですので意識しないと準備することができません。

よって、3大支出である住宅資金・教育資金・老後資金を早めに意識して、計画し実行することが必要と言えるでしょう。

①住宅資金

1つ目の住宅資金。憧れのマイホームを手に入れるためには、言うまでもなくお金がかかります。

住宅金融支援機構が公表している、令和3年度フラット35利用者調査の住宅購入資金を表にしました。

住宅の種類購入資金の平均
新築マンション4,528万円
土地付注文住宅4,455万円
建売住宅3,605万円
注文住宅3,572万円
中古マンション3,026万円
中古戸建2,614万円
出典:住宅金融支援機構フラット35利用者調査を加工して作成

住宅の種類によって異なりますが、マイホームの購入には4,000万円前後ものお金がかかります。

もちろん住宅ローンを組みますが、住宅を取得するためには最初に頭金や諸経費などまとまったお金がかかります。

マイホームを希望している場合は、1日でも早く住宅購入のためのマネープランを組み、行動する方が良いでしょう。

教育資金

2つ目は子供がいる家庭、子供を希望している家庭には必須となる教育資金です。

子供には充分な教育費を用意したいと考える家庭は多く、それを実現するには早めに準備する必要があると言えます。

では、教育費とはどれくらいかかるのでしょうか。

文部科学省が公表している、平成28年度子どもの学習費調査を表にしました。

幼稚園~高校(すべて公立の場合)の教育費約540万円
幼稚園~高校(幼稚園だけ私立の場合)の教育費約616万円
幼稚園~高校(高校だけ私立の場合)の教育費約716万円
幼稚園~高校(すべて私立の場合)の教育費約1,770万円
出典:子どもの学習費調査を加工して作成

表から分かる通り、幼稚園から高校まですべて公立に通うと約540万円、すべて私立に通うと約1,770万円です。

なんとすべて私立に通った場合、公立の3倍以上の教育資金が必要です。

一括で支払う金額ではないですが、子供の年齢によって必要となる金額が試算できますので、計画的に教育資金を準備することをおすすめします。

老後資金

3つ目は、長生きする以上、必ず必要になる老後資金です。

では、老後に必要な生活費はどれくらいでしょうか。

総務省統計局が公表している令和2年の家計調査年報と、生命保険文化センターが公表している令和元年の生活保障に関する調査を元に表を作成しました。

老齢夫婦無職世帯の生活費約26万円(1ヶ月)
夫婦2人のゆとりある老後生活費約36万円(1ヶ月)
出典:家計調査年報生活保障に関する調査を加工して作成

表から分かる通り、ゆとりある老後を送るためには1ヶ月に夫婦で36万円が必要です。

日本年金機構によると、令和4年度の国民年金は月額64,816円、厚生年金は月額219,593円ですので、収入がない場合は足りない分を貯金で賄う必要があります。

つまり、ゆとりと生きがいのある老後を送るためには、早い段階からどんな老後を送りたいのかを考え計画を立てる必要があるため、ライフプランの作成が必要でしょう。

(2)その他ライフイベントもプランニングする

結婚資金

令和3年度のゼクシィ結婚トレンド調査によると、結婚費用の総額は首都圏で約393万円です。

この費用には結納・婚約〜新婚旅行まで含まれています。

また、地域によって差があり、首都圏や関西、九州が高めの金額で、北海道や東北は低めの金額です。

結婚式のみだったらいくらが必要でしょう。

結婚と披露宴の実施平均人数は43人、平均費用は約292万円です。

ただ、ご祝儀の総額は平均約169万円となっていますので、実際の自己負担額はそこまで高くはないでしょう。

結婚は重要なライフイベントのひとつです。

結婚の予定がある人、結婚願望が強い人は結婚費用を計画的に準備することはもちろん、ライフプランを作成して、人生の行動計画とマネープランを立てる必要があるでしょう。

子どもの出産資金

国民健康保険中央会が発表している平成28年度統計情報出産費用によると、平均的な出産費用は約51万円です。

基本的に出産にかかる費用は健康保険が適用されませんが、いくつかの公的支援制度が用意されています。

ポイントは下記の3点です。

  1. ☑「出産育児一時金」は一律42万円が受け取れる
  2. ☑妊婦検診費用は自治体のサポートを要確認
  3. ☑働く母親には「出産手当金」と「育児休業給付金」あり

