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columnコラム

資産運用で”安心・安全”を求めると、望むリターンは得られません!

お知らせ金融資産運用

2021.07.19

 

子どもの頃、親から「貯金」をすることの大切さを教わった人は多いと思います。

そのため、資産運用というと、まず「貯金」を思い浮かべる人が多いと思いますが、

残念なことに利息はほとんどつきません。

つまり、貯金は、資産防衛(=減らさない)効果はありますが、

資産形成(=増やす)効果は期待できません。

 

ワクチンやオリンピックの報道で、よく耳にする「安心・安全」。

非常に重要ですし、命に関わることであれば、100%の安心・安全を期待することは当然のことです。

しかし、日常の生活資金や近い将来使う資金は別として、しばらく使わない資金、余裕資産の資産運用・資産形成において、「安心・安全」を求めれば求めるほど、利益を得るチャンスも失ってしまいます。

言い換えると、資産運用における利益は、リスクテイクの対価です。

今回はリスクの取り方と、リスクを小さくする手法についてお話しします。

 

 

金融商品の利益・損失は5つのマーケットの動きに左右される

 

 

金融商品といえば、預貯金、株式、債券、投資信託、不動産、FX等、様々な商品がありますが、結論から言えば、どの金融商品を選ぶかという点は、実はあまり重要ではありません。

どのマーケットの値動きに着目するかが最も重要です。

金融商品の利益・損失は「金利(債券)、株式、不動産、為替、商品」の5つのマーケットの値動きに左右されます。

 

お金は正直です。

どのマーケットが一番、儲かる可能性があるかを探します。

儲かる臭いが強いマーケットにはお金がザッと集まり、

その臭いが弱まると、お金はサッと引いていきます。

 

このように説明すると、資産運用は非常に難しいように感じるかもしれませんが、

普通の資産運用においては、どのマーケットにお金が流れていくかを事細かく分析・予想する必要はありません。

空気感、方向感を感じ取ることは重要ですが、

あるマーケットに集中投資をして、大きな利益を狙うよりも、

受け入れることができる大きさまでリスクを小さく、または分散をすることで、リスクの対価としての適切な利益を取ることが重要です。

 

 

リスクコントロールは3つだけ

 

 

投資で大きな損失を出した、という話をよく耳にします。

投資において、損失が発生することは、ごく当然かつ普通の出来事ですが、

損失を小さくすることは誰でもできます。

 

そのための方法は3つ。

・「金額」 少なくすること。または少しずつ投資(積立投資)すること

・「時間」 短期的な利益を追わないこと。中長期でゆったり構えること

・「対象」 よく知っているものに投資すること、または分散投資をすること

 

この3つのうち、全部についてリスクを小さくすることができれば、大きな損失を被ることはありません。例えば、デイトレードは、その日のうちに、取引を終えますので、値動きはある程度限定されます。投資金額が少なければ損失は小さいはずですが、投資金額が多いと許容範囲を超える損失を被る可能性があります。

 

一方、中長期投資のスタンスで、無理のない金額で、積立投資に取り組むのであれば、多額を一括投資したり、短期間で投資する場合に比べて、金額と時間のリスクは小さく抑えられます。

 

さらに、投資対象のリスクも抑えるならば、「株式や債券等に分散投資されているバランスファンド」、「市場平均の値動きに連動した成果を目指すインデックスファンド」を選択するするのも1つの方法ですし、

金額、時間でリスクを抑えた分、投資対象でリスクを積極的にとり、「特定のカテゴリーに集中投資に投資する投資信託」を選ぶ方法も選択の1つです。

 

また、事業内容を理解しており、財務やチャートを分析して割安と判断でき、

投資対象のリスクが小さいと判断できるのであれれば、多くの金額を投資してもよいと考えます。

 

 

株式・投資信託は「おかげさま」の商品

 

 

預金は、金融機関が儲かっても、損をしても、預金者がもらえる利息は同じですし、

金融機関が破綻しても、1預金者当たり元本1,000万円までと利息が保護されるなど、

預金者は厚く守られています。

 

一方、株式や投資信託は

投資先の会社の業績が予想よりも悪かったり、

投資信託の運用成果が悪ければ損失を被りますが、

投資先の業績が予想以上によかったり、回復した場合や、

投資信託の運用成果がよければその恩恵を受けることができます。

 

株式投資はその会社で働く人、そのお客様の力を借りて資産形成に取り組む商品、

投資信託は運用会社または運用担当者の力を借りて資産形成に取り組む商品。

つまり、「おかげさま」の商品です。

 

損失を被ると、「投資先の会社のせい」「運用会社のせい」販売担当者のせい」と考えがちですが、投資先の会社や運用会社と、チームとして取り組むと考えてはいかがでしょうか?

 

資産運用は、利益を得ること以上にリスクコントロールが重要です。

高利回りで、元本保証の商品はありません。

リスクを取ることを怖がらず、リスクをコントロールに取組み、

消費者かつ投資家の二刀流の生活を始めてみませんか?

 

最初は不安な人も多いことと思います。

私たちFPにご相談いただき、資産形成の最初の一歩を安心して踏み出してください!

 

 

 

文・益山 真一(ますやま しんいち)

1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。
1級FP技能士、CFP認定者
マンション管理士、宅地建物取引士、消費生活アドバイザー、ダイエット検定1級、食生活アドバイザー2級、健康管理能力検定2級
2003年から2017年まで15年にわたり、國學院大學経済学部非常勤講師
 
人生を楽しむお金を生み出すことを目的とした執筆、講演活動を展開。
主なテーマは「資産形成・老後資金準備と家計管理」。
FPの資格取得・継続教育、宅建の資格取得研修、高校・大学の講義のほか、投資家向けセミナー、内閣官房内閣人事局主催のキャリアデザイン研修講師、ファイナンシャルアカデミーのお金の教養講座・経済入門スクール等、セミナー・研修・講義は2021年3月時点で3113回。
活動理念は「心、カラダ、キャリア、時間、お金」の5つの健康のバランスを考えた最適提案。

 

 

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