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columnコラム

金利が高くて魅力的では? と感じた外貨預金、外貨建て債券のチェックポイント

お知らせ金融資産運用

2021.04.12

 

昭和60年代には年利7%前後であった定額貯金、定期預金の金利は、最近はほぼゼロ。

お金を増やすための金融商品としての存在感はほぼなくなったといえるでしょう。

 

そんな中、時々、高金利で一見魅力的な金利がつく外貨建ての金融商品は目映くみえるのではないでしょうか?

もちろん、非常によい金融商品であるかもしれませんが、高い金利がつくには訳があります。今回は、外貨預金や外貨建て債券を中心に、「こんなはずではなかった・・・」とならないためのチェックポイントをお話しします。

 

 

債券は信用リスクを格付けでチェック!

 

たとえば、金利が高い外貨建て債券等を発見した場合、その金利が高い理由を考えてみましょう。

 

チェックポイント1:発行体の信用リスク

 

債券を発行する国・団体・企業の信用度が低いために表面利率(利回り)が高いケースが考えられます。この信用リスクを見極めるには、格付けが参考となります。

格付けは民間の格付け会社が付与したものであり、絶対的な基準ではありませんが、投資判断の材料の1つとして役立ちます。

たとえば、S&Pが公表する格付けは、

「AAA、AA、A、BBB、BB、B、CCC、CC、SD、D」に、「+」「-」等を組み合わせて表示され、一般にBBB以上の格付けの債券は投資適格債、BB以下の格付けの債券は投資不適格債(投機的債券)とされます。

 

一般に、格付けが高い債券の表面利率(利回り)は低く、格付けが低い債券の表面利率(利回り)は高くなります。

投資する資金について、安全性を最重要視するのであれば、格付けが高い債券を選択すべきですし、収益性を望む場合は、安全性とのバランスを考慮して、慎重に判断しましょう。

 

 

チェックポイント2:通貨発行国・地域の物価水準

 

金利が高い外貨預金、外貨建て債券は、通貨を発行する国・地域の物価(消費者物価)を調べてみましょう。

 

質問です。

AとB、どちらの通貨発行国(地域)のほうが生活の余裕度が高く見えますか?

 

A 金利10%、物価上昇率20%(預金金利は年15%、消費者物価は年20%上昇)

B 金利10%、物価上昇率5%(預金金利は年10%、消費者物価は年5%上昇)

 

この2つだけでは、絶対的な判断はできませんが、預金を持っている人にとっては、

Bのほうが生活に余裕ができるのではないでしょうか?

一方、Aは金利だけ見れば、非常に魅力的ですが、それ以上に物価が大きく上昇しているため、生活は決して楽ではなさそうです。

 

物価と金利の差が小さいようであればまだしも、物価が金利を大きく物価が上昇している通貨で発行されている債券は、通貨価値の下落による損失の可能性が大きいと考えられます。

 

このように、利率(利回り)と物価水準を比較するだけでも、その国で暮らす人の生活感を(少しだけ)読み取ることができます。

 

 

物価、金利をさらにGDPと比較

 

GDPとは一定期間で生み出される付加価値の合計のことをいい、簡単に言えば、

その国の経済力、家計で言えば、稼ぐ力を表します。

このGDPの前期比の伸び率を経済成長率といいます。

 

物価、金利をGDPも含めて比較すると、更にその通貨発行国(地域)の経済状況を把握でき、投資判断に役立ちます。

 

 

質問です。

CとD、どちらの通貨発行国(地域)のほうが、生活の余裕度が高く見えますか?

 

C 経済成長率 ▲1% 物価上昇(インフレ)率 5% 金利 4%

D 経済成長率 5%  物価上昇(インフレ)率 3% 金利 2%

 

これも、今後の経済成長率、物価、金利によって判断は変わりますので、絶対的に正しい判断ができるわけではありません。特に現在は、新型コロナウィルスの影響により、一時的にGDPが落ち込んだり、大きく回復している国・地域もありますので、判断が難しいところです。ただ、中長期的な数値を見ることで、この比較判断は役立ちます。

 

質問の数値からは、Cは経済成長率がマイナスで、物価上昇率・金利が高いという状況、

Dは、物価上昇率、金利以上に経済が大きく成長している状況です。

GDPを「給料・年金」と読み替えるとより分かりやすいと思いますが、

Cのほうが苦しく、Dのほうが、余裕度が高いように感じるのでないでしょうか?

 

したがって、Cの発行する通貨の外貨預金、外貨建て債券は、この状況が続くと、通貨価値下落による損失の可能性が大きいと考えられます。これも、金利だけを見ると、判断を誤ってしまう可能性がある事例です。

 

経済成長率、物価、金利を比較する作業は、最新の情報を集めて分析することが望ましいのですが、簡便な方法としては、以下のサイトを利用して、各国・地域の経済状況を調べることができます。


TRADING ECONOMICS | 20 million INDICATORS FROM 196 COUNTRIES

 

上記サイトで、着目・比較したい数値

経済成長率:GDPヨーイ(前年比)、GDPQOq(前四半期比)

消費者物価:インフレ率

政策金利 :金利

 

以上のとおり、一見、金利が高く魅力的に見える商品も、信用リスクや、経済成長率、物価と比較することで、

・信用リスクが高いから、金利(利回り)が高めになっているのでは?

・金利以上に物価上昇率が激しく、通貨発行国の暮らしは悪化しているのでは?

・GDP・経済成長率が小さい、またはマイナスであり、経済が停滞しており、金利が高くても通貨価値が下がってしまうのでは?

等の気づきを得ることができ、思わぬ失敗を回避したり、

リスクを理解し、納得した投資をすることができるようになります。

 

株式や投資信託に対する関心が高まっており、NISA、つみたてNISAやiDeCoを活用して、資産形成に取り組む人が増えていますが、確実にもらえる金利に着目している人も多いと思われます。

 

まずは、元本保証の預貯金から一歩進めて、外貨預金や外貨建て債券での資産運用をお考えでしたら、是非、私たちFPがお手伝いをさせていただきます。
 
 

文・益山 真一(ますやま しんいち)
 
1971年生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。
1級FP技能士、CFP認定者
マンション管理士、宅地建物取引士、消費生活アドバイザー
ダイエット検定1級、食生活アドバイザー2級、健康管理能力検定2級
2003年から2017年まで15年にわたり、國學院大學経済学部非常勤講師
 
人生を楽しむお金を生み出すことを目的とした執筆、講演活動を展開。
主なテーマは「資産形成・老後資金準備と家計管理」
FPの資格取得・継続教育、宅建の資格取得研修、高校・大学の講義のほか、
投資家向けセミナー、内閣官房内閣人事局主催のキャリアデザイン研修講師、
ファイナンシャルアカデミーのお金の教養講座・経済入門スクール等、
セミナー・研修・講義は2021年3月時点で3083回。
活動理念は「心、カラダ、キャリア、時間、お金」の5つの健康のバランスを考えた最適提案。

 

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