妊婦検診や実際の出産にはお金が必要ですが、公的支援制度を申請、受給すれば、仮に貯蓄が少なくても資金面では大きな不安はないかもしれません。

しかし、実際には交通費や入院の際の個室費用などもかかりますし、健康保険が適用されますが帝王切開にもお金がかかります。

出産も大きなライフイベントのひとつですので、ライフプランを作成して、安心して子供を迎えられる準備をしましょう。

車購入資金

一般社団法人日本自動車工業会が発表している令和3年度乗用車市場動向調査自動車の性能・価格と国民の自動車需要に関する意識等によると、新車の平均購入価格は約214万円です。

仮に7年毎に乗り換えるとしたら、214万円を7で割り、1年間で約31万円の出費と考えられます。

車は新車にこだわるのか、中古車でも良いのかによって価格は大きく変わります。

もちろん車種によっても差が大きく、安く買える車と高級車では予算が全く異なるでしょう。

また、車は購入するタイミングが重要な買い物のひとつです。

例えば、出産を控えた家庭ならファミリーカーなどを検討することが多いでしょう。

子供が独立し夫婦2人だけで乗る車なら、軽自動車も視野に入れるかもしれません。

車を持つ選択肢をするなら、ライフイベントによって買い換えることも多く、計画的にお金を準備する必要があります。

早めにライフプランを作成して、車の購入資金も計画に組み込むのが良いでしょう。

ライフプランのシミュレーションをしてみる

出典:マネソル

ライフプランを作る時のコツを把握したところで、実際に弊社開発のお金の管理アプリ「マネソル」(特許あり)を使って、ライフプランのシミュレーションをしてみました。

(1)30代夫婦の子どもの教育資金のシミュレーション

これから子どもが成長するにつれ、子どもを預ける保育料をはじめ、学校・塾・習い事にかかる教育費などのさまざまな支出が増えてきます。

一般的に、子どもが大学卒業までにかかる学費は約2,000万円とも言われ、そのための貯蓄を少しずつ用意しておくと安心です。

■属性

  1. ☑家族構成:夫(35歳)、妻(32歳)、子ども(0歳)
  2. ☑世帯年収:800万円
  3. ☑住宅:賃貸
  4. ☑貯蓄額:200万円
  5. ☑借入れ:車ローン3万円/月(5年)

■現在の生活状況

  1. ☑家賃:15万円/月
  2. ☑生活費:10万円/月
  3. ☑衣服費:10万円/月
  4. ☑交際費:4万円/月
  5. ☑食費:5万円/月
  6. ☑通信費:3万円/月
  7. ☑旅費:10万円/年

