Column

コラム
2019年5月27日 金融資産運用
つみたてNISAでじっくり資産を作りましょう!

会社員の貯蓄といえば、勤務先の給与天引きで積み立てる「財形貯蓄」が定番でしたが、

昨今の低金利の影響により、ほとんど利息がつかないため、昔ほどの魅力がありません。

コツコツとお金を貯めるのであれば、投資信託を積み立ててはいかがでしょう?

今回は、投資信託の積み立てで、是非利用いただきたい「つみたてNISA」を解説します。

利益に対する20%がない! 年間40万円まで投資、利益は20年非課税

通常、投資信託等の利益が発生した場合、約20%の税金が課税されますが、

NISA(少額投資非課税制度)において投資した場合の利益は課税されません。

財形住宅貯蓄・財形年金貯蓄にも利子非課税制度がありますが、その投資バージョン。

利益が発生した場合、通常の投資に比べて、税金がかからない分、手取り額が多くなります。

NISAの口座は、銀行や証券会社等で開設でき、

20歳以上の居住者等が利用できるNISA口座には2種類あります。

通常のNISAつみたてNISA
口座開設20歳以上の居住者等
口座開設銀行、証券会社等
購入方法一括、積立ともに可積立のみ
年間非課税投資額120万円40万円
非課税期間5年20年
投資対象上場株式、ETF,REIT
公募株式投資信託
一定の公募株式投資信託、
ETF
その他同一年に同時に両方の口座で投資することはできない
1年ごとに変更できる

年間120万円まで投資でき、5年間の利益に対する税金が課税されないNISAと、

年間40万円まで投資でき、20年間の利益に対する税金が課税されないつみたてNISA。

投資初心者の方には、是非、つみたてNISA口座の開設をお勧めします。

その理由は・・・

つみたてNISA口座の投資信託は「ローコスト」

通常のNISA口座では、上場株式、不動産投資信託(REIT)等にも投資できますが、つみたてNISA口座では、上場株式、不動産投資信託(REIT)等には投資できず、

金融庁が定めた条件を満たす株式投資信託、ETF(上場投資信託)に限定されます。

対象商品一覧: https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/target/index.html

通常、公募株式投資信託は購入時には購入時手数料、

保有期間中は運用管理費用(信託報酬)がかかりますが、

つみたてNISA口座で購入できる株式投資信託の購入時手数料は無料、

運用管理費用(信託報酬)は一定以下であることが要件とされています。

つまり、投資コストが軽い!

その結果、手数料が相対的に安いインデックスファンドや、

手数料を抑えたバランスファンド等が投資対象となるため、

リスクを抑えた商品が多くなっています。

キーワードは分散 購入時期、投資対象資産、投資対象地域、長期保有・・・

とはいえ、投資信託には元本保証はありませんので、高いときに一括で購入すると、

その後、投資信託の価格が下落すると、大きな損失を被る可能性があります。

その点、つみたてNISAは毎日、毎週、毎月等、一定のペースでコツコツと積み立てるため、高値掴みのリスクを抑えることができます(購入時期の分散)。

※積み立て投資のテクニックは以下のコラムを参照)

コラム:積立投資は「値上がり」よりも「値下がり」を狙え!

つみたてNISAの非課税期間は20年。

長期でじっくりと構え、途中で相場が下落する時期があれば積み立てにより口数を増やし、その後、相場が反転すれば、口数の増加と相場の上昇のW効果で資産価値を早く回復できるメリットもあります。

特定資産のみ、特定地域のみへの投資は下落し続けるのでは、と不安な方は、

投資対象資産を債券、株式等に分散し、

投資対象地域を国内・海外に分散するグローバル・バランス・ファンドを選択すると

下落し続けるリスクを抑えることができます(資産、地域の分散)。

投資経験がない人にとって、投資と聞くだけで、恐怖を感じる人も多いと思いますが、

自動車の運転と同じように考えてみましょう。

自動車の運転は、交通ルールを守り、安全なスピードで、車間距離を十分に空けて運転すれば、ある程度余裕をもって対処できます。

つみたてNISAを活用した投資信託の積立は、

本来かかるはずの税金がかからずに(ローコスト)

無理のない投資資金(年間最高40万円)を、

無理のない目標を立てて(ローリスク)、

時間に余裕をもって(非課税期間20年)、資産を形成する手段。

途中に渋滞があったり、通行止めがあったり、事故にあう可能性もありますが、

運転するたびに経験値が高まるように、資産運用も長く続けると経験値が高まります。

是非、つみたてNISAを使った資産形成、始めてみてはいかがでしょうか?

文・益山 真一(ますやま しんいち)

1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。
1級FP技能士、CFP認定者
マンション管理士、宅地建物取引士、消費生活アドバイザー、ダイエット検定1級、食生活アドバイザー2級、健康管理能力検定2級
2003年から2017年まで15年にわたり、國學院大學経済学部非常勤講師

人生を楽しむお金を生み出すことを目的とした執筆、講演活動を展開。
主なテーマは「資産形成・老後資金準備と家計管理」。
FPの資格取得・継続教育、宅建の資格取得研修、高校・大学の講義のほか、投資家向けセミナー、内閣官房内閣人事局主催のキャリアデザイン研修講師、ファイナンシャルアカデミーのお金の教養講座・経済入門スクール等、セミナー・研修・講義は2021年3月時点で3113回。
活動理念は「心、カラダ、キャリア、時間、お金」の5つの健康のバランスを考えた最適提案。