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2018年2月19日 ライフプランニング
子育てするなら出生率の高い地域!?

誰でも幸せ少なそうな場所より多そうな場所に住みたいものです。幸せな場所に住むための選び方として、前回の婚姻率に続いて今回は出生率に着目してみました。結婚と同様に出産する人に不幸せな人はいない、つまり出生率の高い地域は、低い地域より幸せが多いだろうと考えました。そこで、各都道府県の出生率(人口千対)を調べてみました。

※出生率(人口千対)とは人口千人に対する出生数の割合のことで、合計特殊出生率とは異なります。

  • 沖縄県の出生率は断トツで高い!

結婚する人は昔に比べて減っています。厚生労働省人口動態調査によると、全国の婚姻件数は2000年(平成12年)の798,138件から、直近の2016年には620,531件まで減っています。結婚する人が減れば出産する人も減り、出生数は2000年の1,190,547人から2016年には976,978人へ、僅か16年で21万人(▲18%)も減っています。これが厳しい少子化の現実です。しかし、地域によって出生率には大きな差があり、少子化ストップへ健闘している地域もあります。

資料:厚生労働省平成28年人口動態調査

沖縄県は出生率(人口千対)が11.6で高さが際立っています。婚姻率でも二番目に入っており、結婚・出産する人の割合が高い、とても幸せな県と言った感じです。出生率の高い県には九州の県が多く含まれています。気候や生活環境等、子育てしやすい条件がかなり整っているのかも知れません。東京都と愛知県も出生率と婚姻率が両方とも高いです。経済力のある若い人が多く、保育園や自治体のサポート等も充実していて、子育てしやすい環境が整っているのでしょう。

出生率が最も低い県は秋田県の5.6です。二番目に低い北海道・岩手県の6.6と1.0もの差があり、秋田県の低さがかなり目立ちます。秋田県は婚姻率も最も低く、とても厳しく難しい状況と言えます。出生率の低い都道府県に並んでいるのは、高知県を除いて全て寒い地域の都道府県です。少子高齢化による影響だけでなく、寒さも出生率に何らかの影響を与えていそうです。寒いと出産や子育てが相当辛いのかもしれません。

  • 沖縄県は町や村、東京都は都心3区の出生率が高い!

出生率(人口千対)を市町村レベルで比べると、都道府県単位ではわからなかった傾向も確認することができます。都道府県単位で出生率の最も高い沖縄県と、出生数が最も多い東京都について、市町村ごとに調べてみました。

資料:東京都福祉保健局人口動態統計年報(確定数)平成28年

沖縄県平成28年人口動態統計(確定数)の概況

沖縄県は南風原町の出生率が一番高いですが、県の平均が11.6もあることから、どの市町村も出生率は高いです。昔の日本は今よりも出生率が高く、1980年には13.6、1985年には11.9ありました。今の沖縄県は1980年代の日本の状況と似ていそうです。

東京都では断トツで御蔵島村(21.3)が高いですが、出生数は僅か7人なので、実質は中央区(13.4)がトップと言えます。次に港区(12.3)と千代田区(10.5)が続いており、東京都では都心の出生率の高さが際立っています。

子育てしやすい環境をのぞんでいる人は、出生率の高い地域に住むと子育てしやすそうです。住むのが現実的ではない人でも、参考になる有益な情報をこれらの地域からたくさん得ることができそうです。個人に限らず地方自治体や国も、出生率(人口千対)の高い地域から学ぶ事はたくさんありそうですね。