シミュレーション前提条件

子どもに大学卒業まで標準的な教育を受けさせた場合は、私立幼稚園、公立小・中学校、私立高校、私立文系大学、総費用1,649万で試算します。

―現状分析―

―試算した結果―

シミュレーションで見えた課題と改善策

―シミュレーションで見えた課題―

  1. ☑固定費が高すぎる

生活費、通信費が高く、家賃15万円もやや高め。3人家族で衣服費10万円も高いと言えます。

  1. ☑貯金が少なすぎる

入学金などまとまった支出が負担になる。

不測の事態(リストラや事故・病気など)に対応するためには不安な額であります。

―シミュレーションで見えた改善策―

  1. ☑固定費を下げることで、月の支出を減らす

可能なら引っ越しを検討したり、格安スマホに変更したりして固定費を削減した方がいいです。

可能であれば無駄な交際費も減らすことを視野に入れるといいでしょう。

  1. ☑余剰資金は貯蓄や資産運用をすることで、将来のお金を増やす

車のローン返済後や子供の独立後に余剰貯金が出たら投資がおすすめNISAやiDeCoなど使える制度を見直すといいでしょう。

(2)50代の老後資金のシミュレーション

老後に必要な資金は、各家庭によって変わってきます。

定年退職を控えた50代夫婦がゆとりある老後を過ごすのに必要なお金をシミュレーションします。

シミュレーション前提条件

■属性

  1. ☑家族構成:夫(58歳)妻(58歳)子ども(21歳・24歳)
  2. ☑世帯年収:800万円
  3. ☑住宅:賃貸
  4. ☑貯蓄額:200万円
  5. ☑借入れ:車ローン3万円/月(5年)

■理想の老後生活の費用

  1. ☑家賃:4万円/月
  2. ☑生活費:5,000円/月
  3. ☑衣服費:2万円/月
  4. ☑交際費:2万円/月
  5. ☑食費:8万円/月
  6. ☑通信費:3万円/月
  7. ☑旅費:100万円/年

シミュレーションで見えた課題と改善策

老後に退職金1,500万円と年金20万円だけで2人暮らしする場合の試算です。

―シミュレーションで見えた課題―

  1. ☑固定費が高く、無駄に使いすぎている費用がある

住み替えした家の予算が高い特に旅費が高いと言えます。

  1. ☑貯蓄に回せていない

貯蓄額が少ないので、ゆとりある老後生活を送るためには不安材料になります。

  1. ☑固定収入を増やす必要がある

定年後も働くことを検討する。早めに不労所得を生む仕組みを作れるといいです。

―シミュレーションで見えた改善策―

  1. ☑旅費を年30万円まで減らす

安い旅行会社を利用したり、旅行の回数を減らしたりすることを検討すべきでしょう。

  1. ☑住み替えした家の予算を減らす

光熱費や通信費を見直す。場合によっては、電気会社の乗り換えも検討した方がいいです。

  1. ☑今ある貯金で資産運用する

FPと相談して、株や不動産投資など自分に合った投資を少しずつ始めてみるといいでしょう。

お金のプロであるFPにライフプランの作成を依頼しよう

FPはお金に対する幅広い知識と、数多くのお金のプランニング経験を持つ、お金のプロです。

ライフプランを作成する中で、下記のような課題が生じることがあります。

  1. ☑自分がなりたい老後はイメージできたけど、具体的に必要な金額が分からない
  2. ☑収支バランスに問題がないことは分かったけど、選択肢を増やすためもっとお金を貯めたい
  3. ☑5年後の住宅購入に向けて、明日からできることは何だろう

ライフプランを作成することで、将来のことを考えるきっかけはできても、具体的な解決策や行動が分からない人も多いです。

FPは一人ひとりに合ったライフプランを作成し、現状の課題発見と対策を具体的に提案・アドバイスします。

一度話を聞いてみたい方は、ぜひ気軽に問合せしてみてください。

まとめ

ライフプランを作ることによって、貯蓄の増やし方法や、家を買うタイミング、老後の生活資金など、生活をしていく上で必要なマネープランを構築することができます。

しかし、ご自身ではどのようにしていいのかと分からない方も多いと思いますので、もうお金で困りたくない、余裕のある生活をしたいという方は、ぜひ相談してみてください。

あなたの人生をより充実した毎日を過ごせるよう、お手伝いさせてください。

著者

代表取締役 田中佑輝
代表取締役 田中佑輝株式会社アルファ・ファインシャルプランナーズ
アジア金融の中心地であるシンガポールに10年間滞在。その後、外資系銀行にてプライベートバンカー、セールスマネジャー、行員向け経済学講師を経て独立系ファイナンシャルプランナー事務所を設立。著書に『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』、『50代から考えておきたい“お金の基本”』。Bond University大学院でマーケティングと組織マネジメントを研究。経営学修士。

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