5月の住宅ローン金利は据え置き!~住宅ローンの繰上返済 100万円の効果は?~
こんにちは!アルファファイナンシャルプランナーズ広報部です!
毎月恒例の住宅ローン情報をお伝えいたします。
大手銀行の5月に適用する住宅ローン金利は、多くの銀行が据え置きしました。
大手銀行の中で、みずほ銀行は当初10年固定型の最優遇金利を0.05%上げて0.80%、
その他の銀行は金利を据え置きしました。
<5月 大手銀行 住宅ローン金利(10年固定型・最優遇金利)>
・三菱UFJ銀行 0.80%(前月と同じ)
・三井住友銀行 1.10%(前月と同じ)
・みずほ銀行 0.80%(前月より0.05%引き上げ)
・りそな銀行 0.70%(前月と同じ)
・三井住友信託銀行 0.75%(前月と同じ)
住宅ローン金利の基準となる長期金利の推移は以下のとおりです。
月初 4/2 0.045%
月末 4/27 0.050%
4月は長期金利の変動が小さく、これに伴い多くの金融機関で住宅ローン
金利は据え置き、もしくは、若干の利上げとなっています。
■ 【ご相談事例】住宅ローンの繰上返済 100万円の効果は?
住宅ローンの繰上返済とは、毎月の返済額とは別に、まとまった額を返済する
方法です。繰上返済をする場合、その金額はすべて元本部分に充当されます。
元本が減ることによってその分の利息の支払いが消えて総支払額も減らすことが
できます。
先日、繰上返済に関するご相談がありました。ご相談内容は、このまま繰上返済
を続けた方が良いのか。それとも資産運用を行った方が良いのか?でした。
住宅ローンを借入した当初の契約内容は以下のとおりでした。
<住宅ローンの契約内容>
当初の借入金額:2,130万円
返済期間 :35年
金利 :0.7%
住宅ローンの契約後、このお客様は何度か繰上返済を行い以下のような住宅ローン
の残高になっていました。
<現在の住宅ローン残高>
住宅ローン残高:約850万円
残りの返済期間:15年
金利 :0.7%
直近で繰上返済できる金額は、100万円とのことで100万円の繰上返済をしたシミュレーションをしました。
利息軽減効果は、、、、「約10万円」でした。
利息軽減効果を伝えたところお客様は少ないな・・・。という反応でした。
また、以下のことも併せて伝えました。
普通預金に100万円を預けてもお金は増えませんが、100万円を金利0.65%で15年運用すると概ね10万円の収益が得られます(計算上、税金などは考慮していません)
また仮に、金利2%の金融商品で100万円を15年運用すると15年後に約134万円(税金など考慮なし)となり約34万円の収益が得られます。金利2%の商品にはリスクも当然あります。
このような話をしたところ、2%で運用できる金融商品はどのようなものがあるか知りたい。
という要望がお客様から出てきて、このお客様は最終的に繰上返済ではなく資産運用をしていくことになりました。
住宅ローンの繰上返済で大切なポイントは以下の3つです。
①住宅ローンの残高
②住宅ローンの返済期間
③住宅ローンの金利
住宅ローンの繰上返済は効率的に住宅ローンを返すとても良い手法ですが
住宅ローンの条件によっては効果が薄くなるケースもあります。
住宅ローンの残高が少ない、住宅ローンの残りの返済期間が短い、住宅ローンの金利が
低い。という方は、一度、シミュレーションをした上で、繰上返済の実施をご検討ください。