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コラム
2018年3月19日 保険
自動車を所有しない生活が増えている

戸建て暮らしでもマンション暮らしでも自動車は欠かせない存在ですが、最近は徐々に変わってきていて、都内では自動車を所有しない生活をする人が増えています。どのような状況になっているのか確認してみました。

  • 人気の街ではマイカー持ちは少数派

下記は人気の街「吉祥寺」をかかえる東京都武蔵野市の登録自動車(乗用車)台数の推移で、世帯あたりと人口当たりの台数を筆者が計算してみました。「乗用車/世帯(世帯保有率)」は登録台数を世帯数で割って求め、「乗用車/人口(人口保有率)」は登録台数を人口で割って求めています。

東京都武蔵野市の乗用車保有率(世帯あたり・1人あたり)

資料:東京都統計年鑑(各年度)・武蔵野市人口統計

※乗用車(普通車・小型車)計は各年3月末、人口と世帯は各年4月1日(2000年は1月1日)現在

武蔵野市では自動車の登録台数が長期的に減っています。2000年には29,724台でしたが、2016年には25,005台へ16年で16%(4,719台)も減っています。一方でこの間、人口は1万人以上増加、世帯数も1万世帯以上増加いることから、世帯保有率は46.3%から33.3%へ大きく下がり、人口保有率も22.7%から17.4%へ下がっています。武蔵野市は市民の平均年齢が2005年の42.0歳から2016年の44.0歳へ、11年で2歳も上昇しています。マイカー離れの要因に高齢化もありそうです。

  • 郊外の街でも自動車を所有しない生活が進行している

もう1ヶ所、武蔵野市より郊外に位置している東京都青梅市の状況も確認してみました。吉祥寺駅は新宿駅から中央線で15分程度、青梅駅は中央線・青梅線で新宿駅から1時間程度で行けます。

東京都青梅市の乗用車保有率(世帯あたり・1人あたり)

資料:東京都統計年鑑(各年度)・青梅市の統計

※乗用車(普通車・小型車)計は各年3月末、人口と世帯は各年4月1日(2000年は1月1日)現在

郊外の青梅市でも自動車の登録台数が長期的に減っています。2000年には49,533台でしたが、2016年には42,154台へ16年で15%(7,379台)も減っています。この間、人口も3千人以上減少していますが、世帯数は8千世帯以上増加しています。その結果、世帯保有率は92.9%から67.8%へ大きく下がり、人口保有率も35.4%から30.9%へ下がっています。青梅市は鉄道網が充実しているわけではなく、圏央道の開通もあって自動車での移動の方が便利でしょうが、世帯あたりの人数の減少が影響しているからか、マイカー離れが進行しているようです。

マイカーを所有していれば雨や雪の日でも気軽に出かけられますが、常に駐車場が必要ですし、自動車の購入費用やガソリン代等もかかります。マイカーを所有しなければ、出かけるのは多少不便になるかもしれませんが、電車やバスを使えば健康に良いですし、家計も楽になる場合が多いです。住む場所や生活スタイルによって状況は違うでしょうが、マイカーを所有しない生活も慣れれば良いものかもしれませんね。